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オリジナルデザイン家具ブランドを事業譲渡「自分が育てたブランドを大切にしてくれる人に譲渡したかった」

2020年08月18日

昨年、建築デザイナーの藤沢さま(仮称)は、2005年に立ち上げたオリジナルデザイン家具ブランドを事業譲渡されました。多数の法人からオファーがあったそうですが、自身が作ってきたブランドを大切にしてくれる方に引き継いでもらいたいと、個人の買い手様に譲渡されました。デザインのノウハウを引き継ぐというあまり前例のないM&Aでしたが、信頼できるビジネスパートナーを見つけるためM&Aは有効な手段だったといいます。

 

雑誌にも掲載され評判の家具ブランドだったが、本業に集中するため売却を決意

 

藤沢様はオリジナル家具のデザイン・販売事業を立ち上げてから順調に経営してきましたが、次第に本業の建築家としての仕事に手が回らないようになってきていました。今後どうすべきか悩んでいたところ、友人がM&Aで事業を売却したと聞き、自身もやってみようとバトンズに登録しました。

 

バトンズへ掲載いただいて以降、トータルで12件ほどの問い合わせがきました。そのほとんどは法人で、中には大きな法人からの買収オファーもあったそうです。しかし、新規事業のひとつとして法人に譲渡した場合、法人のブランドイメージにアレンジされて自身が手掛けてきたデザイン性の高い家具のイメージが損なわれてしまう可能性がゼロではないことを懸念していました。また、資本力がある法人へ事業譲渡する場合、うまくいかなかったらブランドそのものを消滅されてしまう可能性もあるかもしれないことに不安を感じていたそうです。

 

「そうなるよりは、ブランドを大切にしてくれる方にお譲りしたい。そんなとき、バトンズでマッチングした個人の買い手の方が熱心にアプローチしてくださり、この方なら私が作ってきたブランドを大切に伸ばしていってくれそうだなと思って譲渡契約を行いました」。

 

譲渡希望額以上の値段でオファーをいただいた法人もいたそうですが、あくまでブランドを大切にしてくれる方という基準で買い手様を選び、結果的に法人からのアプローチを全てお断りし個人の買い手様に事業譲渡することになったのです。

 

「お相手は家具デザインについては未経験の個人の方だったのですが、とても熱心だったんです。家具にも非常に興味を持っていてこの事業を中心に今後ビジネスをやっていきたいということだったので、任せてみようと思いました」。

 

デザインノウハウを事業譲渡、前例が少ないM&Aの可能性とは

 

今回のM&Aで特筆すべきは、デザインノウハウが譲渡内容の一部であったということです。藤沢様がデザインし商品化したサンプルと、商品化していないデザインのストック200点ほどが事業譲渡の内容に含まれます。

 

「私は売れるアイデアを考えることは得意なのですが、アイデアをビジネス化したあと事業として継続していく術が不足していると感じていました。安心してこれまでのデザインのノウハウとアイデアを提供でき、ビジネスとしてグロースしてくれるビジネスパートナーが見つかって良かったと思っています」。

 

M&Aで事業譲渡されたものの、今後もデザインを続けていきたいという意向があり、新オーナーと一緒に新商品の企画・開発を行いたいということです。

 

さらに、今後は家具ECの最大手ともいわれる企業との取引契約も開始されるとのこと。強力な販売チャネルが増えたことで、さらにビジネスの成長を期待されています。

 

今後は新オーナーをサポートしながらメイン事業に注力

 

新オーナーには全幅の信頼を寄せていますが、デザインの企画や経営についてはこれからのため、できることは何でも協力していきたいと藤沢様。「売りっぱなしにはしたくなかったので、いろいろとアドバイスや提案もさせていただいています」と今後も事業をサポートしていかれる予定です。

 

また、メイン事業に注力する時間もできたので、これからは建築のデザインやノウハウを一緒にビジネス化していけるビジネスパートナーを探していかれるとのこと。

 

「企画を考えるのが好きで売り出したいデザインや企画がまだたくさんあります。ビジネスパートナーを見つけて、そういった企画ノウハウやデザインスキルを今後もM&Aという形で売り出せたらいいなと考えています。例えば、飲食店の新しいあり方を提案しフランチャイズ化していきたいですね。いま少しずつですが、地元企業とそういった取り組みを始めているところです」。

 

藤沢様は後継者がいないため、10年以内にメイン事業もM&Aで売却される予定です。それまでは、会社の黒字を維持し続けることが目標だと展望を語っていただきました。新オーナーに引き継がれた家具ブランドの成長にも期待です。

 

 

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