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なぜか懐かしい、ヨーロッパ情緒溢れるイタリアンレストランを譲り受けませんか?

2020年09月25日

【この事業のポイント】

■南大阪一住みやすい和泉市は若い世代の人口流入数がトップクラス
■街の中心である和泉中央駅から1キロ圏内
■郊外の住宅街という好立地条件とアンティークな内装

南大阪ってどんな印象がありますか?

少しやんちゃで、古い街というイメージをお持ちの方もいるのではないでしょうか。

そんな南大阪エリアの上の方にある和泉市は、実は南大阪一住みやすいと言われる街。今回ご紹介するイタリアンレストランも、和泉市に店舗を構えています、近年は開発が進み、程よく自然もありながら利便性の高さが評価されています。国勢調査では、2005年と2010年の人口増加率は大阪府内で和泉市がダントツ1位。そんな大阪府和泉市にある情緒溢れるイタリアンレストランをご紹介します。

大阪で人口増加率No.1、住宅街の入り口に佇むイタリアンレストラン

イタリアンレストラン、コンポステラ(COMPOSTELA)は、泉北高速鉄道の和泉中央駅から1キロ歩いた住宅街の入り口にあります。目の前は中学校、また近隣に桃山学院大学もあるため、学校関係者の人通りもある場所です。

和泉市といえば、近年、関西の住みたい街ランキングで上位に選ばれ続けるなど若い世代が多い街です。和泉府中駅と和泉中央駅の周辺が特に発展しており、駅からは、天王寺に20分、大阪市内に40分、関西国際空港に30分で移動できるという便利さに加え、和泉中央駅は泉北高速鉄道の始発駅なので、通勤・通学ラッシュ時でも座って電車に乗れます。

ららぽーと和泉、コストコ、百貨店など、駅周辺は大型の商業施設やチェーン店舗が多く、買い物には困らない上に、昔ながらの小さな商店も多く、美味しいレストランやカフェが多いのも特徴です。

さらに、幼稚園が多いことや同じ学区内にある複数の小学校・中学校を一つの学園と捉えた中高一貫教育を推進するなど、市自体が子育てしている若い世代にとっては最適な“トカイナカ”と言われている街です。

10代からキッチンで働き、地元の大人気イタリアンのオーナーシェフに

ヨーロッパ留学時代の池田さんと仲間のシェフたちの写真

さて、そんな新しく生まれ変わった街で20年近く経営しているイタリアンレストラン、コンポステラ(COMPOSTELA)ですが、オーナーシェフの池田 進さんは、10代から辻調理師専門学校に通いながらキッチンで働いてきた苦労人です。料理人としての才能は若くして花開き、就職した大阪の名門フレンチレストラン、ビストロダアンジュではレストランからの推薦状付きのヨーロッパ社員留学も経験しました。

ちょうど池田さんが10~20代の頃は、日本でフレンチブームの真っ只中。池田さんは当時働いていたレストランからヨーロッパの名だたるレストランへ武者修行に行くよう命じられ、3年程フランス・イギリス・ベルギーの星付きレストランへ留学し各国の料理のエッセンスを学びました。

ところが、当時はまだ露骨に人種差別があった時代。しかもキッチンでは野菜、魚、肉、とメニューによって完全に仕事が分業化されていました。白人チーフシェフ達はなかなかアフリカ・南米・アジア国籍のコック達に調理する権利を与えず、池田さんも苦い経験をしたそうです。

そんな中、時には喧嘩腰で白人シェフたちに対峙し、「認めてもらうために誰よりも早く丁寧に魚を下ろしたり、“常に前のめりで挑んでいった”」と池田さん。そうした姿勢を続けたことで次第に周りのシェフたちが認めるようになり、「包丁を自由に扱える」=「下ごしらえを誰よりも早くできる」コックとして、最終的にはメインディッシュを担当するまでに昇進されました。

その後は各地を転々としてヨーロッパ武者修行を続け、帰国後は再び大阪のビストロダアンジュに復帰。営業企画室や製菓部部門長などを歴任しました。順調にキャリアを重ねていましたが、1995年の阪神淡路大震災で自身の部下を亡くされたことがきっかけで、18年務めたビストロダアンジュを退職。36才の時に独立されました。その後、約20年コンポステラ(COMPOSTELA)を経営されています。

レストランは大繁盛、後進にイタリアン経営ノウハウを伝授する日々

COMPOSTELAの外観。ビルの二階に店舗を構える

カーサ・コンポステラ(CASA COMPOSTELA)の入り口の外観

池田さんは1997年にコンポステラ(COMPOSTELA)をオープン。お店は大繁盛し、36名利用可能なコンポステラでは手狭になったため、2002年に同フロアの別室に増床して16名利用可能なカーサ・コンポステラ(CASA COMPOSTELA)もオープンしました。

2010年頃には、お客様が1時間以上並ぶほど繁盛し、ピーク時の売上は5000-6000万円を超えることも。その頃は従業員数はパート、アルバイトも含めて計15名。彼らにレストラン経営のノウハウを教えるため、池田さんは経営勉強会を開いたり、賃金及び職能資格体系に合わせた給与体系を従業員にも明確に示したりと、キャリア育成にも注力してきました。

 

実は、昔のフレンチやイタリアン業界は企業組織とは程遠い組織運営があたりまえ。ラーメン屋さんや居酒屋とは異なり、メニュー構成は複雑で品数も多いため仕込みは大変です。拘束時間も長いわりに、企業としての体制が皆無であることはよくあることざらでした。それがボトルネックとなり、レストランのスタッフの待遇改善やキャリアに繋がらないことを、池田さんは社員時代に痛感していたのです。

店内にはたくさんの食器やインテリアが配置され、あたたかみのある空間

そうした背景もあり、業界の悪習を変えようと、池田さんはビストロダアンジュに在籍中、社内全体で導入した賃金及び職能資格体系をコンポステラにも導入しました。勤続5年以上の社員にはイタリア研修にも行かせるなど、積極的にキャリアを積む機会を創出し、結果的に従業員2人が独立していったそうです。

大阪府のファンドから出資を受けて姉妹店もオープン

更にその間、池田さんと従業員のスタッフは、お店のプロモーションも兼ねて毎年、日経レストランの料理コンクールに応募し、幾度も入選してこられました。

それだけでなく、「第1回 食の都大阪グランプリ」で佳作受賞、和泉市長による「和泉ブランド認定」、大阪府農林水産省による「大阪産(もん)五つの星大賞」受賞など、多数の受賞歴が功を奏したことで、2012年には「おおさか地域創造ファンドの採択企業」として選出されます。

この採択がきっかけで大阪府から出資してもらうことになり、2014年にカフェ兼お惣菜の販売を行うコンポヴェルデ(COMPOVERDE)をオープン。コンポステラと同じビルの路面店に開店し、ソムリエ資格を有したスタッフによるワインセレクトが評判を呼ぶなど、地元の多くの人々の憩いの場として大変繁盛しました。

姉妹店の売上は伸びていたが、従業員の退職が続く…

カーサ・コンポステラ(CASA COMPOSTELA)店内の様子。4人座りのテーブルが4つあり、合計16名座れる

ところが、コンポヴェルデをオープンして暫く経ってから、独立や健康上の理由などで退職する従業員が続き、次第に運営に影響が及ぶようになってきました。結果的に、コンポヴェルデは繁盛していたものの、人手不足が解消せず2018年9月に止むなく閉店を余儀なくされています。

その後、コンポステラに人員を集中させてお店を続けてきましたが、引き続き人手不足は慢性化する一方。去年、最後のひとりの従業員が退職して以後は、コンポステラも2018年12月に閉店されています。現在は、池田さん1人でこじんまりとカーサ・コンポステラ(CASA COMPOSTELA)の運営を続けています。

16名収容できるカーサ・コンポステラは現在、完全予約制にして運営していますが、体力的な問題もあり経営からキッチン、ホールと全てを池田さん1人でこなし続けることは困難になってきています。とはいっても、約20年育ててきたレストランをこのまま閉店してしまうのは寂しく名残惜しいものです。新しいビジネスとして新たな経営者に店舗を引き継いでもらえるならばと、現在お相手を探しています。

引き継ぎ後に経営を引退したとしても、まだまだ働きたい

オーナーシェフの池田さん

池田さんは今のところ完全な引退を予定していないとのことで、飲食店経験のある買い手さんが見つかれば、40余年の飲食経験から学んだフレンチ、イタリアン、菓子、パン、店舗・商品開発、コンサルティング、6次産業のプロダクトデザインなど多岐にわたるノウハウを、引き継ぎ後も一緒に取り組むことを望まれています。

できれば、飲食業界の買い手さんにお譲りし、引き続き、買い手の元で働きたいという意向がありますが、もし飲食業界のお相手が見つからなかったとしても譲渡可能だそうです。

強みは店舗の好立地条件とアンティークな内装

店内の小物もすべて池田さんが揃えたもの。まるでギャラリーのように配置してある

立地条件が良く、周辺環境にも恵まれているため、小さなサロン等の経営も向いているでしょう。アンティークな内装は落ち着きがあり、ギャラリーやセレクトショップにも活用できそうです。

また池田さんは現地で修行中、様々な土地に出向いてインテリアを買い漁っていたそうで、調理はもちろん、食品を含む物品の輸入業務においては、仕入れから交渉まで行えるそうです。

 

興味を持っていただける人がいれば、あらゆる業種をご検討されるとのこと。気になった方は、ぜひこちらからお問い合わせください。

 

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