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京都銀行からバトンズへ!出向で感じた“M&Aの可能性”

2026年04月09日

現在、京都M&Aアドバイザリー株式会社(旧:京都銀行 M&Aグループ)でM&Aアドバイザーとして活躍する仲井順也さん。2024年10月~12月の3カ月間、バトンズへ出向し、売り手様のM&Aサポートや金融機関との調整業務などを経験されました。京都銀行の法人営業にて数多くの企業支援を行なってきた仲井さんのバトンズ出向の経緯、そして出向期間中に感じた気づきや、現在のM&A支援にどのように活かされているのかについて伺いました。

京都銀行で法人営業を担当。公募制度を利用してM&A事業へ

── 仲井さんのご経歴を教えてください。

出身は京都府北部の舞鶴市です。実家が喫茶店を営んでおり、小さい頃から商売というものが非常に身近な存在でした。懸命に働く両親の背中を見て育つ中で、自然と「いつか自分も経営者様を支える仕事がしたい」という志が芽生え、京都銀行への入行を決めました。

京都銀行へ入行後は、京都府内の3支店と滋賀県の1支店に勤務し、法人営業を中心に多くの経営者様と向き合ってきました。その中で、年々増えていったのがM&Aに関するご相談です。事業承継の手段として、業種を問わずM&Aへの注目度が高まっているのを肌で感じていました。

転機となったのは、ある譲渡企業様に当時の京都銀行M&Aグループ(現:京都M&Aアドバイザリー)の担当者と同行訪問した際のことです。後継者不在に悩む経営者様に、専門的な知見で新たな選択肢を提案する姿に、「自分もより深くM&Aの世界に関わり、経営者様の課題解決に繋がるサポートをしたい」という想いが強くなりました。

京都銀行には、専門分野に挑戦したい社員を後押しする「社内公募制度」があります。私もこの制度を活用し、2024年7月に「営業本部 法人総合コンサルティング部 M&Aグループ」への異動が決まりました。

──バトンズに出向されるまでの経緯について教えてください。

M&Aグループに配属されると、最初の6カ月間は研修期間となります。そのうち3カ月は社内OJT、残りの3カ月は外部の提携先に出向して実務を学ぶのが通例となっており、私の場合はその一環としてバトンズ様への出向が決まりました。

当社では、金融機関専用M&A支援システム「B MASS」を導入しており、バトンズ様とは以前よりお付き合いがありました。また、日本最大級のM&Aプラットフォームを運営するバトンズ様は、これまで当社が展開してきたビジネスモデルとは異なるノウハウをもっており、今後の当社業務の発展に繋がるものと考え、出向が決まりました。

──出向にあたり、バトンズにどのようなことを期待されていましたか?

2つあります。1つ目は、バトンズ様に在籍する方が、一人で年間70件もの成約を実現されているという記事を拝見し、その圧倒的な成果を支える「仕組み」や「手法」を学びたいと考えたことです。

2つ目は、自分自身に新たな価値観が芽生える挑戦に繋がると考えたことです。これまで銀行以外の職場で勤務した経験がなかったため、全く異なる企業風土に身を置くことで、視野を広げる経験をし、当社の事業に活かしたいと考えました。

──金融機関での知識や経験はどのようにバトンズで活かせると思いましたか?

京都銀行の各支店で培ってきた法人営業のスキルは、武器になると考えておりました。決算書の分析や業種ごとの特徴把握、不動産関連の知識、そして何より経営者様との面談経験は、業務運営の土台となり、特に経営者様との面談においてはスムーズに進められた要因となったと思います。

バトンズで初のM&A成約を実現。

──ご出向中の具体的な業務について教えてください。

主に、譲渡企業様のニーズのヒアリングを行い、案件化に繋げるサポート業務を担当しました。また、ノンネームシートや企業概要書を作成し、その後は買収企業様とのマッチングや面談まで、一連のプロセスに携わりました。

さらに、金融機関提携チームの皆様と、他の金融機関様へ訪問する機会もいただきました。他社様がどのようにM&A業務に向き合い、どのような課題を抱えているのかを学べたことは、貴重な経験となりました。

──出向期間で得られた成果や達成感を感じたエピソードがあれば教えてください。

まず1つ目は、M&Aの成約に関わることができたことです。多くの方々の協力を得ながら、譲渡企業様と買収企業様の間に立ち、交渉を進めました。特に難しかったのは、両社の想いの違いをどのように埋めるかという点でした。

長年かけて会社を成長させてきた譲渡企業様と、これまで複数のM&Aを経験されている買収企業様。立場や経験の違いから生まれる心情面のギャップを埋めることは、想像以上に大きな課題でしたが、両社の間に立ち、手続きの流れを丁寧に整理しながら、それぞれの主張や背景にある考えを正確に伝えることを意識しました。結果として、両社のギャップを埋めることに繋がったと感じています。

また、各種資料の作成についても、専門性の高いものが多く、毎晩遅くまで作業を続ける日々が続きました。成約に向けて必要な手続きを一つ一つ積み上げていくことは簡単ではありませんでしたが、成約時に譲渡企業様・買収企業様それぞれからいただいた感謝の言葉は強く印象に残っておりますし、両社の想いや期待を形にできたことは、出向期間中において最も大きな達成感に繋がりました。

2つ目は業務外となりますが、バトンズ様の従業員有志で参加した駅伝大会が印象的でした。出場が決まってから毎日ランニングを重ね、当初目標としていたタイムを大幅に短縮できました。駅伝を通じて、一つの目標に向かって努力することの大切さを改めて経験させていただきました。その他、出向期間中には、ゴルフ部やフットサル部など、さまざまな社内部活動にも参加させていただき、社員の皆様の温かさに触れることができました。

バトンズで働くことで、M&Aに対する視野が大きく広がった

──バトンズの業務に携わる中で、学んだことや気づきはありましたか?

まず驚いたのは、全国で動いているM&A案件の圧倒的な数と多様性です。月間で800件ほどの案件がバトンズ様のプラットフォーム上に新規登録されると聞いています。後継者不在に係る事業承継だけでなく、新規事業への挑戦、選択と集中といった目的でM&Aを検討する経営者様が多く、そこには多様な背景や動機がある点を学びました。

また、バトンズ様の強みは仕組みやシステムだけではないことも実感しました。エンジニアの方々がAIやデジタルツールを駆使して革新的なシステムを開発する一方で、最前線では「人」が相手の立場に立ち、意見を交わしながらチームで成果を積み上げていく姿を目の当たりにしました。このハイブリッドな推進力こそが、サービスの質を磨き上げているのだと感じました。

──業務を通して、M&Aの可能性をどのように感じましたか?

バトンズ様のサービスは、場所を問わず全国どこからでも利用できる点が大きな特徴です。この仕組みを通じて、M&Aが地方経済の新たな成長ステージに進むための一助になるものと感じました。

法人営業担当者として当時担当をしていた企業様の中で、特に、人口減少が進む地方において、製造業や観光業、伝統産業の承継は大きな課題であると感じていました。しかし、M&A業務に携わり、様々な実例を学ぶなかで、M&Aにより地域に根付いた大切な事業を次なる担い手へとつなぎ、守っていくことができる可能性があると感じました。

今後も一社でも多くの企業様の未来に貢献していきたいと考えています。

買い手がすぐに見つからなくても、諦めずに探し続けることの重要性を実感

──M&A業務を経験したことで、出向後の業務に変化はありましたか?

数多くの案件に携わらせていただいたことで、実務の幅が広がりました。そして、その経験によってより主体的な活動に繋がっていると考えています。案件ごとに異なる状況へ柔軟に対応できる力がついたと思います。

また、ご相談をいただく内容によっては、どうしても諸条件が合わず、買収企業様がすぐには見つからないケースがあります。しかし、出向期間中には、アドバイザーが諦めずに探し続けることで活路が見いだせた実例を何件も経験することができました。経営者様の立場に寄り添い、粘り強く取り組むことが重要であると感じました。

──M&Aやアドバイザー業務に対する印象の変化はありましたか?

出向前から、当社での実務経験や支店での案件関与を通じて、M&Aやアドバイザー業務のイメージはある程度持っていたため、大きく印象が変わったというよりは、実務を通じて理解がより具体的になった感覚に近いです。実際の案件に数多く関与する中で、譲渡企業様と買収企業様の想いをすり合わせながら、条件交渉や専門知識を活用した助言を行うことの難しさを体感しました。同時に一つ一つの判断や対応の積み重ねが案件全体に影響する点に、この業務の奥深さや面白さを感じています。

バトンズで学んだ経験や姿勢が礎に。相談してよかったと思われるアドバイザーでありたい

──今回のご出向経験を、今後のキャリアにどのように活かしていきたいですか?

京都M&Aアドバイザリーは、元々2001年から京都銀行本体で行なってきたM&A支援業務を基盤としております。長年の経験と実績をもとに、より専門性の高いサービスを提供し、2025年7月に新会社として独立しました。

京都銀行の支店がある関西を拠点とする企業様からのご相談が多いですが、東海地方、関東地方をはじめ全国の企業様へのご支援を行なっています。今回の出向の経験を糧に、一つひとつの案件に誠実に向き合うことで、「相談してよかった」と心から感じていただけるアドバイザーでありたいと思っています。

──地元に根ざした金融機関の一員として、M&A業界でどのような役割を担っていきたいですか?

当社のパーパスは「想いをつなぎ、地域の明日を切り拓く」です。この言葉の通り、地域の経営者様の想いに寄り添い、それを未来へつないでいくことが私の使命だと考えています。地域密着型の金融グループとして、M&Aを通じて地域経済の発展に貢献していきたいです。

──今後、バトンズとの連携をどのように深めていきたいですか?

当社は、2034年度までに従業員を100名体制とし、M&A業務の手数料収益目標を現状の約5倍まで引き上げることを目標としています。単に人員を増やすだけではなく、AIの活用や業務プロセスの高度化を進めることで、より付加価値の高いサービスを提供していくことが鍵となります。

前述の通り、現在金融機関専用M&A支援システム「B MASS」を活用していますが、今後もB MASSの既存機能の活用や、新機能導入についての議論を重ね、さらなる有効活用に向けた連携を強化していきたいです。また、バトンズ様の持つ広範なネットワークや知見を活かし、新たなサービスに繋げることができればと考えています。

──最後に、バトンズや社員に対して、出向前後で印象が変わった点などがあれば教えてください。

出向前も出向後も感じていることですが、「M&Aのことで相談すれば、きっと力になってくれる」――そう感じられる会社です。立場は変わっても、これからも良い関係を続けていきたいと思っています。

──本日はありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
京都M&Aアドバイザリー株式会社

2025年7 月京都フィナンシャルグループの M&A 支援専門会社として、京都銀行のM&A 支援事業を引き継ぐ形で創設。M&A 支援を通じて、地域のあらゆる企業や事業経営者の経営課題の解決や経営戦略の実現による持続的な成長に取り組む。

https://www.kyotobank.co.jp/kyoto-ma/

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