30年以上続く歴史ある会社を引き継ぎ。ビルメンテナンス業で事業拡大へ

ビルメンテナンス業を主軸に、クリーンサービス、服飾品輸入代行業など、幅広く事業展開を行う株式会社エイトクリエーションが、30年以上ビルメンテナンス業を行う老舗企業を買収されました。関西を拠点に事業を拡大する株式会社エイトクリエーションの代表 落合様に、M&Aに至った経緯や、今後の展望についてお伺いしました。

様々な経験を経て、主軸のビルメンテナンス業の基盤を確立

もともと、幅広く事業展開をしていきたいという想いがあった落合様。M&Aも、最初はメイン事業となるビルメンテナンス業以外の、幅広い業種業態で検討を始めたそうです。

いつもM&Aの売り案件を紹介してくれるアドバイザーには「どんな業種でも良いので、M&Aの話があれば一度持ってきてください。」とお伝えをし、様々な業種を見られたそうです。

最終的には、主軸となるビルメンテナンス業で裾野を広げて行った方が、自社の仕事に広がりが生まれたり、売り上げが安定して確保できる事業範囲が広がったりと、メリットが大きいことを知り、ビルメンテナス業に絞ってM&Aを検討されるようになりました。

今回、買収先に選んだ汐見建物管理株式会社は、落合様がもともと名前を知っている会社だったとのこと。30年以上続く歴史ある会社であることや、立地が自社と近いこと、同じビルメンテナンス業の中でも事業内容が近かったことなどもあり、交渉に踏み切ったそうです。

ビルメンテナンス業と一括りにいっても、その中にはオフィスの清掃、エアコンの整備、電気設備の点検やゴミの回収など、細かく分ければ様々な事業内容に分かれます。汐見建物管理株式会社が行っていた仕事内容が、自分たちが行っている事業と共通点が多かったことは、非常に魅力的だったとおっしゃっていました。

業界の第一線で活躍する、老舗企業ならではの魅力

汐見建物管理株式会社は、社長様がご高齢になり、後継者不在のため会社の引継ぎ先を探されていました。従業員もご高齢の方が多く、この会社で長く仕事をされてきています。会社を引き継いで大変だったことは「ひとつひとつの仕事を新しいやり方に合わせてもらう部分だった」と落合様。エイトクリエーションの業務方法を汐見建物管理株式会社の従業員の方々に検討してもらいながら、難しい部分は従来の形を尊重したりと、できるだけやりやすい形で仕事に取り組めるように柔軟に調整していったそうです。

一方で、M&Aがプラスに働いている点も沢山あったとのこと。業界歴が長い大先輩が社内に一気に増えたことで、知識面などで助けてもらう場面が多かったり、汐見建物管理株式会社が長年培ってきた信頼と実績により、重要文化財の清掃管理や奈良のお寺の管理など、これまでのお客様とは全く違った方々と仕事をさせてもらえることも増え、日々勉強させてもらっているとおっしゃっていました。

M&Aのご成約は今回が2回目である落合様ですが、ネットを使ったM&Aは初めてのご成約でした。ネットのM&Aについての難しさについてお伺いしたところ、「顔が見えない分、細かいニュアンスが伝わりにくく、逆に時間を要してしまうこともあった」とお話いただきました。

一方、チャット上でやり取りが保存されている分、やりとりの内容を振り返りしやすいというメリットも感じたとのことでした。また、今回はバトンズのM&Aアドバイザーにサポーターとして入ってもらったことで、聞きづらい金額面などについて相談にのってもらったり、急ぎの資料について電話一本ですぐに対応をしてもらえたので、スムーズにM&Aを進められたとおっしゃっていただきました。

汐見建物管理株式会社の社長様は、落合様のお父様くらいのご年齢である大先輩。実際にお会いして社長様の会社に対する想いなどをお聞きした時間が、非常に有意義だったそうです。社長様はすでに退職されておりますが、今も連絡を取り合って困りごとなど相談にのってもらったりする仲。また、従業員一人一人のクセなども把握している社長様は、人間関係を築いていくうえでも多くのアドバイスをいただいているそうです。

M＆Aを活用しながら、攻めの営業で事業拡大へ

今回M&Aを成約されて「汐見建物管理株式会社は、取引先の開拓の面でまだまだ拡大の余地があることを実感した」と落合様。また、清掃や設備管理はコロナで大きなマイナスを受けなかった業界のひとつ。社会的に不安定な状況でも、清掃や点検などは誰かがしなければならないため、その需要を改めて痛感したそうです。

「今後は、関西を拠点にM&Aは積極的に活用していきながら、ビルメンテナス業で基盤作りをして、新しいことにもチャレンジしていきたい」とおっしゃっていただきました。

株式会社エイトクリエーションの今後の発展をバトンズ一同、応援しております！