公開日 | 2024/03/21 |
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記載者 | 株式会社3Rマネジメント |
中小企業支援
【2024年】銀行融資はこう変わる!「挑戦する中小企業応援パッケージ」を徹底解説!
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はじめに
今回は、「挑戦する中小企業応援パッケージ」を取り上げ、政府や自治体が策定した政策の背後にある意図を理解することが、公的な支援策を有効に活用する上で鍵となる点であることをお伝えしたいと思います。
経済産業省の新たな中小企業支援の方向性
2023年8月30日、経済産業省は金融庁や財務省との連携を強化し、「挑戦する中小企業応援パッケージ(以下、本パッケージ)」を発表しました。この取り組みは、「将来の挑戦に向けたコロナ資金繰り支援」と「挑戦する中小企業の経営改善・再生支援の強化」を包括的に取りまとめ、積極的な成長を目指す中小企業をサポートするものです。
同時に、金融庁は農林水産省と共同で、本パッケージの普及を促進するため、全国の金融機関に向けて、最前線の担当者まで周知徹底するよう要請しました。
制度策定が意図すること
2023年8月に発表された経済産業省の報告書『潮目の変化に対応した中小企業金融について』に基づき、『挑戦する中小企業応援パッケージ』の策定背景を考察してみましょう。
まず、政府はこれまで官民協働により中小企業の資金繰りや融資、返済力の強化を支援してきました。日本政策金融公庫や保証協会への申請件数は、実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の申込期限が過ぎた後も低水準を維持しています。これにより、倒産件数は2022年に約6,400件まで減少しましたが、2023年7月には758件と増加傾向が見られています。
一方で、2023年7月から2024年4月までの期間にゼロゼロ融資の返済開始時期が集中しており、業況が回復しきっていない中でも借換需要が継続していると考えられます。中小企業活性化協議会への相談件数も過去最高に達しており、企業の経営改善ニーズが高まっています。
このような状況を踏まえ、『挑戦する中小企業応援パッケージ』が立案されたと考えられます。セーフティネット保証による100%保証を継続することが企業の自律的かつ早期の経営改善の機会を奪いかねない状況において、中小企業の持続的成長をサポートするための新たな取り組みが求められているといえるでしょう。
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