半導体を使った電子機器の企画・製造・販売を行う会社として設立し、先端医療への貢献を目指すベンチャー企業M社が、更なる発展に向けてバトンズ上で経営のパートナー探しをされておりました。本案件に手を挙げられた山田様(仮称)は、20代の若き事業家。「業界に関する知見はあまりなかった」と語る山田様が、なぜ本事業に興味を持たれたのか。その背景について、お話を伺いました。
業界の盛り上がりと、事業内容に対する期待値の高さが成約の決め手に
会社員をされながら個人でもビジネスを手掛ける山田様は、まだ20代にも関わらず投資や事業参画に手広くチャレンジをされており、今回も自身として初めてアーリーステージのベンチャー企業へ参画されました。本事業に興味を持たれた背景について、山田様は「もともとは興味があったEC事業などの分野で探していたのですが、中々自分の興味に引っかかるものがなく、もう少し裾を広げて見てみようという中で今回の事業に出会いました。スタートアップ企業のシード期という将来性と、事業内容が非常に興味引かれる内容だったので、まずは話を聞いてみようと思って連絡をしたというのが最初の背景になります」とのこと。
山田様自身は、本事業のテクノロジーや医療分野に対して知見があったわけではなく、業界全体の今後の盛り上がりと、本企業の経営者様と会話をしたことで今回の決断をされたそうで、「医療分野にテクノロジーが関わることは今後もさらに増えてくるだろうなというのと、半導体を使用した事業も盛り上がりつつある中で、これから活発になる領域であることは間違いないかなと思いました。あとは、事業内容の面白さですかね」と話す山田様からは、事業に対する期待感を持たれていることが伝わってきました。
山田様が事業を探される際は、事業の将来性と面白さを特に重視されているとのこと。これまでも株式投資や暗号通貨など、様々な形で事業参画、資産形成を試されてきた山田様にとって、自身の武器は長期的に考えることができる“若さ”にあると語ります。
「出口戦略で考えたとき、ベンチャー企業だとIPOかM&Aの二択になるかと思います。5〜10年くらいで白黒が出るとして、例えば50代だと結果が出る10年先にはもう60代。そこまで時間をかけて事業が伸びるのを、その年齢になって待てるかというと、自分は厳しいかなと。そういう意味では、時間を武器に使える今のうちに、ということは常に考えています」とおっしゃっておられました。
ベンチャー企業ならではのニッチ戦略と、社会に与えるインパクトに期待
A社の社長である広口様(仮称)とお会いしたのは、zoom面談の1回のみだったと話す山田様。それ以外は、広口様よりいただいた資料と自身で業界研究を総合して判断されたそうです。
「この業界のスタートアップ企業で失敗した過去の事例を見てみると、これまでにない新しい技術を使った事業であることが多かったんですが、本企業は、すでにある技術をうまく組み合わせて、それを特定の分野に特化して取り入れているという形でした。既にある技術の応用ということで突飛な話ではないと感じましたし、スタートアップだからこそ参入できるニッチ領域を見極めて取り組んでいるというところで、期待できる事業じゃないかなと感じました。」
半導体を使って遺伝子解析をされている大手企業はありますが、そういった企業がニッチな分野に研究資金を入れて参入してくる可能性が少ないということを、過去の事例を踏まえてご説明いただいたという山田様。そういった情報をキャッチされていく中で、事業に対する期待値が上がっていったそうです。
面談時の広口様の印象について、山田様は「一言でいうと、頭の良い優れた経営者だなという印象です。半導体をメインに様々な業界を渡り歩かれてきた方で、現在の事業で社会貢献できることを確信して動かれているということを、面談を通じて感じました。私はその分野に知見があるわけでもないですし、何かしらの人的ネットワークがあるわけでもないので、そういった中で何か自分なりに貢献できないかということで、今回のお話を受けさせていただきました」とおっしゃっておられました。
もともと、大学時に医療関係に興味をもっていた時期があったと話す山田様。このご成約によって間接的に社会貢献できることも、交渉を進めるうえでのひとつの要因になったそうです。
社会的意義や事業の面白さを軸に、今後も積極的に事業参画へ取り組む
バトンズで二度目のご成約となった山田様。最後に、今後のキャリアプランについてお伺いすると「交渉を進める際に、広口様からは、“20代の方にこうやって関心をもってもらえることはありがたい”ということで、トントン拍子で話を進めることができました。
私自身、今回の経験を通じてスタートアップ企業に関わる面白さを実感することができたので、今回のような興味を惹かれる事業があれば積極的にお話を聞いて、自分にできる範囲であればご支援していくことも考えていきたいと思っています」とお話しいただきました。
社会的意義や事業の面白さを重視して事業を探される山田様は、新たなステージへの事業参画に進まれ、今後のご活躍が一層楽しみです。
山田様の今後の更なるご活躍を、バトンズ一同、心より応援いたしております!
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2024年10月23日
M&Aで独立して2年。近隣の調剤薬局を譲受!仙台で地域密着の調剤薬局チェーンを目指す
宮城県仙台市で調剤薬局を運営する「合同会社KYS」は、同じく仙台市で調剤薬局を営む「有限会社ケーエスアイ」を譲り受けました。KYSの代表である...