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30代で起業して1年目、創業100年の訳①

2018年09月30日

▼起業を夢見る若い世代は多いですが、今や「ゼロから会社を設立する」という選択肢に固執する時代ではありません。ここでは、後継者がいない既存の優良企業を引き継ぎ「第二創業」によって新しい事業を開拓する、といった方法があることを紹介しています。「30代で起業して1年目、創業100年」といった例も、今後は十分にあり得るのです。

 

「30代で起業して1年目、創業100年」は、あり得ること

 

「脱サラして、自分の趣味に合ったカフェを開く」「起業して社長になる」という夢を描いている若い人は多いのではないでしょうか。一方で、「30代で起業して1年目で創業100年の企業の経営者になる」なんて謎かけめいたことを考える人は少ないかもしれませんね。けれど、これは実際にあり得ることなのです。

レトロな雰囲気を自然と出せるのも引き継ぎ起業の良さかもしれません

 

100年企業とは?

 

文字通り、創業から100年を超えた企業のことです。これらの企業は老舗企業などと呼ばれることもあります。東京商工リサーチが2016年12月に行った調査によると、2017年に創業100年以上となる老舗企業は、なんと全国に33,069社もあるとのことです。その中には、たとえば西暦1,000年に創業した宮城県仙台市の温泉旅館経営「ホテル佐勘」や、日本最古といわれる西暦578年創業の建築会社「金剛組」なども含まれます。西暦578年といえば日本では聖徳太子が活躍した飛鳥時代。そんな古くから続く企業があるんですね。

その他、個人商店などを含めると10万社以上にもなるという想定もあります。さらに、上場する国内の企業約3,600社のうち、500社以上が100年企業となっています。これは欧米諸国と比較してはるかに多い数です。

ちなみに100年企業の過半数が従業員10人未満の小企業であり、多い業種としては清酒製造業、酒小売業、旅館・ホテル業・貸事務所業などがあげられます。100年企業の中には、携帯電話などに使われる先進技術を要する企業も少なくありません。

たとえば明治18年(1885年)に創業した田中貴金属工業もその1つ。貴金属の加工・売買を商いとしてきた企業ですが、現在では直径0.01ミリ(髪の毛の1/8の細さ)にもなる金の極細線を販売して利益をあげています。錆や熱に強く導電性の高い金の極細線は、携帯電話のバイブレーション用の超小型モーターなどに使われています。

転換期を迎えている、長く続いた数多くの日本の企業

 

100年企業に限ったことではありませんが、現在、日本では数多くの中小企業の経営者が高齢化し廃業の危機に陥っている例が少なくありません。加えて経営者の高齢化に伴い、新しい一手が打てずに事業が衰退期に入っている場合も多くなっています。こういった企業では「新しい風」が求められているのです。

 

引き継ぎ起業とは?

 

そこで最近注目を集めているのが引き継ぎ起業です。たとえば起業の意思のある若い30代がゼロから起業するのではなく、後継者がいない企業の経営者のバトンを引き継ぐ、いわゆる引き継ぎ起業が増えています。現在、日本は大廃業時代といわれ、後継ぎ不足で127万もの企業が2025年に廃業の危機に陥ると言われています。これら企業では、経営者を任せられる人材が必要です。

引き継ぎ起業はこれからの当たり前になるかもしれません

失敗が少ない?企業を引き継ぐメリットとは

 

ゼロから起業する場合と比べて、それまで続いていた企業には一定の売上や業務に慣れた人材がついていますから、引き継ぎ起業は失敗の可能性が低いというメリットがあります。また前の経営者から経営のノウハウに関するアドバイスをもらえる点もポイントです。その企業の業務を熟知した前の経営者は、最高の顧問になってくれるでしょう。

仮に100年企業を引き継ぐのであれば、その企業の歴史やブランド力、それまでに築き上げた顧客との信頼が大きな武器となります。これらも引き継げるのは大きな魅力です。

 

②へ続く…

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