M&Aで“営業力&採用力”を強化。東北を代表するIT企業へ前進
2025年12月17日
2025年12月17日
東京・山形の二拠点でIT事業を展開する「株式会社クエスト・システム・デザイン」は、DX推進事業を手がける「株式会社BTM」へ会社譲渡を実施されました。創業以来、同社の代表取締役として事業を推進してきた阿部一志様(現:取締役会長)は、事業の持続的成長と従業員のさらなる活躍の場を見据えてM&Aを決断。その経緯や心境について、阿部様に取材をさせていただきました。
| 譲渡企業 | |
|---|---|
| 社名 | 株式会社クエスト・システム・デザイン |
| 業種 | IT(SES事業、受託開発) |
| 拠点 | 東京都、山形県 |
| 譲渡理由 | 事業拡大、経営基盤の強化 |


| 譲受企業 | |
|---|---|
| 社名 | 株式会社BTM |
| 業種 | IT(SES事業、受託開発) |
| 拠点 | 東京都 |
| 譲受理由 | 既存商品・サービスの強化 |
クエスト・システム・デザインは、今回が二度目の会社譲渡。最初にM&Aを決断した当時、阿部様の胸中には「営業力を強化したい」という強い思いがありました。
「私たちはエンジニア集団として技術力には自信がありましたが、営業面では課題がありました。経営を安定させるために首都圏の大規模案件を受注したいという思いはあったものの、どう突破口を開けばよいのか掴めずにいたんです。
さらに、創業以来ひとりがで経営を担ってきたこともあり、気軽に腹を割って語り合える相手がいない孤独感と言いますか、相談相手がいないことの難しさを痛感していました。M&Aによって営業力の補強ができるだけでなく、伴走してくれるビジネスパートナーを得られるのではないか。そう考えて、M&Aを決断しました。」
M&A後、阿部様は代表取締役として現場の最前線に立ち続けました。経営の舵取りと現場のマネジメントを両立しながら、会社を次の成長フェーズへ導くために奔走。そして事業をより強く、より持続的なものへと育てるため、二度目のM&Aを選択することになります。
「一度目の譲渡先であるオーナー企業と率直に話し合い、双方にとってより良い形を模索する中で、再度M&Aを実施することになりました。
M&Aの条件は明確で、ひとつは前回同様、私たちの弱点だった営業面を強力にサポートしてくれること。そしてもう一つは、私たちが創業以来ずっと大切にしてきた『地方創生』というテーマに共感し、共に歩んでくれる企業であることでした。」
譲渡先の検討にあたり、阿部様は十数社と面談を実施。各社の経営陣と向き合いながら感じたのは、「迎え入れる準備が整っている会社」と「そうでない会社」との大きな差でした。
「本気で私たちを迎え入れる準備をしてくれている会社は、事前に丁寧な資料を用意してくれていました。M&A後、どのようなシナジーが生まれるのか、どの領域で成長を加速できるのか、かなり具体的に説明してくださいました。
そうした姿勢を見れば、本気度は一目瞭然ですよね。自然と準備が整っている数社の中から候補を絞り込んでいきました。最終的に譲渡先となったBTMも、その“本気で迎え入れる準備をしている企業”の一社でした。」

写真)左:BTM 代表取締役社長兼CEO/田口雅教様、右:クエスト・システム・デザイン 現取締役会長/阿部一志様
BTMは「日本の全世代を活性化する」をミッションに掲げ、地方に眠る人財を活用したDX 推進事業を手掛けるIT企業。長年、地方の人財をテーマにしてきた阿部様との思いが交錯しました。
「私はこれまで、IT の力で地方を活性化したいという志を持って経営してきました。これを実現するため、出身地である山形に拠点を設け、首都圏の案件を山形のエンジニアがリモートで進めるスキームを確立してきました。
BTMの田口社長と話すと、“地方を盛り上げたい”という、自分と全く同じ価値観を持っていました。経営理念にもその思想がしっかりと反映されていますし、地方の人財に光を当て、本気で地方創生に向き合う姿勢も一貫している。この会社なら、社員を本当の意味で幸せにできる──そう確信できました。」
前回同様、M&Aを支援した株式会社ミライアの波江田茂生様の存在について、阿部様は以下のように語ります。
「波江田さんには、一度目のM&Aのときもサポートをお願いしました。すでに信頼関係ができているので、私の思いをしっかり汲み取ったうえで譲渡先を探してくれると信じていました。実際に提案いただいた企業は、いずれも本気度を感じる会社ばかりで、その中からBTMとのご縁をいただけたことに、本当に感謝しています。」

M&A後、阿部様はクエスト・システム・デザインの代表取締役から代表取締役会長へと役職を変更。新たに、BTMの経営企画室に所属する高木基陽様が取締役社長に就任されました。また、BTMの代表取締役である田口雅教様が代表取締役となり、2025年10月31日から新体制がスタートしています。
新たなフェーズへと踏み出したクエスト・システム・デザインは、この先どのような成長戦略を描いているのでしょうか。
「BTMの“営業力”と“採用力”が当社に掛け合わさることで、東北の優秀なエンジニアの採用を強化し、彼らが活躍できる場を創出できると考えています。
また、BTMグループになることで、クエスト・システム・デザインの知名度が高まり、山形だけでなく東北全体をターゲットにできる企業へと成長していけると期待しています。」
二度の譲渡を経験した阿部様より、同じように事業の将来や社員の成長に悩む方々に対して、最後にメッセージをいただきました。
「M&Aを判断する基準は、“従業員が本当に幸せになれるかどうか”に尽きるのではないかと思います。もっと踏み込んで言えば、従業員が次の成長ステージに進める環境があるかどうか。それが最も大切だと思っています。
私自身、この考え方を軸に譲渡先を選びましたし、その決断に間違いはありませんでした。今後は新たな環境のもと、会社のさらなる成長に向けて邁進してまいります。」
クエスト・システム・デザインのさらなるご発展を、バトンズ一同、心より応援しております!
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