TOPM&A記事・コラム成功事例結婚相談所のM&A、お互いが理想とする組織風土が一致し成約の決め手に

結婚相談所のM&A、お互いが理想とする組織風土が一致し成約の決め手に

2021.04.02

Asian couple enjoy honeymoon at jungle island.

東海エリアで多数の事業を展開する片野様(仮称)は2020年に結婚相談所を買収されました。譲渡した売り手オーナー様は、片野様が実践する役職を作らないフラットな組織作りに大変共感され事業を託されたということです。買収後は、事業の全国展開とオンラインサービスの拡充に取り組まれているとのこと。今回は、片野様にご成約までの道のりと組織作りについてお話を伺いました。

数々の事業買収で会社規模を拡大。新たな関連事業として結婚相談所を引き継ぐことに

中古品の買い取り事業や貸衣装事業など、ご自身で複数の事業を立ち上げつつ、M&Aによって事業規模を拡大してこられた片野様。現在8つの事業を経営されています。

片野様は売り手オーナー様の募集案件を見つけた時、成約率100%を目指しあらゆる方向性から男女のマッチングを試みてきた実績に興味を抱き、直ぐにマッチングを申請。なんと2時間後には交渉を開始されたそうです。

対象事業は会員数も多いですし、東海エリアでの成婚実績も高い。すべてのプロセスでノウハウを持った人材が介在している為、会員同士のマッチングが非常に上手い点が大変魅力的だと思いました」と片野様。売り手オーナー様は、新たな事業立ち上げに集中する為、対象事業の譲渡を希望されていました。

面談では、経営者としてお互いにウマがあい、売り手オーナー様は片野様が実践するフラットな組織作りに大変共感してくださったとのこと。具体的に交渉を進めていくこととなりました。

金額面では不利だったが、お互いが理想とする組織風土の一致が最後の決め手に

今回のM&Aは、片野様が買収を希望していたエリアに複数店舗があり、かつ希望していた業種(サービス)とあり、理想的なマッチングではあったのですが、金額面の折り合いをつけるのが山場だったと振り返ります。

「取引希望金額が私の希望よりも高かったので、金額交渉をさせていただきました。しかし、こちらからご提示した金額よりも高い金額を提示した他の買い手候補者がいらっしゃったようなので、前オーナーさんは一旦持ち帰ることになり、私との交渉を一旦止めていたんです。ところが、その買い手さんは国際結婚までは取り扱っていらっしゃいませんでした。

もともと前オーナーは成婚率100%を目指していて、国内結婚が難しいのであれば国際結婚も視野に入れて欲しいと言う気持ちで事業を運営されていました。また、事業の運営方針に加えて、その買い手さんは完全なトップダウン型の組織風土だったのも気がかりだったようです。

前オーナーさんは、うちが実践しているティール組織という、役職のないフラットな組織運営を大変気に入ってくださっていたので、最終的に交渉再開を打診いただき、こちらが提示させていただいた取引額で決まりました」。

お互いが理想とする運営方針と組織風土が一致していたことが決め手となり、無事にご成約に繋がったのでした。

管理職は作らない。全従業員が自ら発言する環境づくりを重視

M&A後は、約30名の従業員をこれまで通りの待遇で引き継ぎ、思ったほどの反発はなかったとのこと。しかし、開示した当初は、従業員の皆さんは不安と喜びが半々といった表情で片野様のお話を聞いていたそうです。

「M&Aを行うときは毎回気をつけているのですが、『今日から役職がなくなり、ティール組織に切り替わります』と皆さんに話をすると、やはり微妙な空気になって驚かれます。

『管理者がいなくて大丈夫なのか?』『どこかに飛ばされるのではないか?』『今までやったことない仕事をやらされるかもしれない』と不安に思う方もいたと思いますが、これまで管理者がいないことで組織が機能しなくなったことは一度もありません。

当社には提案助言制度というのがあって。誰かが何か新しいことをやりたいと手をあげたら、社内の関係者から助言を得ることができます。そして、最終的にやる、やらないを手をあげた人が自分で決めることが可能です。例えば、『この仕事ってもうやらなくて良いんじゃないですか?』といった提案をすることも可能なんです。

皆さんには、業務内容はこれまでと変わらず、フラットで自由な組織を目指していることをお話しすることで安心してもらいました」。

今後はオンライン化を進めつつ、全国にフラットな組織経営を広げていきたい

今後について、片野様は結婚相談所のオンラインサービスに着手し、落ち着いたら拠点をさらに増やしていく計画を立てられているとのこと。

「M&Aを昨年から複数行っているのですが、グループとしてはどれも比較的上手くいっています。これまで経営されてきた方のノウハウを活かしながら運営していくのがティール組織の肝です。成長している事業を買収させてもらっているので、M&Aで規模を大きくしていく過程においては、元々ある組織を活かす運営の方が結果的に上手くいく可能性が高いと、これまでの経験を通して実感しています。今後は、従来のピラビッド型組織ではなく、世の中に自立した組織をもっともっと広めていく為、これからも事業をどんどん拡大していきたいと思います」。

 

ありがとうございました。片野様のご事業の益々の発展を、バトンズ一同祈念しております!

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