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創業60年以上、荒川区の老舗写真館を事業承継!長年の技術とともに30代ご夫婦へ経営のバトンを託す

2025年07月09日

東京都荒川区の「中央フォトスタジオ」を営む有限会社中央フォトサービスは2024年12月、自営業者のコディ様に撮影設備や衣装、店舗の賃貸借契約の権利などを譲渡されました。元会社員からM&Aで起業を果たしたコディ様は、スタジオ経営者 兼 プロカメラマンである鈴木様の指導を受け、新たなスタートを切りました。長年フォトスタジオを経営されてきた鈴木様ご夫妻、それを引継ぎするコディ様ご夫妻にM&Aの経緯や引継ぎの背景などについて伺いました。


 

譲渡企業
事業名 中央フォトサービス
業種 フォトサービス
拠点 東京都
譲渡理由 後継者不在

 


 

譲受側
区分 個人
業種 会社員
拠点 東京都
譲受理由 起業

 


2回目のM&A検討でスムーズなM&A成約を実現

中央フォトスタジオは、都電荒川線「宮ノ前駅」と日暮里・舎人ライナー「熊野前駅」近くに位置し、約60年の歴史を持つ老舗のフォトスタジオ。ご主人のお父様が開業し、二代にわたって地域に愛され続けてきました。フォトスタジオは、もともと近隣の別の場所にありましたが、荒川区を代表する神社の1つである「尾久八幡神社」から徒歩3分の立地に3年前に移転しました。

中央フォトスタジオは、この有力な神社の近くに位置し、300着以上の衣装を揃えているため、七五三やお宮参り、成人式の際に、多くの地域住民に利用されています。お客様名簿に掲載されている人数は6,000人以上。鈴木様ご夫妻が、地域にとってかけがえのないこのスタジオの「事業承継」を考え始めたきっかけは、60代を迎えたご主人の体調面の不安からでした。

「実は、バトンズを利用してフォトスタジオの事業承継をしようと考えたのは、今回が2回目です。以前、私の膝の状態が悪化した際、整形外科で頻繁に水を抜いたり、痛み止めを打ったりしながらなんとか仕事を続けていましたが、将来に不安を感じてM&Aを検討しました。しかし、そのときは交渉先と条件面で折り合いがつかず、成約には至りませんでした。

その後、膝の状態が悪化して状況が一層厳しくなりました。子どもたちはそれぞれ独立して別の職業に就いていますし、カメラマンの求人を出しても適任者が見つからなかったため、東京都中小企業振興公社のサポートを受けて、再度バトンズで譲渡先を探すことにしました。」

鈴木様ご夫妻が、M&A案件情報をバトンズで公開したのは、2024年8月末。その後、譲渡先となるコディ様ご夫妻と12月初旬に本格的な交渉に入り、同年12月末には譲渡契約締結に至りました。

フォトスタジオを継承することで、実践的な撮影技術や経営ノウハウを身に付けたい

中央フォトスタジオを譲受されたコディ様は、大学院を卒業後に一般企業に勤務。M&Aが成立する直前に現在の勤務先を退社し、念願だった自営業の道を歩み始めました。コディ様がM&Aに際して写真関連のサービスを選んだ理由は、学生時代から撮影に親しんできたからでした。

「撮影することの楽しさを知ったのは、高校の課題でビデオ撮影をしたことがきっかけです。社会人になってからも、趣味のカメラ撮影で知人の結婚式や彼らの子どもたちの様子をよく撮影していました。最近では、日本に興味のある外国人向けに東京の文化やお店を紹介するYouTubeチャンネルを立ち上げ、動画撮影を行なっています。

また、仕事で測量関係の業務に携わっていたため、ドローンを操作する機会があり、改めて撮影することの楽しさを再認識しました。このような経験を重ねるうちに、『撮影することを仕事にしたい』という気持ちが高まってきました。」

自身の趣味である撮影に関わる仕事をしたい、そのために写真スタジオの運営を考えるようになったコディ様。一からスタジオを立ち上げる選択もありましたが、写真スタジオを引き継ぐという方法であれば、スタジオ運営とともに、より実践的な撮影技術、経営ノウハウを学べるのではないかと思い、M&Aという選択肢に辿り着きました。

「バトンズでいくつかの企業にアプローチしましたが、条件に合う事業はすぐには見つかりませんでした。例えば、アプローチした先に子ども向けのフォトスタジオがありましたが、引継ぎ期間がないため、私の求める条件とは異なっていました。

そんな中、中央フォトスタジオの譲渡案件が目に留まり、私の求める条件にぴったりだと感じたため、すぐにメッセージを送らせていただきました。」

撮影に必要な設備や衣装と共に、プロのテクニックを伝授

一方、リピーターを多く抱える中央フォトスタジオの鈴木様ご夫妻は、既存のお客様を大切にしてくれる後継者を求めていました。後継者選びの際、その人の「本気度」にフォーカスしていたという鈴木様ご夫妻は、その理由とコディ様ご夫妻の印象について、以下のように解説します。

「私たちがこれまでに撮影を担当してきたお客様の数は、延べ6,000人以上に上ります。その中には、生まれたての頃から七五三、入学式、卒業式、成人式と、長年にわたって撮影を依頼され続けるようなケースも少なくありません。

そのため、引き継いでくださる方には撮影のスキル以上に、このフォトスタジオのお客様を大切にしてくださることや、人柄の良さが重要だと考えていました。

コディさんご夫妻のように、若くて情熱を持った方にこのフォトスタジオを引き継いでもらい、とても嬉しく思っています。もしお二人が私たちと同じ年齢までこの仕事を続けるとしたら、これから数十年間はフォトスタジオを続けられることでしょう。」

今回のM&Aで鈴木様がコディ様に譲渡した資産は、カメラを含む撮影設備、300着以上の衣装、賃貸借契約の権利などがあります。さらに、鈴木様がプロカメラマンとして培われてきた撮影時のテクニックやノウハウといった無形資産も、コディ様にしっかりと受け継がれました。

限られた期間で撮影テクニックを伝えるため、大事なポイントをリスト化

一方で、プロカメラマンのテクニックを伝えることはそう簡単なことではありません。鈴木様ご夫妻は、限られた期間で効率的にテクニックを伝えるために、以下のような工夫をされたと言います。

「まず私たち2人で、お客様がご予約されるところから、当日お迎えして撮影し、お見送りするまでの間で重要なポイントをリストアップしました。さらに、お客様の性別や年齢などによって配慮すべき点が変わってくるため、ポイントを細分化しました。

また、スタジオでの記念撮影ではカメラマンとそれをサポートするアシスタントの役割が異なるため、それぞれの業務を整理しました。これらの内容をチェックリストにまとめ、1項目ずつ確認しながら引継ぎ漏れがないようにしました。」

M&A成立から半月後、フォトスタジオの繁忙期である成人式があり、コディ様が鈴木様からテクニックやノウハウを実践で学ぶ理想的な機会となりました。合わせて、今後アシスタントの役割を担うコディ様の奥様も一緒に指導を受け、鈴木様ご夫妻とコディ様ご夫妻、二人三脚でこの繁忙期を乗り越えました。

「コディさんと奥様は、私たち昭和世代のスパルタ指導に耐え、基本的なテクニックやサービス対応に必要なことをしっかり身につけました。よく挫けずに続けられたなあと感心しています(笑)。今のお二人なら、お客様から『数年前と同じ雰囲気で撮影したい』というご依頼があっても、十分に対応できると思います。自信を持って経営していってほしいです。」

M&A交渉時の情報はしっかり守られる。だから、気軽に相談してみよう

写真)左:鈴木様ご夫妻、右:コディ様ご夫妻

60年以上に渡り運営されてきた中央フォトサービスを、次世代へと引き継いだ鈴木様。今回の事業承継を終えて、改めてのご感想を伺いました。

「事業承継をしたいけれど、周りの目を気にして着手できないという経営者も多いと思います。私たちも、『あのフォトスタジオはM&Aを考えている』と噂になったとき、お客様が離れていくのではないかという不安がありました。

今回のM&Aは、東京都中小企業振興公社、バトンズという2者のご協力で成立しましたが、情報が外に出ないようしっかり守っていただけました。ですから、あまり不安を感じず、まずは1回気軽に相談してみてはいかがでしょうか。M&Aをしたいと悩んでいるだけでは、時間が経っていくだけですから。」

現在引継ぎ期間中のコディ様ご夫妻は、これから中央フォトスタジオの新たな運営に向けて動き出しています。今後の運営方針や構想について、コディ様は以下のように話しています。

「まずは、鈴木さんが大切にされてきた中央フォトスタジオの魅力をそのまま守っていきたいと考えています。それに加えて、お客様が何度利用されても新鮮さを感じていただけるよう、様々なシーンの撮影ができるような装飾を少しずつ加えていきたいと思っています。」

中央フォトスタジオの今後の更なるご活躍を、バトンズ一同心より応援しております!

「中央フォトスタジオ」のHPはこちら

 

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