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事業承継型M&Aで乾物仲卸店を承継。将来的には承継経験を生かしたサービスも検討中!

2022年02月21日

東京都内でBtoBの営業を中心に行っていた松田様は、自身の経営する会社で2021年1月に東京都府中市にある大東京綜合卸売りセンター(府中市場)の一角にお店を構えており、焼き海苔、お茶、しいたけ、昆布等乾物の卸売り店である株式会社府中籔北園を引き継がれました。今回の事業承継型M&Aについて、経験者だからこそ語れる裏側や身をもって感じられた社会的意義、今後取り組まれていきたいことについてお話を伺いました。


 

譲渡企業

社名

株式会社府中籔北園

業種

卸売業(乾物)

拠点

東京都

譲渡理由

後継者不在

 

譲受企業

社名

株株式会社ワーマー

業種

サービス業(法人向け)

拠点

東京都

譲受理由

新規事業への参入

 


 

自身の強みは、0から1を生み出すよりも1から100へと成長させること

松田様は日系化粧品メーカーと外資系企業などでの勤務を経験され、2006年に独立されました。最初はリラクゼーションサロンを経営されていましたが、その後はサラリーマン時代に磨いた営業スキルを活かし、営業代行をメインに業容を拡大。IT系の企業を中心に支援して新規事業の立ち上げに向けたアドバイスなどまで幅広く手がけるようになっていかれました。その中で、ご自身は0から1を生み出すよりも1から100へと成長させるほうが合っていると気付かれたそうです。

「そもそも、M&Aは大きな会社がやる話で、自分には関係がないことだと思っていました。何億円もお金を準備することはできませんし、小規模のネットM&Aも流行っているとは聞いてはいましたが、正直なところ怖かったです。少し離れて様子を伺っていた節がありました。」

そんな松田様が持つネットM&Aへの印象を変えたのは国政の変化。2020年4月から日本政策金融公庫の「事業承継マッチング支援」が始まったことがきっかけでした。国が絡んでいるような施策なら確かなものなのではないか。そう思いを変えた松田様は、最初は政策金融公庫と東京都の事業承継・引継ぎ支援センターへ引き継ぎ先を探している会社を探しに行かれていたそうです。しかし興味を持てる案件は少なく、加えて新型コロナウィルス感染症が蔓延。M&Aの案件もぱたりと動かなくなってしまいました。

松田様ご自身も新しいことを初めていきたいと考えて、そろそろ今とは違う事業形態への舵を切らねばと考え始められました。

バトンズの「マッチング市場」でシンデレラフィットといえる府中籔北園と出会う

M&Aを経営の選択肢に考えていた松田様は早速、事業承継・引継ぎ補助金(M&A補助金)の申請を行い、採択されたらM&Aアドバイザーに依頼して本格的にM&Aを実施しようと決められました。結果、2020年秋口の募集に採択され、M&Aに向けてアクセルを踏んでいくためにバトンズプレミアム会員へ登録されました。2020年12月、バトンズプレミアム会員限定で開催された「マッチング市場」という非公開イベントが初めて開催されました。「マッチング市場」ではM&Aアドバイザーが独自に担当しているバトンズに掲載のない案件が会員限定で紹介されるイベントであり、松田様はそこで株式会社府中籔北園に出会いました。すぐに株式会社府中籔北園を紹介していた株式会社ヒルストンへ連絡。次の日には株式会社ヒルストンと打ち合わせを行い、実名開示へ進みました。

交渉は着実に進み、金融機関との調整を行ったり、約40万円で保険付きのデューデリジェンスが行える「バトンズDD」を実施したりというところで年が明け、2021年1月15日に登記が完了しました。

「もともと自分で様々なことを経験してきており”中小企業屋さん”が向いているタイプでした。そして新卒が化粧品メーカーということもあり、Webサービスなどの無形商材ではなく、実態がある商売が良かったんです。実態がある店舗や商材で、地に足がついた商売をして営業力で事業を拡大させていきたい。そして従業員規模も10名以下くらいで、その規模であれば目も届きケアができる。株式会社府中籔北園はまさにイメージしていた案件とピッタリ!と言えるようなそんな会社でした。」

後継者不在企業を引き継ぐ上で松田様が大切だと感じられたこととは

実際に松田様が今回のM&Aを通して感じられたり学ばれたことをお伺いしたところ、選択と集中を目的とした大企業が事業を売るようなM&Aと、後継者不在企業を引継ぐ事業承継型のM&Aとは異なる、というお話をしてくださいました。残すべき会社を次世代へ残していけないということは近年、大きな社会課題の1つに挙げられるようになりました。これまでの日本では多くの場合、親族へ会社や事業を継承してきましたが、昨今は色々な事情があり親族内で後継者を見つけることが大変難しくなっています。一方で、受け継ぐ側から考えると、最近は起業が身近なものになっていますが、M&Aであれば新サービスとしてゼロから立ち上げるよりも歴史や取引先を引き継げるのでその後の事業の成長可能性が高く、取引先との関係や雇用を維持し会社設備をそのまま活用できるので、廃業してしまえば消えてしまうような経営資源を有効活用できます。

では、後継者不在の企業を引き継ぐ事業承継型のM&Aで気をつけなければならないことは何でしょうか。創業者は様々な事情をお持ちで、手塩にかけて育ててきた事業や会社を泣く泣く譲るんだという気持ちで引き継ぎを行われます。ドライで淡々とした対応は控え、時間をかけて気持ちの整理に寄り添っていくことが大切と松田様はおっしゃいます。ご自身も起業して15年間の経営経験があり、事業を育てることの大変さを知る松田様だからこその気付きかもしれませんね。ビジネスを早期に拡大させる観点では多少ドライに進めなければならない側面も出てくるかもしれませんが、共感する部分とのバランスを取ってうまく進めていくのがポイントかもしれません。

松田様は、今後は株式会社府中籔北園の事業を成長させることにまずは注力をし、将来的には今回の経験を生かして後継者不在企業の第三者承継を支援するアドバイザーとしての事業を始めることも視野に入れており、パートナーになれる会社も探していきたいとおっしゃっていました。

「残すべき会社を残すことは社会的に意義がありますよね。しかし潜在的な親族外承継が必要なケースがなかなか表に出てきづらい状態になっています。そして親族外承継の例は少なく、世の中にあまり公開されていないので、自分が経験者としてアドバイザーになれればと思っています。」

バトンズ一同、株式会社府中籔北園と松田様の次のチャレンジを応援します!

 

株式会社府中籔北園のページ

この案件を担当した株式会社ヒルストンの紹介ページ

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