医療特化型の人材紹介業をエネルギー開発企業に譲渡、次はIT人材ビジネスに挑戦

2021年01月07日

岐阜県で医療特化型の人材紹介業を経営されてきた田中様は、コロナをきっかけにエネルギー事業等を経営する買い手企業に事業を譲渡されました。信頼のおけるM＆AアドバイザーにM＆A実務をお任せし、約3ヶ月でのスピード成約となりました。

経済悪化で転職候補者が減少。求人があったとしても紹介しづらい状況に

看護師、介護士、幼稚園の保育士などをメインとする医療特化型の人材紹介事業の譲渡を検討し始めたのは、コロナがきっかけだったと田中様。通常、医療業界は常に人材不足で求人の数は年間を通して一定を保つ傾向にありますが、コロナを気に転職の動きが鈍くなったといいます。

田中様：「譲渡を決心した一番の理由は転職候補者が減ったことです。求人があったとしても紹介ができない為、このままでは厳しいなと感じました。

一般的に経済が一気に落ち込むときは、転職を考える人が減る傾向にあるのですが、今回のコロナでも共通しているのかなと感じます。医療系は激務なので求人の数に通念で偏りはあまり見られません。

今回もコロナだからといって求人数が増減するような傾向はあまり見られませんでしたが、候補者の数が下がってしまったのはやはり大きかったです」。

世間で経済の急激な落ち込みが騒がれるようになってから、このまま事業を続けることが困難と田中様は判断し、バトンズに掲載することになりました。

バトンズ掲載後すぐにM＆Aアドバイザーとやり取り開始。約10社からオファーが

バトンズに掲載していただいてからは、M＆Aアドバイザーの岩下さん（Right Brothers株式会社）に交渉プロセスをお任せすることになりました。素早く丁寧な対応で終始安心してM＆Aを進めることができたと話されます。

田中様：「バトンズのプラットフォームを通して優秀な専門家と繋がりが持てたのは良かったです。バトンズに登録後、直ぐに連絡をいただき電話で岩下さんを繋いでいただきました。クロージングまで非常に丁寧に対応して下さいました」。

約10社の買い手からオファーがあり、“できれば同業で人材紹介のノウハウを持っているお相手”の選定も含め、M＆Aアドバイザーの岩下さんに交渉プロセスを全てお願いすることになりました。最終的に、そのなかから５社に絞ってトップ面談を実施。エネルギー事業等を経営する法人買い手に譲渡することを決められました。

田中様は引き継ぎをできるだけ短期間で迅速に終わらせたいと考えていました。今回譲渡先として選んだ買い手オーナーは、提案していた譲渡条件を承諾して下さった複数の買い手のなかでも、金額と引き継ぎで納得できる買い手でした。

田中様：「譲渡の決め手となったのはそれだけではなく、同業他社でビジネスの理解をきちんと得られたというのも大きかったです。買い手オーナーに直接お会いしてみて、価値観が合い、共通言語を持っている方だと感じました。面談では社員さんとともに7名ほどが当社に出向いてくださり、お話しさせていただく機会を頂きました。この方達であれば間違いなく事業を成長させてくれる方たちだなと思いましたね」。

こうして無事に3ヶ月ほどでM＆Aを完了されることとなりました。

M＆A後は新たな人材ビジネス始動。コロナ禍でも堅調なITに挑戦

今回初めての事業譲渡でしたが、非常にスムーズに譲渡を終えられて色々と学ぶことが多かったと田中様はおっしゃいます。

田中様：「人材紹介を行っているので、M&Aのプロセスを知ることでこんな仲介ビジネスモデルがあるのだなということが分かりましたし、日本の事業承継問題についても今回のM＆Aを通して知りました。M&Aは非常にニーズの高いビジネスだと思います。また、オファーをいただき複数の企業さんとお話しをさせていただきビジネスモデルを聞いていると、世の中には本当に様々なビジネスがあると学びました。それに株式の仕組みって掘り下げれば掘り下げるほど面白いなと思います」。

M&A後は、新たにIT専門の人材紹介ビジネス、KVCパートナーズを設立。IT業界で活躍する中堅〜CXOと呼ばれるハイクラス人材の紹介事業を始められています。

田中様：「人材業界の母数で言うとコロナ禍でもITはやはり強いです。大手人材企業に勤めている友人からの話ですが、IT以外の全ての業種はコロナで求人数と候補者数が下がったと聞きました。昨年は考えられなかったウェブミーティングが当たり前になり、企業のITニーズは飛躍的に加速しています。その意味でも、ITは今後もさらに伸びていく業界だと考えています」。

早期に事業整理を行ったことで、コロナ禍でも早い段階で新たなビジネスへの挑戦を始めることができた田中様。新事業の益々のご発展をバトンズ一同祈念しております！