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ドレスショップの経営に挑戦。患者に寄り添う看護師から、新郎新婦に寄り添うオーナーに

2020年08月17日

「子どもを保育園に入れて看護師に戻るか、仕事を辞めるか・・・」。看護師として活躍するも、2人目の子どもを出産するタイミングでキャリアの転換期を迎えた新島ユリアさん。2020年2月にドレスショップを譲り受け、経営者として新しいキャリアを歩む選択をしました。

出産したら保育園に子どもを預けて夜勤を含むシフトに戻るか、仕事を辞めるかの2択だと思っていた

新島さんは2回目の出産に向けて産休を取ったとき、自身のキャリアについて迷っていました。看護師の業界では一般的に他の職種へ転職するケースは少なく、子どもを生んだ場合は看護師を続けるか、辞めるかの2つしかご自身の中に選択肢がなかったそうです。

 

そんなとき、たまたまアクセスしたバトンズのサイトでウェディングドレスの販売・レンタルの案件に目が留まりました。

「人の夢をお手伝いできる仕事」は、3つ目の選択肢になった

新島さんは経営の経験もドレスの販売経験もお持ちではありませんでしたが、ウェディングドレスを選ぶ時の大変なことも、輝かしい気持ちも、実際にご自身の結婚式の際に体験されてよくご理解されていました。

 

そのため「ウェディングドレス」というキーワードに惹かれ、すぐに旦那様と相談されて事業承継に応募し、事業計画を作成しはじめたそうです。

看護師時代の新島さん

ドレスショップの仕事は人の夢をお手伝いできる仕事。看護師を続けるか、辞めるかの2つの選択肢しかなかった新島さんに3つ目のキャリアの選択肢が開かれた瞬間でした。

「今まで看護師として患者さんに寄り添ってきたあなたなら、新婦様の一番近くに寄り添ってもらえると感じた」

 

経営も販売の仕事も経験がなかった新島さん。ご自身で会社を起ち上げて10年間守ってきた前オーナー様とのお顔合わせのときは、大変緊張されたそうです。

 

当日は、事前に考えていた事業計画を持参し、熱意を込めてご自身の結婚式の際の実体験や、事業を引き継いだ後にやっていきたいことなどをお話されました。その結果、前オーナー様からは次のようなことを仰っていただいたそうです。

 

「ドレスとか経営についてはスキルアップがもっと必要だけど、看護師として患者さんに寄り添い、相手の求める事を理解して動く仕事をされてきたと思います。直接お会いして、このドレスショップにかける情熱も感じることができました。あなたであれば新婦様に一番近い目線で寄り添ってもらえると思うので、このお店を引き継いで欲しいわ。」

 

新経営者として、今までの強みを活かしつつリブランディングに挑む

成約後、今後も契約を継続する取引先としっかりと話し合いをされて新しい契約を交わすと、新島さんはすぐにリブランディングの計画を立てられました。今までは「手頃な価格帯」と「オーナーの人柄」がショップの強みだったところを「〇〇なのに手頃な価格帯」という方針でリブランディングを始められたそうです。例えば「長期間貸出なのに手頃な価格帯」としてドレスの長期間貸出サービスも提供を開始されました。

 

従来までは「大きな披露宴を1度だけ」で、ドレスの貸し出しも短時間が標準でした。しかし新型コロナウィルスの感染拡大を避けて「お友達とはフォトウェディングを、職場の同僚とはウェディングパーティーを」と小規模で複数回の披露宴を行うケースが増えたので、そのトレンドに合わせて、喜んでもらえるサービスを考えた結果だそうです。

「何回もドレスを借りてその度に何十万円も払うのは若いカップルにとって現実的ではありません。かといってウェディングでしか使わないものを買い取って、捨てられずにずっとクローゼットに入れておくのも、もったいないですよね。」

新婦に寄り添ったサービスを心がける新島さんらしい、新しい形のドレスショップが事業承継から生まれました。

Batonzコンシェルジュからのコメント

小さな事業体の売買なので、成約後に「事故が起こらないように」というのは特に強く意識をしました。売り手も買い手も個人になるので、取れるリスクは限られています。小さな事業体だと、大きな企業よりもしっかりと書類が揃っていないケースもあり、成約後に「こんなはずではなかった」となる確率が高まるとこの事例を通して感じました。

 

今回の事業承継は、買い手が経営や事業方針について見通しをきちんと立てて承継したところが成功のポイントだと思います。投資目的の買収ではなく、自分で経営していきたいという情熱があったからこそ上手く交渉が進んだのではないでしょうか。

 

また、買い手が初めて経営に挑戦する方だったので成約後にもアドバイスを行ったのですが、前オーナー時代からお付き合いのある取引先との契約を見直してもらうようにしました。小さな事業体なので前オーナーとのお友達だったり「よしなに」と取引をしているケースが多かったので、オーナーの交代を機に一件ずつ話し合って新しい契約を交わすようにしてもらいました。それにより買い手側はもちろん、取引先側も安心して今後もお付き合いしていただけると思っています。

 

新島さんの新しい挑戦、心から応援しております。

 

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