茨城県水戸市 「魚菜遊膳 さくら亭」 があとつぎ募集中！

＊記事の内容は2025年11月3日公開時点のものです。最新情報や詳細情報は交渉内で確認してください。

◇茨城県水戸市「魚菜遊膳 さくら亭」のストーリー

茨城県の水戸駅から車で5分ほどのところにある寿司屋 「魚菜遊膳 さくら亭」。店主の櫻井さんは1982年、26歳の時にお店をはじめ、約40年にわたり事業を続けてきました。

茨城県大洗町にあるご実家の近くには卸売市場 があり、学生時代から家族のために夕食を作ったり、市場の魚屋さんで配達の手伝いをしたり、料理や魚が身近にある環境で育ちました。卒業後すぐに埼玉県内の寿司屋で3年間の見習いを経て、東京赤坂の 寿司屋で修業をしました。人気メニューでもある卵焼きは、寿司屋で学んだ知識と技術をベースに、櫻井さんが長年かけて創り出した至高の一品です。

寿司職人として一人前になった頃、奥様と結婚。奥様の実家の空きスペースで寿司屋を開業したのが「鮨処 櫻井」の始まりでした。他の寿司屋との差別化を図るため、当時弁当を作る寿司屋はほとんどいない中、弁当事業 をスタートしました。注文のあった近隣の事業所へ、昼食として弁当を配達するサービスが好評を博し、お店は大きく成長しました。

魚菜遊膳 さくら亭外観

その後は近所の高校から弁当の注文が来るなど人気は衰えず、最盛期には1日400個もの弁当を製造するようになりました。このタイミングで弁当事業も軌道に乗ったことから店名を「魚菜遊膳 さくら亭」に変更します。この弁当事業は、現在も櫻井さんと奥様で続けており、アスリート向けの弁当製造など多角的に事業を展開しています。その後、店舗が水害の被害を受けたこともあり、2004年に今の場所にお店をオープンしました。

コロナ禍以降は夜の営業をやめて、お昼のみ営業しています。1,000円で食べられる惣菜バイキングや、550円の中落ち丼などを提供しており、リーズナブルでおいしいランチが食べられると評判になっています。

ランチバイキングの様子

◇経営のポイント

ボリュームと質を兼ね備えた多様なメニュー

魚菜遊膳 さくら亭は、寿司屋として創業しながらも、早い段階から弁当事業にも注力し、成功を収めてきました。現在は、シャリ400gにマグロ2人前を盛り込んだ「赤しゃり鉄火丼 （1,500円）」のような、ボリュームと質を両立させたメニューが人気です。

また、修行時代に習得した「エビを入れた卵焼き」や「白身魚の薄身と卵をといて作る卵焼き」など、伝統的な職人技が光るメニューも強みです。卵焼きは櫻井さんが修業した寿司屋の作り方を受け継ぎ、常連のお客様からも非常に好評で、大晦日の時期には事前に大量の注文が入るほどの人気メニューです。

ランチバイキングや鉄火丼など、多彩なメニューを提供しています

SNS活用による更なる顧客獲得の可能性

現在は地元のサラリーマンがランチの主要顧客ですが、Instagramなどのインターネット情報を見て、遠方から来店される方もいます。また、近くに体育館があるため、スポーツの試合で訪れた学生などが利用することもあります。和食の煮物などを多めに置いているので、高齢者層や家族連れにも支持されています。

お店自体はWebサイトやSNSを活用していませんが、過去にInstagramでお店が取り上げられた際はSNS経由でのお客様が増えたため、今後はネットでの認知拡大をすることで、新規顧客の増加が期待できます。

建物内観。カウンターから座敷まで、約40名が利用できます

◇あとつぎの募集要件

固定観念に縛られずに新しいことにチャレンジできる方

今年（2025年）71歳になる櫻井さん。事業承継を考えるようになったきっかけは、年齢と体力的な問題からでした。ご家族は飲食とは別のお仕事をされているため、あと5年くらいは自身で事業を続けられるものの、その後お店を継いでくれる方を今から探さないといけない、と考えるようになりました。

性別や年齢・スキルについては特に制限が無く、飲食経験がなくても料理好きな人であれば歓迎です。お寿司を握った経験が無くても、櫻井さんがゼロから技術を教えてくれます。一方で、あとつぎを探すにあたって最も重視しているのは、お店を継いだ後にどんなことをやりたいか、といったビジョンの部分です。

「お店を継いだ後は、なんでも好きなことをやってほしい」と語る櫻井さん。例えば、お寿司とフランス料理を組み合わせたメニューを考えるなど、固定観念に縛られず、新しいことにチャレンジしてほしいと考えています。そのため、自らどんなお店を作りたいというビジョンがあり、それに向かって努力できる方に継いでもらいたいと考えています。もちろん、飲食の経験がある方も大歓迎です。

「寿司職人の経験がなくても、料理が好きなら歓迎です」と話す櫻井さん

卵焼きの味を引き継いでくれる人

「あとつぎの方には自由にお店を経営してほしい一方で、1つだけどうしても引き継いでほしいメニューがあります」と語る櫻井さん。それが修業時代に赤坂の寿司屋で作り方を受け継いだ、こだわりの卵焼きです。

櫻井さんが作る卵焼きは多くのお客様から好評を得ており、種類も通常のものからエビを混ぜたもの、白身魚が入っているものなど、バリエーションに富んでいます。レシピや美味しく作るコツについては櫻井さんが教えてくれるため、経験が無くても熱意さえあれば習得できる環境が整っています。

◇後継者になる魅力

寿司職人としての技術と知識の継承

魚菜遊膳 さくら亭を後継者として引き継ぐ最大の魅力は、櫻井さんが東京・赤坂の寿司屋で学んだ江戸前寿司の技術、特に赤シャリの寿司や、看板メニューの卵焼きといった専門的な技術を直接伝授してもらえる機会があることです。

これから飲食を始めるにあたってレシピやメニュー開発をしたい方、飲食経験はあるが料理人としてさらにスキルアップしたい方については、仕事をしながら独自の技術を磨ける絶好の機会といえるでしょう。

充実した事業基盤

寿司屋として必要なネタケース、冷凍庫、冷蔵庫などの設備が完備されており、すぐに事業を始められる環境が整っています。また、既存のレシピや仕入れ先等もそのまま引き継げるため、飲食店を始めるにあたって必要な資源は全て揃った状態で引継げます 。現在は櫻井さんご夫婦で運営されているため、営業時間や集客数にもよりますが、1名～2名で運営が可能です。

魚菜遊膳 さくら亭は地元に根差した常連客に加え、Instagramを活用した遠方からの集客、高齢者や家族連れに支持される和食メニューなど、幅広い顧客層を持っています。安定した顧客ベースの上で新たな顧客開拓が可能です。

店内の様子

◇茨城県水戸市「魚菜遊膳 さくら亭」の後継者としての暮らし

店舗のある茨城県水戸市は、歴史と自然が調和し、住みやすさの面でも魅力的な要素を多く持ち合わせています。店舗の最寄り駅の常陸青柳駅から水戸駅までは水郡線で1駅。水戸駅には併設の商業施設があり、日常の買い物には困りません。また東京駅まで最短で約1時間半と、都心へのアクセスがスムーズです。さらに車で15分ほどの距離に日本三名園の一つである偕楽園や、広大な面積を持つ千波湖といった豊かな自然環境が広がっており、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。

また、水戸市では移住者を積極的に受け入れるための制度も整備しています。東京都23区に在住、または東京圏（東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県）に在住し23区に通勤していた方が水戸市へ移住し、対象となる就業や起業をした場合に、移住支援金として単身世帯は60万円、2人以上の世帯には100万円が支給されます。

そのほかにも、子育て世帯が中心市街地などの指定されたエリアに住宅を取得する際に、補助金や住宅ローン金利の優遇が受けられる「子育て世帯向け住宅取得補助金」など、子育て世代の移住支援にも力を入れています。

水戸市の移住支援についての詳細はこちら（外部サイトに遷移します）
水戸市移住サイト　水戸暮らし
https://www.city.mito.lg.jp/site/iju/38974.html