TOPM&A記事・コラム成功事例初のM&A、決め手は社長の人柄だった。長年無借金経営の類似業者と資本提携

初のM&A、決め手は社長の人柄だった。長年無借金経営の類似業者と資本提携

2020.10.28

長崎で消防設備事業を経営する野田様は、九州で商圏を拡大するため機械器具設置工事を行う小さな会社を買収されました。金融機関から対象会社の紹介を受けられた当初は、想定外の案件だったそうですが、実際に売り手社長とお会いしたことで買収後の具体的なイメージが湧き、資本提携に踏み切られました。

紹介されたのは想定外の分野の会社だった

――まずは野田様が経営する会社の事業内容と、M&Aを行うことになったきっかけを教えていただけますか?

うちは建設業のなかでも消防設備業をやっているニッチな会社です。スプリンクラーや消火栓、火災報知器の設置工事をメインに行なっています。地元の長崎だけでなく、九州で商圏を拡大したいと考えていた所、西日本シティ銀行さんからM&Aという手法を紹介されました。バトンズに登録し何件かアプローチをしていたのですが、今回の対象企業は西日本シティ銀行さんを経由して紹介していただきました。

――どういった買収ニーズをお持ちだったのですか?

当初は福岡エリアの同業種、つまり新規拡大ではなく既存事業拡大のためのM&A案件を探していました。今回の対象企業は、元々狙っていたジャンルとは異なる業種だったのですが、たまたまご紹介いただいたのが同じ長崎で、類似業種だったので興味を抱きました。

――なるほど。売り手社長はどのような事業をされていたのですか?

売り手さんは、公共施設の浄水場、上下水道設備・ポンプなどの機械設備設置工事、その他管工事を行っていました。うちも同じように管工事やポンプを扱っているので業種的に近いですし、初めてM&Aを行うにはいい規模感だったので交渉を勧めてみようかなと思いました。

決め手は経営者としてお互いの価値観があったから

――売り手さんの一番の魅力は何でしたか?

業歴が長く無借金経営を維持してこられたことと、人柄でしょうか。会長と社長をされていたご夫婦とお会いした時の印象が強く、ものすごく几帳面で真面目に経営をされてきた方々という印象を受けました。実は、最初はM&Aにそんなに乗り気ではなかったのです。しかし、お会いしたら非常に良い方達で、それが決め手になりましたね。見た目は非常に明るい方で、トップ面談をしてからはお話しがトントンと進んでいきました。もしも失敗したとしても、自分が取れるリスクの範囲内で収まるかなと思ったため、最後は勘で決めました。

――交渉中の論点はありましたか?

金額面と不動産をどうするのかについては、しっかりと話し合いましたが、全く揉めることはありませんでした。

――どのくらいで回収する見込みをお持ちですか?

初めてのことだったので、やってみないことにはわからないと思っていますが、一応7年くらいが手堅いところで、5年くらいで回収できればと考えています。過去の売り上げを見ているとそれくらいかなという感じです。

――業務では専門的な技術が必要だと思いますが、そうした技術を持った従業員も引き継がれたんですか?

結果的には、高齢で引退する方を除き、全員残っていただきました。建設業の許認可の関係ですぐに引き継げたりするものではないものですから、引き継ぎがうまくいくまでは残っていただくことになっています。私がその会社の建設業の責任者として許可を得るまでに後2年くらいは必要ですので、少なくともそれまでは残っていただこうと思っていますが、本人が希望するならば長く居て頂きたいです。

M&A後は、うちを定年退職した元従業員を再雇用し、対象会社に送り込んで資格を持っている方への教育を行ってもらっています。

――M&A後の従業員教育はスムーズですか?

私はあまり感じないようにしていますが、教育している従業員と教育を受けている従業員は大変な面もあると思います。お互いに慣れない仕事ですからね。どちらも60代なので習う方も大変だし、教える方もある程度出来上がっている人に教えないといけないので苦労されていると思います。ただ、これから若い人も入れていかないといけないので、それも考えていかないといけないのですけどね。今教育を受けている対象会社の従業員さんは次の若い人たちを育てていくためにも重要なキーマンです。

キーマンの従業員に将来の若手教育を託し、今後の発展に期待

――M&Aして一年ほど経ちましたが、変化はありますか?

お相手は同じ長崎なので、交渉時からM&A後についてあまり不安はなかったのですが、お互いに少しずつ距離感を縮めているような感じです。今のところ手探りでやっていますが、特に大きな変化はありません。現在は社員2名の教育と受注した案件をきちんとやっていけるように準備を進めています。

――今後の展望を教えていただけますか?

長崎は人口流出が激しく、先が明るいとはあまり言えないので、今後は商圏を拡大していきたいと考えています。また対象会社の従業員には次の世代を見越して教育をしているので、期待しています。

 

ーーありがとうございました。野田様は今後もM&Aを行い事業領域の拡大を進められるご予定とのこと。益々のご活躍をバトンズ一同祈念しております!

 

 

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