レポート

2019.03.27

一目惚れする織物技術 現代のビジネスシーンに希望を与えるオーダーメイドネクタイ

今回ご紹介するのは、富士山のお膝元にある機織りブティック、佐野織物です。工場がある山梨県東部の南都留郡は、なだらかで長い傾斜になっており、富士山からの湧き水を水源とする名水地としても知られています。また、美味しいお水と豊かな自然だけでなく、南都留郡は昔から機織りの産地として栄えてきました。

mt.fuji

佐野織物は、もともとは婚礼用の夜具を織る機屋として、佐野さんの祖父が創業されました。しかし、2代目を継がれたお父様の代から、世間では布団で寝る習慣がだんだんと廃れていき、佐野さんが3代目を継がれた時に、ネクタイ専門の織元に事業シフトされています。ブランド名は「SARTORIA SPERANZA」(サルトリア・スペランザ)。イタリア語で“希望の仕立て屋”と訳します。「晴れの日の一本」をコンセプトに掲げ、こだわりのネクタイづくりを続けてこられました。

強みは1万柄以上から選べるデザインと上質な生地

SARTORIA SPERANZA(サルトリア・スペランザ)は、英国のトラディショナルなテイストと、イタリアのクラシックなテイストを掛け合わせた高いデザイン性が魅力。なんと1万柄以上ものデザインパターンがあるそうです!すべて佐野さんがデザインしており、データ化しているため受注があればいつでもどんな柄でも生産可能ということです。これまで、名だたる海外の大手ブランドのOEMを中心にネクタイを作ってこられました。

生地は、しっかり織られたシルクの高密度の織物から繊細なレースまであり、オリジナリティー溢れるネクタイはまさに逸品です。オーダースーツを着用している人、スーツをもっとおしゃれに着こなしたい人、堅い職業だけれど洒落たネクタイで個性を見せたい人、大切な日や晴れの日を特別にしたい人に最適といえるでしょう。

また、SARTORIA SPERANZA(サルトリア・スペランザ)のネクタイは贈り物としても喜ばれるアイテム。大切な人に“つくりの良いものを送りたい”という時に、手に取っていただいています。

一方で、これまで名だたる大手小売ブランドにOEMしてきたものの、アパレル業界は徐々に再編・統合を繰り返し、そのしわ寄せは生産者に及ぶようになりました。SARTORIA SPERANZA(サルトリア・スペランザ)も例外ではなく、これまで大口注文があった得意先も、業界の統合によって次々に取引先から姿を消していきました。

良いものを適正の価格で供給し続けることが困難になった佐野織物。しかし、求めていただいている顧客を裏切りたくない、そして、佐野さん自身、唯一無二のものづくりを続けていきたいという想いがあり、今回、会社譲渡を希望することを決断されました。佐野さんは、譲渡後は経営から退き、生産者として現役を続けたいという意向があります。

営業力と企画力に自信のある人に継いでもらいたい

織機を操作する佐野さん

今後はOEMに頼らず、佐野さんが追求するネクタイの“デザイン性”と“質の良さ”で勝負するため、SARTORIA SPERANZA(サルトリア・スペランザ)は企画力がありマネジメントができる経営者を必要としています。

あとつぎとなってくれる方には、織物の知識がなくてもまったく問題ありません。それよりも、営業力に自信があり、かつ1万柄のオリジナルデザインの生地を活かして、ネクタイだけに捉われない商品企画をする自信がある方に会社を継いでもらいたいと考えています。

最近は、フリーのテイラー(仕立て屋)が増えているため、いままで手薄になっていた営業力と企画力を持ち合わせた新たな経営者に引き継いでもらえれば、SARTORIA SPERANZA(サルトリア・スペランザ)の販売網を全国に拡大できると佐野さんはおっしゃいます。

例えば、現在は月20本ネクタイを買い取ってくれる都内の店舗と契約をされているそうで、その他の契約店舗をあわせると計15件との取引を行なっています。このような店舗を少しずつ開拓していくために、単価が平均1万円〜1.5万円のネクタイを月に5本販売してくれる店舗を全国に100店舗持つことができれば、売上を月500万円確保することができます。

さらに、インターネットを活用してうまくブランディングできれば、オンライン販売でさらに売上を伸ばせるかもしれません。小ロット対応の受注生産が原則で、卸を介さずにオリジナルの商品を作って販売することもできるため、お客様は希望する生地やデザインを伝えれば、大手よりも良心的な値段で購入することができるのが大きな魅力です。

また、織機の設定を変更すれば、ネクタイだけでなく、お守りや雛人形の着物生地にも対応可能ですし、家具関連であれば、ソファーや椅子の張り地、クッション等のカバーやカーテン生地も生産可能でしょう。生地を活かせるかは企画次第です。

営業力と企画力を補えれば、可能性は限りなく広がるビジネスです。SARTORIA SPERANZA(サルトリア・スペランザ)に興味を持たれた方は、下記のリンクから詳細を見ていただき、ぜひ佐野さんとお話しされてみて下さい。

Batonz公開案件のリンク:https://batonz.jp/sell_cases/1001

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