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兵庫で13年続く整骨院!女性社長が「偶然」引き寄せた夢の東京進出

2022年08月23日

兵庫県神戸市西区、市内で最も多い人口を抱えて栄えるこのエリアで、整体接骨院を2店舗経営されるのは、株式会社笑みの代表取締役社長である大川様。ご自身も整体師の資格をお持ちで、これまで整体整骨院一筋でやってきたという敏腕女性社長が、この度、満を持しての東京進出を果たす契機となったM&Aは、どのように進めていったのでしょうか。”たまたま” だったと笑って話す大川様に、株式会社笑みを立ち上げた背景から、今回のM&Aに至るまでの経緯を詳しくお伺いしてまいりました。


 

譲渡事業
店舗名 VERDE 王子整骨院
業種 整骨院
拠点 東京都
譲渡理由 選択と集中

 

 

譲受企業
社名 株式会社笑み
業種 整骨院、整体院
拠点 兵庫県
譲受理由 新規エリアへの進出

 


「女性が働きやすい整骨院を創りたい」そんな想いで果たした23歳の独立起業

整体師になるという明確なキャリアプランのもと、高校卒業後に専門学校に入って資格を取得した大川様は、市内の整骨院に勤務されたのち、独立起業を果たされたのが23歳の頃。周囲からは「時期尚早、しかも女性なのに」といった声が上がったものの、まだまだ女性が働きにくかった当時の整骨業界に違和感を覚え、「女性が働きやすい整体整骨院を創りたい」という想いを胸に若くして起業する決断をされたのだそうです。

「当時の整骨院は、どこも女性用の更衣室がないとか、女性用のトイレがないとか、整体師が男性であることが前提の職場環境でした。今でこそ女性のセラピストが増えつつありますが、整体師は未だに大半が男性です。先日参加してきた整体整骨院の経営セミナーでも、参加者150名のうち女性は私を含めて2名だけでした」と語る大川様。

開業当時のことをお伺いすると「女性でも気持ちよく働けるような整体整骨院を創り、業界をより良くしたいと思い起業したものの、初めから従業員を抱える余裕はなかったので、まずは田舎のアパートの一室を借りてスタートしました。そこから少しずつ事業を軌道に乗せて、株式会社化したのが今から7年前です。

お陰様で、今では市内に2店舗を抱えるまでに成長しましたが、実は店舗展開が苦手でして。新しいテナントを見つけるのも簡単ではないですし、求人を募って人員を確保するのも年々難しくなってきている中で、どうやって事業拡大していこうかと悩んでいたところ、M&Aという言葉をよく聞くようになったんです」とのこと。

インターネットで調べて幾つかのM&Aプラットフォームを見つけ出し、バトンズにも登録してみたものの、そこまで熱心に買収案件を探していたわけでもなかったという大川様に、1年後、転機が訪れました。

東京と知らずにアプローチ!想像以上にスムーズに進み、僅か1ヶ月でスピード成約へ

大川様がなんとなくバトンズの案件一覧を眺めていた或る日のこと。売り手側の「とにかく早く売りたい」「業界経験者に売りたい」という強いメッセージが込められた案件を見つけ、思わずメールを送ってしまったというお相手が、今回の成約先となった「VERDE 王子整骨院」のオーナーである小野寺様でした。

「もともと東京には進出したいと思っていたのですが、たまたま小野寺さんのところが東京にあったというだけで、初めは東京だと知らずに連絡したんです。それくらい、小野寺さんのメッセージに感じるものがあって。そこから話が弾んで、3日後には東京に会いに行っていました。

きっと人気の案件だろうから早い方がいいし、実際に会った方が自分の熱意も伝わるかつ相手に対する理解も進むだろうと思ったんです。これが私のM&Aにおける初めてアプローチ案件だったのですが、急展開で決まっていって良い意味で驚いています」と笑顔で話す大川様に、今回の成約における一番のポイントは何だったのかを重ねてお伺いすると「一番は、小野寺さんと奥様の人柄というか、お二人の想いを受け継ぎたいと思ったからです。この業界は、たとえ起業しても1年続くケースは少ない、非常に難しい業界だと言われているのですが、小野寺さんは異業種から参入されて試行錯誤を繰り返しながら3年間もVERDE 王子整骨院を継続させていらっしゃいました。そこに並ならぬ努力が必要なのは誰よりも分かりますし、彼がどうしても業界経験者に譲渡したいという理由も真っ当だと思いました。

また、私は整体整骨院の経営コンサルもしているので、VERDE 王子整骨院の現状を伺ってみて、今後どのように売上を伸ばしていけば良いのかもイメージできました。そこに自信も持てたので、ぜひ譲っていただきたいと考えたのです」とのこと。

そんな小野寺様とは、実際に譲渡が完了してからも良い関係性が続いており、事業譲渡によって引き継いだ2名の従業員にも折を見て声をかけて下さるなど、「良いアシストをいただいています」と微笑む大川様は、問い合わせから僅か1ヶ月のスピード成約といえども、心から納得のいくM&Aであったようでいらっしゃいました。

東京は大阪より10年遅れている?敏腕経営者が描く、近い未来の展望とは

そんな大川様に、最後に未来の展望をお伺いすると「まずは、小野寺さんから引き継いだVERDE 王子整骨院を軌道に乗せたいと思っています。今回、2名の従業員を迎え入れたのですが、彼らとの間に信頼関係を築いていくことは非常に重要だと感じているので、毎日、LINEでやり取りをしながら“やり方”ではなく“あり方”の部分で信用してもらえるように努めています

また、月に1〜2回は泊まりがけの出張を組んで東京に行くようにしていることもあり、今のところ、遠隔マネジメントの難しさは特に感じていません。8月には、神戸の店舗から東京にスタッフを1名異動させ、リニューアルオープンと称して活性化できればと考えているんですよ。

スタッフの育成は小野寺さんの悲願でもあったので、既存スタッフと知見を共有しながら、一緒に進化していきたいと思っています。もちろん、地元密着型のビジネスモデルなので、安易に店舗名を変えたりはせず、あくまでソフトの部分を改善させていきながら、ファンを増やしていきたいと考えています」とのこと。

「将来的には、この経験を活かして事業拡大のスピードを上げていきたいですね。そして、この業界で頑張る女性たちのために、もっと職場環境が改善されるような働きかけをしていきたいです。そして、私を信じて、この事業を託して下さった小野寺さんに、小野寺さんが苦労した分よくなりましたよ、と良い報告をしてあげたいです」とも。

そういって笑う大川様は、業界に対する強い使命感と、周囲への感謝と思いやりを忘れない温かさを併せ持つ、素敵な経営者でいらっしゃいました。

 

大川様と株式会社笑みの今後の更なるご活躍を、バトンズ一同、心より応援いたしております!

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