Web/スマートフォンアプリのシステム受託開発を主軸として、クリエイティブデザイン、デジタルマーケティング支援など、開発~市場展開まで一連のサービスを提供する株式会社テクノデジタルが、株式会社ナッツの運営するB to B向けSaaS事業を譲受されました。すでに複数件のM&Aを手掛けている株式会社テクノデジタルの播田様に、今回のM&Aについてお話を伺いしました。
譲渡企業 | |
---|---|
社名 | 株式会社ナッツ |
業種 | IT |
拠点 | 東京都 |
譲渡理由 | イグジット |
譲受企業 | |
---|---|
社名 | 株式会社テクノデジタル |
業種 | IT |
拠点 | 東京都 |
譲受理由 | 新規事業への参入 |
急成長を続ける株式会社テクノデジタル。ワンストップでサポートできる領域を拡大
2006年の設立以降、現在まで毎年20%前後で黒字成長を続けている株式会社テクノデジタル。事業領域は、一般ユーザー向けのWeb/スマートフォンアプリの開発、UI/UXデザイン、デジタルマーケティング支援の3つを軸に置き、お客様のデジタルビジネスを成功に導くためのサービスを展開しています。
株式会社テクノデジタル以外にも、複数の事業経営をされている播田様。その中で、本事業を立ち上げたきっかけについてお伺いすると、「色んな人に利用していただけるサービスを“お客様とともに構築していく”ということに注力した事業を作りたい、というところから、この会社をスタートしました」とのこと。
その想いには、「自社だけで完結するサービスよりも、お客様の作るサービスをお客様の強みを活かしながらサポートしていく方が、より多くの人々に使っていただけるモノを生み出せるのではないか」という考えが背景にあるそうです。
お客様のデジタルサービスをワンストップでサポートし、現在まで右肩上がりの成長を続けてきた株式会社テクノデジタル。本事業に加えて複数事業を手掛ける播田様に、経営するうえで大切にしていることについてお伺いすると、「グループ戦略として、それぞれが強みを最大限に活かして連携していけるような体制を整えています。最近は、M&Aによって弊社のグループに参画いただく企業も増え、幅広く事業成長ができています。
例えば、VR/ARの技術に強い会社、PR事業を行っている会社など、専門領域に特化した事業が増えることで、私たちの表現できる幅が広がり、よりよいサービス構築ができる会社になれると考えています」とおっしゃっていました。また、それぞれの事業には社長様がいらっしゃるため、播田様自身が社長様にとって最大の理解者であり、サポート役でありたいともお話いただきました。
複数の企業をM&A。引き継ぐ先に求めるものは・・
M&Aを最大限に活用している播田様は、どのような視点をもって会社を探されているのか。播田様が探されている領域は、大きく分けて3つあるそうです。
「一つは、グループ戦略の中で、足りない分野を埋めていくこと。二つ目に、DX人材を獲得していくためのM&A。三つ目に、自社が開発しようとしているサービスを、すでに近しい形で実現できている会社があるかどうか。」
今回譲受された株式会社ナッツのSaaS事業は、三つ目の自社で開発しようとしているサービスに近しい事業であり、交渉に踏みきったとのことでした。
交渉を進める中で、株式会社ナッツの石塚様についての印象をお伺いすると「柔軟な思考をもっている方だなという印象を受けました。サービスの強み・弱みをしっかりと分析できていて、どういったことが課題なのか、というお話もすんなり入ってきたので、今後自分たちが取り組むべきことがイメージしやすかったです。トップ面談から2週間ほどで基本合意に至ったのですが、それは経営者として同じ目線で会話をすることができたからだと思っています」とおっしゃっていました。
また、すでに他の買い手様からもアプローチがあった本案件。自分たちに譲渡してもらうために、どういった条件提示をするべきか、といった点は、播田様が一番思考したところだったそうです。
今回、バトンズ上では初のご成約となりましたが、ビズリーチ・サクシード、トランビなど、他のネットサービスで既にM&Aを実現している播田様。そんな播田様に、バトンズを使ってみて良かった点をお伺いさせていただいたところ、「成約手数料が安いことと、独自案件が多くあること」を挙げていただきました。
専門領域をフル活用して、より良く、より届くサービスに
本案件では従業員の引き継ぎはなく、サービスのみを引き継いだ形となりました。本事業における今後の展望について、播田様は「社内の人材を活用して、まずはサービスをより良い形にしていくこと。また、認知度向上のために、プロモーションを含めて資金を投下していきながら、より多くの人に届くサービスへと進化させていきたいです。」とお話いただきました。
株式会社テクノデジタルと播田様の今後の更なるご活躍を、バトンズ一同、心より応援いたしております!
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