千葉県で学習塾を営む「学習塾MititeQ」の1教室を引き継ぎされたのは、都内の企業で働く個人の買い手様。大手企業に勤められているところから、どのような経緯でM&Aを検討するようになり、どんな展望を思い描いているのか。経営者として新たなスタートをきった山田様(仮称)にお話を伺いました。
譲渡事業 | |
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事業名 | 学習塾MititeQ |
業種 | 学習塾 |
拠点 | 千葉県 |
譲渡理由 | 後継者不在 |
譲受側 | |
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引き継ぎ | 個人 |
業種 | サービス業(法人向け) |
拠点 | 東京都 |
譲受理由 | 起業・副業 |
小さなビジネスへのチャレンジ。大手企業に勤めて芽生えた想い
新卒で都内の大手企業にご入社された山田様は、現在8年目。会社員として働きながらも、奥様と“何かしらのビジネスを一緒にできたら”、というお話をよくされていたそうです。
また、山田様自身は、勤められている企業で楽しく仕事ができている一方で、ビジネスの規模が大きいことによる、自らの仕事の影響が見えづらい部分などに物足りなさも感じていたとのこと。その中で、小さなビジネスにもチャレンジしたいという想いが芽生え、M&Aを検討し始めたそうです。バトンズを知ったのは、日経新聞に掲載された “個人の方が写真屋さんを引き継ぎした”という成約事例の記事がきっかけ。その記事を拝見したことで、M&Aプラットフォームという存在を知ったそうです。
そこから、「自分たちがやりたいこと」を基準に飲食業などで案件を探し始めた山田様でしたが、付随して発生する費用が多々あることが分かり、資金面のリスクを感じるようになりました。
改めて、自己資金の中で「自分たちができることは何か?」を考えた結果、これまで利用者として経験がある学習塾や英会話スクールに事業探しの対象を切り替えた山田様。会社員として働きながらでも経営に携わることができる、ビジネスオーナーとして経営可能な条件にマッチした、学習塾MititeQとの出会いが実現しました。
安心できるサポート体制。共同経営者として事業展開
学習塾MititeQを経営される永田様にお会いしての印象について、山田様は「永田さんが学習塾を始めたきっかけが、“子育てをしていた際に学習塾の方針に不満をもって、そこから自分でやろうと思った”ということを聞いて、非常に行動力がある方だなという印象をもちました。
今度の展望についてもお話をお聞きして、非常に共感する部分もあったので、この方と一緒に働けたらなあと思うようになりました」とのこと。
会社員として働いている山田様にとって、学習塾の運営は初めての試み。学習塾MititeQ の別教室で教室長をされている方と永田様の2人がサポートをするというお話をいただいたことは、山田様にとって心強い安心材料となったそう。加えて、 “勉強が苦手な子どもを対象にしている”という塾のコンセプトは、M&Aを決断する大きな後押しとなる共感ポイントでした。
新たな経営者として、講師の方々との信頼関係を築くことは欠かすことのできない観点。そのことについて、山田様は「私が常に現場に居るわけではないので、できるだけ働きやすい環境を整えることが、我々の役目なのかなと思っています。また、講師の方がとても良い方なので、その方を信じてできるだけのことを任せていきたいと思っています」とのこと。
そんな山田様が学生だったころは、真剣に勉強へ向き合うまでに時間がかかったそうで、「私は大学受験で浪人して、やっと勉強に火が付いたという感じだったのですが、やってみると意外にできるもんだなという、成功体験もそのとき得ることができました。
もちろん、部活等を通じて成功体験を得られる人もいるかと思いますが、そうでない人もたくさんいると思います。勉強は、みんなが必ず通る道だと思うので、勉強を通じて早いうちに成功体験を得ることで、自信に繋がればいいなと思っています」とお話いただきました。
メインターゲットを軸に、今後は提供する幅を拡大
“勉強が苦手な子ども”をメインターゲットに事業を展開する、学習塾MititeQ。勉強嫌いの子どもが、どうすれば意欲的に勉強に取り組むようになるのか、山田様の考えをお伺いすると「成功体験を作っていくことだと思っています。
勉強が嫌いになる理由は、どこかの段階で躓いてしまい、立ち直ることができずにそのまま腐ってしまうケースがほとんどだと思います。そこを自分たちが忍耐強くサポートすることで、結果と自信につながっていけるよう、支えていければと思っています。一回成功体験をつかんでしまえば、あとは自分から進んで勉強すると思うので。」とおっしゃっていました。
そう語る山田様に、最後に今後の展望についてお伺いすると「今の教室はできて1年くらいなのですが、まずは規模を拡大していきたいです。 “勉強が苦手な子ども”がメインの対象ではあるものの、難関校を目指さないということではありません。
新しい教室長にご協力いただきながら、難関校コースなどを作って、学びたい子に合ったカタチを提供できればと思っています。また、学びたい人は小・中学生だけではなく、大人であったり、幼児教育といったところも需要があるかと思います。今は小・中学生が対象なので少し先のビジョンにはなりますが、今後はそういった対象の幅を広げて学びを提供していくことも考えています。」とお話いただきました。社会人経験を経て、新たなビジネス構想を描いて走り出した山田様。
学習塾MititeQと山田様の今後の更なるご活躍を、バトンズ一同、心より応援いたしております!
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