*記事の内容は2024年12月2日公開時点のものです。最新情報や詳細情報は交渉内で確認してください。
◇茨城県北茨城市「有限会社 日立技研」のストーリー
「有限会社 日立技研」は佐藤さんが平成元年に創業された金属金型を製造する会社。創業される以前は組み立てやプレス加工など製造業の様々なお仕事をされていました。当時、すべて人の手で行われていた金型製造の仕事に「面白い」と魅力を感じ、「生涯取り組むのであれば楽しい仕事をしたい」と金型製造を生業とする会社を創業されたそうです。
金型とは、素材の塑性または流動性の性質を利用し成形加工して製品を製作するための型の総称です。創業当時は、才能ある熟練職人の手によってしか製造することができず、一つ一つ丁寧に手作業で製造されていました。佐藤さんもその職人の一人で、当時は多くの企業からスカウトの声がかかっていたそうです。
どこの会社でも断られたという依頼に3日間一睡もせずに取り組んだこともあったそうで、利益よりも職人として「困難な仕事を達成した」ことに喜びを感じる、そんな毎日を過ごされていました。忙しい時には夜中の3時、4時まで作業をした後に納品に行くなど、土日昼夜なく働いていたりした時期もあったそうです。これまで納期を遵守されてきたことから、取引先から信頼を寄せられています。
佐藤さん:「苦労した結果、うまく金型ができた時は嬉しいです。取引先からの合格をもらっても、違う方法でもっと良いものが作れるのではないかと考えてしまいます。その分、自分が満足できるものができた時は本当に嬉しいですね。」
これまでの仕事で苦い思いもされており、海外からの依頼で、苦労の末できた金型の図面の提出を求められた際には、技術の流出を懸念しましたが、当時は従業員も抱えており、また、海外に積荷を送るためには図面の提出が必要で、最終的には提出せざるを得なくなったというエピソードもありました。
素晴らしい金型職人としての腕をお持ちの佐藤さんですが、最新機械の登場によってある程度の知識と経験があれば誰でも金型が作成できるようになったことで仕事が減少したことや、新型コロナの影響で取引先の製造がストップしたことに経営が大きく影響を受けました。
現在はプレス加工会社からの金型修理の依頼や、他社では受けられない難しい金型製作、精密性を求められる医療機器の金型の製作をメインにされています。3Dプリンターなど便利な機械の発明はありますが、100%再現できないものも多くあり、古い金型の修理などまだまだ人の手が必要とされています。
ものづくりが好きで真摯にお仕事に打ち込まれてきた佐藤さんですが、ご自身のご年齢や後継者がいないことから事業承継を考え、あとつぎを探されることを決断されました。
<金型製造の流れ>
金型はブロック状の金属の塊を加工して作成されます。
製造の工程は、まず材料をおおまかに金型の形に削り出す荒取りという加工がおこなわれ、熱処理を経て、マシニングなどの機械加工で金型の形状を削り出します。そしてマシニング加工が終わると、マシニングでは難しかった部分に放電加工機を使用し加工していきます。さらにワイヤーカットを用いて穴等の加工も行います。
こうして金型の形状が出来上がったのちに磨き加工が行われます。多くの場合、金型の磨きは手作業で行われ、最後に部品を全て集めて組み立てられ金型が完成します。
「有限会社 日立技研」のあとつぎとしてもっと詳しい話が聞きたい場合には
電話番号:0120-998-196
メールアドレス:support@batonz.co.jp
案件の詳細:https://batonz.jp/sell_cases/57302
※「詳細情報を問い合わせる」よりお問合せください。バトンズのアカウントをお持ちでない方は、アカウント登録後に決算情報を確認できます。
◇経営のポイント
・古い機械が多く、故障した場合には修理ができない可能性がある
現在金型製作に使用している機械が古く、故障した場合には部品の製造が終了していることから、買い替えが必要になる可能性があります。たとえばワイヤーカッターという機械の購入には2,000万円前後かかりますのでご承知おきください。
・住宅街にあるので、プレス加工へ事業を広げることには向かない立地
「有限会社 日立技研」の工場は住宅地の中にあるため、製造した金型を用いて新たにプレス加工事業を展開するのは難しいと思います。プレス加工は機械を1日中動かしつづけなければなりませんが、その際の機械の稼働音が問題となるため、夕方には機械を止める必要があります。大きな音がでるような新たな事業を始めることは難しい立地です。
◇あとつぎの募集要件
・業界未経験でも、ものづくりが好きな方
新たな機械に置き換わりつつある仕事ではあるものの、古い金型の修理や精密性が求められる医療機器などの部品も扱っているので、業界から存続が望まれる事業です。製造設備一式がそろっていることに加え、佐藤さんが長年かけて培ってきた技術を引き継げますので、ものづくりが好きで手に職をつけて仕事をしたいという方であれば大歓迎です。引き継ぎ後は積極的な営業活動により、販路を拡大させていくことで事業を拡大できる可能性があります。
・同じ事業を営んでいる法人
新たに北茨城市で事業を展開されたいと考えられている同業の法人や、現在県外にお住まいの方でも大丈夫です。金型製作に真摯に打ち込んでくださる方をあとつぎとしてお迎えできればと考えています。
◇あとつぎになる魅力
・医療機器の部品などを作っている社会的意義のある事業を引き継ぐことができる
携わっているのは1000分の1のサイズのズレも許されない精密部品の製作です。特に佐藤さんは約30年前から医療機器製造で扱う金型の受注製造を行ってきました。医療機器の多くはモデルが頻繁に変わることがありません。そのため部品作りのための金型を作り、メンテナンスしていく人が必要となります。
すべての人に必要となる医療を支えているお仕事のひとつです。何か人の役に立つような仕事がしたいと考えられている方はぜひご検討ください。
・佐藤さんが長年培ってきた技術を引き継ぐことができる
佐藤さんはこれまでお仕事でご経験されたことをすべてメモとして残していらっしゃいます。難易度の高い部品の製造や、人でなければ作れない製品の貴重なノウハウを引き継ぐことができます。機械化が進んでいる業界ですが、人の手が必要な部分はまだまだ多くあります。
熟練の職人である佐藤さんから技術を引き継ぐことができるので、他の会社では経験できない仕事の技術を身につけることができ、今後の事業展開に活かしていくことができます。
「有限会社 日立技研」のあとつぎとしてもっと詳しい話が聞きたい場合には
電話番号:0120-998-196
メールアドレス:support@batonz.co.jp
案件の詳細:https://batonz.jp/sell_cases/57302
※「詳細情報を問い合わせる」よりお問合せください。バトンズのアカウントをお持ちでない方は、アカウント登録後に決算情報を確認できます。
◇茨城県北茨城市「有限会社 日立技研」のあとつぎとしての暮らし
北茨城市は、茨城県の最北端に位置し南は高萩市、北は福島県いわき市と接しています。市の総面積の約80%を山林と原野が占める自然豊かな土地です。東部は海岸に面し市内を流れる大北川、里根川などの流域には、豊かな平坦地が広がっています。古くから農業や漁業を中心に栄えていましたが、現在は工業地帯として飛躍的な伸展を見せています。
また、海岸・港町エリアでは、温泉・鉱泉が湧き出し民宿・旅館が立ち並び、六角堂や茨城県天心記念五浦美術館などの観光名所があります。東京駅から特急で100分ということもあり、人気の観光地となっています。
北茨城市では「誰もが住みたい安らぎと活力にあふれるまち」を将来都市像に掲げて、安全なまちづくりや地域産業の振興、教育・福祉の向上などに取り組んでいます。地域の活力維持や将来の発展を支えるために優良企業の誘致を進めるとともに、商業、工業、サービス業などの地元企業の支援に努めています。
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