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ケーキを販売し続けて40数年。体力の限界迎える前にM&Aで第三者に承継

2020年10月16日

滋賀県で長年ケーキ屋さんを営んできた池田様は、コロナにより外出自粛の真っ只中だった今夏、M&Aによって個人事業主の買い手様に事業をお譲りしました。従業員がいるため簡単にお店を閉めるわけにはいかず、かと言って、体力的にお店を運営し続けるのも段々としんどくなってきた為、第三者へ譲渡することを決意。最終契約を終えた今は、今年のクリスマスまで買い手様をサポートされるご予定です。

安心して店を引き継げると思った相手は、若く柔和な人柄の個人事業主だった

ーーいつ頃からケーキ屋さんを始められたのですか?また事業承継を考えるきっかけは何だったのでしょうか?

最初は兄弟のケーキ屋さんをアルバイトとして手伝い始めました。長浜のショッピングセンターがあるんですが、現場でケーキ作りと販売を行っていました。30代から初めて後に自分の店を持ち、これまで40数年続けてきました。

クリスマスや年末年始は稼ぎ時で、これまで年中無休でお店を開けてきましたが、段々と休みなしで続けるのが体力的にキツくなってきた為、事業承継を考えるようになりました。しかし、後継者がおらず、従業員のことを考えると辞めるにも簡単に辞められない状況でした。そのまま継いでくれる人がいたらなと思い、どうにかできないか滋賀銀行と商工会議所に相談に行きました。

 

ーー第三者へ事業を引き継ぐことについて、抵抗はなかったのですか?

ええ。そういう形態の事業承継があるものと知らなかったんですね。最初は商工会議所の広報誌に載っていた事業承継の情報を見て相談したんです。しかし、なかなか見つからなかったので滋賀銀行に相談に行き、M&Aという手段を初めて知りました。

 

ーーそうだったのですね。直接お会いした候補者はどのくらいいたのですか?

1年前に滋賀銀行からバトンズを紹介していただき掲載した所、何件か問い合わせは来ていたとM&Aアドバイザーの山川さんからは伺っていました。しかし、最終的に直接お会いしたのは現オーナーの一人だけでした。ちょうど同じ時期に相談していた商工会議所からも一人買い手がいると連絡があったのですが、タイミング的に現オーナーが最適な後継者だろうと判断しお断りすることになりました。

ーー現オーナーと他の候者様の違いは何だったのですか?

検討していた方の中のひとりに、ホテル業界の経営者の方がいらっしゃったのですが、食品関係の経験がないのと運営できる人がその方しかいないということだったので、今までの経験上、一人で現場から経営まで見るのはちょっと難しいだろうなと思いお断りしました。

現オーナーは厨房機器の設計をやっていたので食品業界のことを知っていたのと、私はデジタルの方が弱いのですがそっちの方も強そうな人だったのでいいなと思いました。また、なかなか優しそうな人で、お若いのに経験のある方だったので頼りになる人だなというのが第一印象でした。

トップ面談後は、主に事業のこれまでのことや経費が毎月いくらなのか、また店の経営状態についてやりとりを行い、結局、この方が一番承継しやすいということでお譲りすることを決めました。

緊急事態宣言の真っ只中にも関わらず、巣ごもり需要で交渉期間の店舗売上は右肩上がりだった

ーー仲介されたM&Aアドバイザー山川さんのご対応はいかがでしたか?

M&Aアドバイザーの山川さんが事前に両者に根回しをしてくれたうえでお会いしましたので、交渉はスムーズでお互いに乗り気で進めることができました。

ーー交渉から成約までは4~7月にかけて行われたそうですが、コロナの影響はありましたか?

そうですね。なかなか調査が終わるまで公表できないこともありまして、更にコロナで色々と制限もあったので大変でした。しかし、コロナで他の飲食店は売り上げが落ちているなか、ケーキはお家でパーティーできるので、自粛要請が発表された頃から店の売上は絶好調に近い状態が続いたんです。そのお陰もあり、交渉は話が速く進みましたね。

 

ーーコロナで逆に需要が増したタイミングでM&Aすることが出来たのですね。フランチャイザーへのご報告時は問題ありませんでしたか?

特になかったですね。今年初め、フランチャイザーには「オリンピックが始まる頃にはお店を閉めます」と伝えていました。その為、M&Aが決まった時は、先方も店舗を継いでくれる新オーナーが見つかって助かると言って下さいました。店舗が入っているショッピングセンターも喜んでくださったので良かったと思います。

 

ーーフランチャイザーへのご報告も滞りなく進み良かったですね。業務面の引き継ぎはどのようにされたのですか?

新オーナーが現場に入る新店長を連れてきて、5月から入ってきています。彼にいろいろと教えながらスムーズに進めています。今は、朝の段取りと夜の発注だけ一緒に見るためにお店に顔を出しています。

取引先や従業員との関係も良好。これからは新しいやり方でお店を盛り上げてほしい

ーー契約が無事に完了されたあとの心境はいかがでしたか?

これで店と従業員の雇用も守られたので、ほっとできました。従業員全員の引き継ぎは必須条件だったので本当に良かったです。

 

ーー今行われている引き継ぎ業務はいつ頃まで行われる予定ですか?

クリスマスが終わったら大丈夫だと思っています。従業員もすんなりと受け入れてくれたと思うので、現在はちょこちょこっと顔を出す程度にしています。あんまり店に顔を出すと、新店長も居心地が悪くなってしまいますからね。笑

 

ーーこれからは新オーナーの手腕に期待ですね!

今後は新オーナーの新しいやり方でお店を運営していってもらえればと思いますので、何も言うことはございません。今の形態を守りつつ、お客様の意向はできるだけ汲み取ってもらえると嬉しいですね。

 

ーーありがとうございました。

 

この案件を担当されたM&Aアドバイザー山川さん紹介ページ

 

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