コンサルティング業をはじめ、様々な業種・業態で事業を手掛けてこられた「トクリン合同会社」代表の堀越様が、都内でペット用のトリミング・ホテル・ショップのお店を営む「有限会社ペットキャッスル」を譲り受けされました。新たに「トクリン合同会社」を立ち上げ、事業を引き継ぎされた背景について、堀越様にお話を伺いました。
譲渡企業 | |
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社名 | 有限会社ペットキャッスル |
業種 | ペット関連事業 |
拠点 | 東京都 |
譲渡理由 | イグジット |
譲受企業 | |
---|---|
社名 | トクリン合同会社 |
業種 | コンサルティング業など |
拠点 | 東京都 |
譲渡理由 | 新規事業への参入 |
引き継ぎを決め手は、業界全体の伸び代と人材の魅力
清掃業、新聞販売業、コンサルティング業、飲食業、不動産業など多様な業種で経営に携わってこられた堀越様は、別業界をターゲットにM&Aをご検討されていました。
「もともとある業界で事業を探していましたが、コロナの影響もあって苦戦を強いられていました。人材の採用が難しいなど、様々な理由で難しい状況が続く中で、その業界は少し時間を置こうというところから、別の方向を検討するようになりました。」
堀越様が事業を選ぶうえで、“業界全体が伸びているかどうか”というのがひとつのポイントとしてあるそうで、その中で目をつけられたのがペット業界でした。
「ペット業界はアメリカやヨーロッパで伸びていて、スターバックスを創業したハワード・シュルツさんという方が最近投資している先も、ペット業界なんですね。アメリカでこれから伸びる業界と言われているということは、日本もまだまだ可能性があるだろうと思い、チャレンジしてみようと思いました。」
そんな中、無事ご成約されたペットキャッスル。引き継ぎを決断された決め手について、堀越様は「島崎さんが30年間経営されてきたことで、しっかりとした基盤ができている、ということは大きな要因です。とくに、常連のお客様が多数いらっしゃったり、現場感のある優秀なスタッフがいらっしゃったりといった、人材の基盤ですね。事業をするうえで一番大事な “人”の部分において魅力に感じたこと、信頼して任せられるスタッフが居たということは、一番の決め手ですかね」とおっしゃっておられました。また、これまで様々な業界で採用にも携わってきた堀越様は、お店の立地場所が人材の確保という観点から見て非常にプラスだったとのこと。「立地条件は採用において非常に重要なポイントで、とくに女性の場合、駅近といった場所の効率性は大きく、そういった意味でもペットキャッスルは魅力に感じました」とのことでした。
中小企業を元気にするために、M&Aを使った経営支援を
経営コンサルタントとして様々な事業に携わってこられた堀越様でしたが、その中でコンサルティングの限界というのも感じるようになったそうです。
「コンサルタントとしてできることも沢山ありますが、最終的には社長の判断に委ねられるという、決定権の部分はどうしてもコンサルタントでは介入できません。日本M&Aセンターの分林さんがテンミニッツTVで “経営者が誰なのかということが重要。これからの時代は普通に経営するだけではダメで、経営者がかなり頑張らないと生き残っていけない”ということをおっしゃっていたことが重要だと思っていて、そう言った意味でも経営に携われるM&Aという手法は、企業が生まれ変わるために重要な選択のひとつだと感じています。」
今回初めてM&Aを経験された堀越様は、今後もM&Aを積極的に取り組んでいかれるとのこと。「M&A自体は日本でも昔から行われてきましたが、中小企業をターゲットにしたM&Aはごく最近の話ですよね。日本経済が30年という間停滞していた中で、私も様々な中小企業を見てきましたが、まだまだ改善余地はあるなという実感があります。私がこれまで経験してきたことや学んできたことを、今後はM&Aに取り組みながら、実際の現場で活かしていきたいと思っています。」
多店舗展開で事業拡大。経営キャリアを活かし、今後も中小企業の支援のために
今後、ペットキャッスルの経営に携わられる堀越様に、新たな経営者としてスタッフとどのようにして関係構築をされるかについて、お伺いすると「私が経営していた会社のひとつに新聞販売店があるのですが、そこでは本当に色んな方がいました。学生であったり、自分の親よりも年上の方だったり。その際に体感したことは、コミュニケーションの重要性です。ペットキャッスルのスタッフさんとも個別でお話する機会を定期的に設けて、少なくてもコミュニケーションの時間(1on1ミーティング)を1ヶ月に1回くらいのペースで作っていきたいと思っています。」とお話いただきました。
そんな堀越様に、最後に今後の事業計画についてお伺いすると「店舗拡大は、今後の構想としてもっています。1店舗の改善だけですと、やはり売上・利益は小さなものなので、まずは1店舗、売り上げの型をしっかりと作って、多店舗展開していくための仕組み作りをしていきたいと思います。私が経営として入ることで、これまで培ってきた経験、人脈、資金などをフルに活用しながら、中長期的な目線で売り上げ向上を目指していきます。」とのこと。また、堀越様自身のキャリアについては「M&Aという手法を使いながら、今後も中小企業を支援していきたいと思っています。コンサルティングの限界という部分はM&Aで解決できるので、経営に自分が携わることで、日本の中小企業を元気にしていければと思います。」とおっしゃっておられました。日本の中小企業を盛り上げるために、様々な業界へ幅を広げる堀越様。
トクリン合同会社と堀越様の今後の更なるご活躍を、バトンズ一同、心より応援いたしております!
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