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時代の変化に適応してきた歴史ある会社。親和性の高い、熟練技術者をもつ企業を引継ぎ

2022年06月13日

関西・東京エリアを拠点として、内装工事、オフィス家具販売、空間デザインなどの事業を手掛ける「株式会社ニチネン」が、大阪でラックの設置工事業を行う会社を引き継ぎされました。1950年に設立以降、時代に合わせた事業展開を繰り返してきた歴史ある会社が、今回初めてとなるM&Aを実施された背景について、株式会社ニチネン3代目社長である服部様にお話を伺いました。


 

譲渡企業
社名 有限会社サンコー
業種 内装工事・リフォーム業など
拠点 大阪府
譲渡理由 後継者不在

 

 

譲受企業
社名 株式会社ニチネン
業種 内装工事・リフォーム業など
拠点 大阪府
譲受理由 人材不足の解消など

 


時代の変化とともに、世の中のニーズにあった事業を展開

もともと燃料装置・自動車部品の販売業としてスタートされた株式会社ニチネンは、時代の流れに合わせて柔軟に事業を変化させてきました。70年以上続く会社経営の中で、今回初めてM&Aを実施された本企業。

その背景について、服部様は「先の見通しが難しい世の中になってきて、オフィス家具の売れ行きも好ましくない状況になってきています。弊社は内装設計や空間デザインといった“デザイン部門”と、オフィス家具の設置・配送といった“施工部門”の2つが事業の軸となります。

それらを役立つ仕事として世の中に広めていくためにはどうしたら良いのか?と考えたときに、M&Aもひとつの方法として検討するようになりました」とのこと。また、これまで既存のお客様とのやり取りが多く、新規獲得をしていく営業マンを新たに育てることが難しい点や、若い人材の獲得が難しくなっている現状も、M&Aに踏み切る要因だったそうです。

M&Aの仲介会社からお話をいただいたり、バトンズのようなM&Aプラットフォームに複数登録をしたりと、3年ほど前から事業探しを積極的に検討し始めた服部様。内装業者や設備会社など、これまでも複数案件で交渉に進まれていたとのこと。

「初めてのM&Aということもあって、まずは小規模でシナジー効果が見込める事業を探していました。弊社は大きく分けてデザイン部門と施工部門という2つの事業があるので、どちらかの事業に親和性があれば、業種をあまり拘らず検討していました。」

 

条件にマッチした企業は、偶然にも同じ取引先を利用

そんな中、今回ご成約された「有限会社サンコー」は、業務用ラックの設置工事業を行う会社として、30年以上続く歴史ある会社。40〜50代を中心に、熟練の技術者が従業員として働かれており、ニチネンの施工部門とも親和性が高いと感じたそうです。

「弊社も、自社製品としてラックの製造・設置・販売をしていたので、シナジー効果が十分に見込めると感じました。また、サンコーさんが組み立てているラックを製造しているメーカー企業様が、偶然にも自分とも面識があり、当社でも販売をしているメーカー企業様でして。今回のご縁で事業を引き継ぐことを歓迎してくださったことも、今後にプラスの関係性が築けるんじゃないかなとも思いました。」

その他にも、事業の規模感、金額面、大阪市内という同地域が拠点であることなど、株式会社ニチネンにとってこれ以上ないお相手でした。

本案件は、売主様のアドバイザーに「税理士法人杉井総合会計」の杉井様が仲介されておりました。

杉井様とのやり取りについて、服部様は「これまでも何度かM&Aの交渉経験はあるのですが、とくに大きな案件の場合に“高く売ろう“と考えている仲介業者さんが多い印象でした。杉井さんは、最初から聖者の対応が見られたといいますか、買い手側にも寄り添ったやり取りをしてくださる会計士さんで、信頼のおける方と感じました」とのこと。

過去のM&A交渉経験によって、気をつけるべき点は訓練できていたと話す服部様。杉井様の誠意ある対応が、本成約を進める上で大きな後押しとなりました。

交渉に進まれる中で、有限会社サンコーの社長である山田様とお会いした服部様に、そのときの印象についてお伺いしたところ、「お会いして直ぐに、会社を存続させたいという想いで真摯に考えられている、ということが直感でわかりました。山田さんは体調不安ということもあって、従業員の方々の今後を第一に考えられていて、自分も引き継ぎ後のことを真剣に考え、引き継ぎを決めました」とおっしゃっておられました。

また、服部様は引き継ぎ前からサンコーの従業員の方々と仕事をされたことがあったそうで、「丁寧な仕事をされる会社であるということは、引き継ぐ前から頭の中にありました。私は施工の現場監督の経験もあったので、職人さんとのコミュニケーションも問題ありませんでしたし、サンコーの従業員さんに、“ニチネンに引き継いでもらってよかった”と言ってもらえるような会社になれるよう、密にコミュニケーションをとっていきたいと思っています」とも。

 

“より活気ある会社”を目指して。時代に逆らわず、いつまでも続く会社経営を

親和性の高い会社を引き継ぎ、今後も更なる発展が期待される株式会社ニチネン。

服部様に、最後に今後の展望についてお伺いしたところ、「山田様の念願であった“会社を活気付けていきたい“というところを、若手の採用に力を入れて解決していきたいのと、既存の従業員の皆さんが健康に長く働けるよう、条件面の拡充もしていきたいと思っています。

また、サンコーさんの従業員とうちの施工メンバーが一緒になることで、より幅広い要望にお答えしていければと考えています」とのこと。

今回の引き継ぎによって施工部門の改善が見込めるため、デザイン部門に関しても引き続きM&Aを検討されるそうで、「次は、設計をフルに活用できる相手先として、施工会社とか工務店さんとか、そういったところと手を組むことができれば、より安定した事業基盤を作れるんじゃないかなと考えております。

社長のワンマン経営ではなく、しっかりと従業員さんに能力があって自走できているかどうかは、事業を見極める上で重要かなというのと、あとは、仲介の方含め着色なく事業提案してくれるかどうか、というところも大事ですかね」とも。

これ以上ない会社と出会うことができたと話す服部様は、すでに事業の活性化のために進まれておられ、更なる拡充に向けて未来を見ておられました。

服部様と株式会社ニチネンの今後のご活躍を、バトンズ一同、心より応援いたしております!

 

この案件を担当した税理士法人杉井総合会計の紹介ページ

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