バトンズを通じてサプリメント事業を譲り受けされた、個人の買い手である鶴谷様。もともと広告代理店を経営されていた鶴谷様は、3年前に自身の会社をたたまれた後、会社員として働きながらビジネスオーナーになるチャンスを伺っておられました。M&Aで事業家として再起を図る鶴谷様に、本事業を買収するに至った背景や、今後の展望についてお話をお伺いしました。
譲渡企業 | |
---|---|
区分 | 法人 |
業種 | 小売業・EC |
拠点 | 東京都 |
譲渡理由 | 選択と集中 |
譲受企業 | |
---|---|
区分 | 個人 |
業種 | 小売業・EC |
拠点 | 東京都 |
譲受理由 | 新規事業への参入 |
会社員として働きながら、M&Aでビジネスオーナーに
広告代理店として事業運営をされていた鶴谷様は、新型コロナウイルス感染症拡大等の影響を受け、2020年に会社を閉業。医療系の会社に就職され、会社員として仕事に取り組まれながら、まずは個人事業主としてビジネスオーナーの道へ再挑戦する機会を伺っていました。
新たに自分のやりたいことを見つけていくために、会社員として働きながらバトンズに登録して売却案件をチェックされていた鶴谷様は、さまざまな案件の中から、今回の買収先であるサプリメント事業に出逢われます。
買収された事業は、サプリメントの企画製造、販売。バトンズや他のM&Aプラットフォームを利用する中で、最初は漠然と何かをやりたいと思っていた気持ちが、この事業をやってみたいという具体的な気持ちに変わっていったそうです。
実体験からくる、やりたい事業領域。市場全体のニーズも後押し
10歳の頃よりアトピー性皮膚炎を発症し、現在でも通院や様々な改善方法を模索されているという鶴谷様。生きていく中で、免疫力の向上や健康な体づくりは欠かせないものであることを、実体験を通じて感じておられました。
今回出会ったサプリメント事業は、自身の経験を生かすことができる、かつ想いを持って事業推進できる領域だと感じたと言います。
「自分にできることは何だろう、と日々模索していました。その中で、日々バトンズさんから送られてくる案件メルマガをみながら、『これだったら自分の力を発揮できるかもしれない』、『この事業内容は面白そうだから挑戦してみたい』など、自分のやりたいことやビジネスに取り組むイメージが段々と明確化していきました。
たとえば、『人件費などの固定費がかからないビジネスがいい』とか、『無形商材よりも有形商材がいい』とか。段々と取り組みたいことの詳細条件が決まっていった中で、今回譲り受けたサプリメント事業に目がとまりました。健康という領域については、自身の実体験もあり興味がある領域だったので、メッセージを送って交渉に進みました。」
矢野経済研究所が発表したデータによると、2021年の機能性表示食品の市場規模は4214億円と、前年と比べて1170億円増。巣ごもり需要の恩恵を受けた通販サイトを中心に、サプリメント市場は拡大傾向にあります。
新型コロナウイルス感染症拡大や昨今の健康意識の向上により、サプリメント市場自体が後押しされていることから、ビジネス成長の可能性も感じたと話す鶴谷様。自身が想いを持って携われる領域であることと、市場が拡大していることでこのサプリメント事業に可能性を感じられた鶴谷様は、具体的な交渉へと進んでいきます。
成長市場、負債額の少なさに伸び代を感じ、交渉後に即決
鶴谷様が興味をもたれたサプリメント事業は、20年以上前から始められており、2021年に創業者から売り手オーナーが引き継いだ事業でした。
サプリメントの原料として使われる「タモギタケ」は、美容効果や免疫力向上が期待できるもので、創業者はそれを自社栽培で行っており、独自の製造ノウハウをもっていたことも特徴的でした。
サプリメント以外にも、タモギタケに多く含有されている有効成分を活かしたオリジナル化粧品原料を開発するなど、20年以上携わってきた製造ノウハウは確かなもの。しかしそれを引き継いだ売り手オーナー様は、家庭の事情で業務に十分な時間を割くことができなくなってしまったため、譲り先を探しておられました。
鶴谷様が案件を選ぶ際の判断基準は、負債額が少ないことと、人件費などの固定費があまりかからないことが軸としてあり、それにマッチしていたのが今回の案件でした。
「いきなり事業を譲り受け、どれぐらい売れるのかが全く見えない状態で、負債額が多いことや、固定費がかかるビジネスは少しリスクがあると感じていました。しかし、この事業は負債額もほとんどなく、確かな技術を持っておられました。
また、高齢者向けの商品だったので、ECサイトや高齢者マーケットに何かしらの形で組み込むことができれば、確実に伸びる事業だと感じたんです。成長する未来が他の案件よりも見えやすかったので、思い切って決断することができました。」
今回の案件は、約60名の買い手候補から応募があった人気の案件。サプリメントに関する知識が全くない状態で応募されたという鶴谷様は、どのようにして売り手様との交渉に望み、成約に至ったのでしょうか。
「最初にオンラインで顔合わせをして、その翌週に実際にお会いさせてくださいと自らオファーをしました。小規模の案件は、このくらいのスピード感が重要だと思っています。
また、先方の要望で、引継ぎをするとなった場合のプラン提出をする流れがありました。先方はサプリメントの在庫を多く抱えているので、できる限り早めに引き取っていただきたいというご希望があったので、明日でも引き取りに行けることをアピールしました。」
M&Aを視野に入れつつ、多様なビジネスに取り組む事業家を目指す
今後のビジネスの拡大に向けて、サプリメント事業で再スタートを切った鶴谷様。譲り受けた事業については、サプリメント製品の販売事業と、原料となるタモギタケの販売事業の2軸で展開されていく予定だと言います。
「サプリメント製品の販売事業では、パッケージをリブランディングし、様々なECサイトやマーケットで販売することで、事業拡大を目指します。また、原材料の販売事業では、タモギタケの粉末を、大手メーカーや商社に販売していくことを考えています。」
タモギタケは、認知症やアルツハイマー予防にも効果があり、そのことがテレビで放映されてから急激に注目されている原料なのだそう。認知が拡がりつつある今、事業の成長にも拍車をかけていきます。
伸び代のある事業を譲り受けた鶴谷様。最後に、鶴谷様自身のキャリアビジョンについて伺うと、この事業を皮切りに、事業家として目指す方向性について語っていただきました。
「サプリメント事業が軌道に乗ったら、またM&Aを通して事業売却をすることも想定のひとつとして考えています。その売却資金でまた新しい事業に取り組むというように、多様な事業に取り組む起業家として活躍したいです。
私自身、今回のM&Aを通して新しい扉を開くことができました。正直毎日忙しいですが、新しい刺激を得られているので楽しく働くことができています。もし今の現状を変えたいと燻っている方がいれば、一度M&Aに挑戦してみてはいかがでしょうか。自分で0から事業を作るよりも、安心して新しいビジネスをスタートすることができるM&Aはオススメです。」
会社員をしながら、ビジネスオーナーとして新たな一歩を踏み出した鶴谷様の挑戦。事業家の再出発はどのような方向に進んでいくのか、鶴谷様の今後が楽しみでなりません。
鶴谷様の今後のさらなるご活躍を、バトンズ一同、心より応援いたしております!
サプリメント商品のサイトはこちら:
https://item.rakuten.co.jp/raymart/tammogi002/
https://item.rakuten.co.jp/raymart/tammogi001/
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