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副業EC事業の成長を願いM&Aを決意。掲載から約2ヶ月で譲渡に至った秘訣とは

2026年06月22日

会社員として働きながら、副業でStory&Eureka株式会社を創業し、代表取締役としてECブランド「THE emo」を運営してきた谷口錬平様は、副業での会社経営として満足できる規模までブランドを育て上げたと感じたため、M&Aを決意。およそ2ヶ月というスピードで、ECの運用支援に取り組む「メディエア株式会社」に事業譲渡を実現しました。M&Aプロセスで直面した不安や買い手企業選びの基準、そしてスピーディーに進んだ成功ポイントについて、谷口様にお話を伺いました。


 

譲渡企業
社名 Story&Eureka 株式会社
業種 貿易業、小売/卸売業
拠点 東京都
譲渡理由 本業への専念

 


 

譲受企業
社名 メディエア株式会社
業種 EC事業コンサルティング、運営業務
拠点 東京都、大阪府
譲受理由 自社D2C事業の拡大

 


 プロフィール  

Story&Eureka株式会社
代表:谷口錬平様
HP:https://story-and-eureka.com/

2019年より会社員として働きながら個人事業主として活動。2020年に、スマホカメラ用のレンズフィルターブランド「THE emo(ジエモ)」を設立。SNSの発信などで多くのファンの心をつかみ、クラウドファンディングの展開で話題となる。

 

自分の力でどこまで稼げるか?会社員との二刀流で生み出されたECブランド

Story&Eurekaは、EC事業を運営する会社として、谷口様が会社員時代に設立。立ち上げの経緯について、谷口様は次のように振り返ります。

「会社員で安定した生活を送っていたんですが、『本業で身につけたスキルを会社の中だけで使うのはもったいない。自分の力でどこまで稼げるのか、何ができるのかを試したい』と思うようになったのが、事業を始めたきっかけです。」

2019年1月から、会社員として働きながら、個人事業主として活動し始めた谷口様。当初は海外の電化製品やスマホ用充電器などの代理店契約を結び、日本国内で販売する事業を行っていました。ところが、次第に問題に直面します。

「代理店契約には販売数量や手法に多くの縛りがあり、身動きが取りづらいことがストレスになっていました。それなら、いっそのこと自分のブランドをつくってしまおうと考えるようになりました。」

自分自身のブランドを立ち上げるにあたり、谷口様が着目したのはカメラ用品というジャンル。そのきっかけは、カメラマンの友人との何気ない会話からでした。

「一眼レフカメラで使われるフィルターやレンズの付け替えを、スマホ用に転換したら面白いのではないかという話をしていたんです。今や、世界中で最も使われているカメラは、スマホカメラとなっています。スマホカメラの魅力をさらに引き出すツールを提供できれば、マーケットは無限に広がると考えたのです。」

スマホ用カメラレンズというニッチ事業に、確かな勝算を見出した谷口様。誰でも手軽にプロのような撮影体験を楽しめる、そんなワクワク感を形にすることを目指し、個人事業を始めてから2年目に「THE emo」の事業化に至ります。

個人では対応しきれない規模まで成長した事業。さらなる成長に向け、M&Aを決意

「THE emo」はクラウドファンディングやSNSを通じて多くのファンを獲得。事業の成長に伴い、法人化も行います。「THE emo」が順調な成長を行うことができた理由について、谷口様は「徹底したユーザー目線」だと分析します。

「商品の選定からSNSでの発信、ECサイトの掲載画像に至るまで、常に購入者の視点を一番に考えていました。自分自身が購入者として、この商品にワクワクするかどうかが何よりも大切です。その視点を根底に置いていたからこそ、SNSやクラウドファンディングでの支持につながったのかと思います。」

本業による時間の制約があった谷口様は、外注化による業務効率化を徹底。属人化を避け、ビジネスモデルをシンプルに保ちながらブランドを育てることに注力していました。

ECブランドとして成長を遂げてきた「THE emo」でしたが、設立から5年以上が経過したタイミングで、事業譲渡することを決断。その理由の1つは、副業として運営してきたECブランドが、個人のリソースでは対応しきれない規模まで成長したことでした。

「ここまで事業を育ててきましたが、さらにビジネスを大きくするためには、会社員をしながらでは時間が足りないと感じるようになりました。自分が育ててきた愛着のあるブランドだからこそ、ここでくすぶっているよりは、もっと力のある方にお譲りして大きくしていただいた方がいいと考えたのです。」

もう1つの理由は、谷口様自身が転職という人生の節目を迎えたこと。新天地での仕事に専念するため、一旦事業をリセットし、会社員に専念したいという想いが、M&Aという選択の背景にありました。

BATONZに登録後、わずか2ヶ月ほどで成約。初回面談で感じたプロの安心感

2025年10月、谷口様はBATONZを含む複数のM&Aプラットフォームに登録。譲渡先を選定する上で重視したのは、ブランドを引き継げる能力と、譲渡までのスピード感です。転職が迫っていたこともあり、スピードを重視しながらも、育ててきたブランドをさらに成長させることのできる企業を軸に買い手企業を探し始めます。

「転職するまでに、事業の引継ぎまで終えたいという希望があったので、どれほどのスピード感で動いていただけるかをまず重視しました。また、単に金額だけではなく、このブランドを正しく理解し、発展させてくれる相手であることを求めていました。」

多くの交渉依頼が入る中で、4社とのWeb面談を実施。中でも、EC支援サービスを事業基盤に持ち、運営ノウハウも豊富だったメディエア株式会社が、谷口様にとって理想的な候補者として挙がりました。

「EC運営のノウハウとビジネス基盤があるメディエアさんなら全く問題ないと感じました。また、代表の二木様が、若造である私に対しても非常に誠実かつ協力的な姿勢で対峙してくださったことが、最終的な決め手となりました。実は、初回の面談時点で“おそらくこちらにお譲りすることになるだろうな”と確信していました。」

初のM&Aに取り組まれた谷口様が、M&Aプロセスにおいて不安に感じていたのは、「情報の開示範囲と相手の信頼性」という2点。相手が信頼できる人物か確信が持てない段階で、どこまで機密情報を提供すべきなのか…というジレンマに直面したと振り返ります。しかし、この不安も当事者同士のコミュニケーションによって解消されます。

「今のタイミングではこの情報は出せません、ということを理由も含めて、正直に説明しました。二木様をはじめとするメディエアの皆様がそれを理解し、歩み寄ってくださったことに随分助けられました。」

また、バトンズの提供する資料や、担当者によるタイムリーなサポートも大きな支えになったとのこと。具体的な譲渡期限があった中で、「バトンズの担当者が質問に対してスピーディーに対応してくれたことで滞りなく進みました」と当時を振り返ります。最終的に、譲渡金額も妥当な条件で合意し、登録からわずか2ヶ月足らずというスピードで成約を迎えました。

今回のM&Aは「100点満点」。希望通りの条件とスピードで成約

約2ヶ月という短期間で成約に至った要因の一つは、M&Aによる出口を見据えて事業を推進していた点です。事業の引継ぎに関しても、属人化を避け、外注をメインとしたシンプルなビジネスモデルを整えていたことが、結果としてスムーズなやり取りを可能にしたのです。今回のM&Aを振り返り、谷口様も次のように評価しています。

「引き継ぎ自体は、外注先や取引先との連絡概要など、いわば“上積みの部分”をお伝えするだけで済むように整えていました。今回の成約に点数をつけるなら100点満点です。事業規模に見合った条件で、希望通りのスピード感で進めることができました。」

谷口様は、現在は希望通り転職先での本業に専念。「THE emo」はメディエアに引き継がれ、さらなる成長に向けた施策に取り組まれています。これまで着実に成長させてきた事業の譲渡を終え、改めて現在のご心境を伺いました。

「自分で育てたブランドですから、もちろん愛着はあります。しかし、過度な愛着を持ちすぎないことが大切だと私は思っています。俯瞰して事業を見つめ直し、M&Aもひとつの選択肢に入れることで、より大きなチャンスを掴めるはずです。一旦は本業に専念しますが、将来またやりたいことができれば、昼間の仕事があることを言い訳にせず、新しい挑戦をしたいと思っています。」

ひとつのブランドを最高の形で送り出すことができた谷口様のさらなる挑戦が楽しみです。
今後のさらなるご発展を、バトンズ一同、心より応援しております。

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