TOPM&A記事・コラム成功事例大阪異業種間スモールM&A。海外人材紹介事業を運送業オーナーにスピード譲渡

異業種間スモールM&A。海外人材紹介事業を運送業オーナーにスピード譲渡

2020.09.28

2020年5月、大阪で介護事業を経営されている芝田様は、海外人材派遣業・紹介業を運営する関連会社をおよそ2ヶ月という短期間で株式譲渡されました。今後はメインである介護事業の業務効率化に注力し、サービスの拡充に取り組みたいと話されます。

中小企業での海外人材の起用ハードルが高く、選択と集中のため早期売却を決意

 

――今回、売却された事業はどのような経緯で始められたのですか?

元々、母体は介護事業を運営する会社なのですが、海外からの人材を介護の現場で起用したいと考えていたんです。しかし、海外人材を直ぐに介護の現場で活かすことは容易ではないため、去年2月に有料職業紹介事業許可証を取得しまして、まずは法人を作って海外人材の紹介・派遣のノウハウをきちんと自社で構築し、中小企業の工場などに人材を派遣する事業を開始しました。

長い目で考えていて、まずは工場や技術派遣を始め、軌道に乗ったら介護事業にうまくリンクさせようと考えていました。

 

――ということは、事業を始められてから1年程で譲渡を決意されたのですね。

そうですね。ちょうど1年経ったくらいで、譲渡するか事業を畳むことを決めました。

当初、想定していたよりも海外人材を中小企業に受け入れてもらうのが難しかったのが大きな原因です。大手企業ならまだしも、中小企業は人材不足とはいえ、まだまだ海外人材を受け入れるのに少なからず抵抗があり、想定の売上を達することができていなかったんです。それに、コロナの影響が拡大し始めてからは受け入れ先企業のほとんどが派遣契約を解除してしまったたのも追い討ちをかけました。

うちとしては、会社を畳んでも良かったのですが、せっかく作った法人格がもったいないという気持ちがあったのと、介護事業の方で何回かM&Aを行った経験があったので第三者への売却を希望していました。

バトンズ掲載後、一ヶ月でマッチング。相手はなんと運送業の買い手

 

――そうだったのですね。マッチング後の面談で、買い手の印象はいかがでしたか?

掲載されて一月ほどでマッチングしました。何社かオファーいただきましたが、面談したのはお譲りした一社だけでした。買い手の方は運送業を行う法人だったのですが、運送業に付随した業務として人材派遣・職業紹介業を考えているということでした。今現在行っておられる事業の一部のシステムを変えて、人材派遣・職業紹介業を行なっていくとおっしゃっていました。

 

――あっさりと決められたんですね。迷いはなかったのですか?

そうですね。私たちも厳しい状況だったので、買い手が見つからなければ会社を畳むことを事前に正直に伝えてはいました。また、譲った後に「こんなん買うてしもうた」と思われても嫌だったので、買い手の方にどういう方針で買収を検討されているのかを伺ったところ、ビジョンや今後の展開をしっかりご説明いただけました。「買収後は、当社を十分に活用させていただきます」と話していただいていたので、しっかりされた方だなと思いました。それに今後もお付き合いができればということだったので、買収後も良い関係性を築けています。

 

――お互いに良いご縁だったのですね。交渉はスムーズでしたか?

論点は全くと言っていいほどなく、交渉はスムーズでしたね。正直、残せるものがほとんどなく、譲渡内容は法人格と有料職業紹介事業許可証の免許のみでしたので、買い手の方に大きなメリットがあるM&Aではないということは事前にお伝えしていました。

従業員が1人いましたが、売却するか会社を畳むか迷っていた時期に中途半端に引き伸ばしても申し訳ないと考え退職をしていただきましたし、事務所は賃貸契約の解約手続きを行っていたので、譲渡内容には含まれませんでした。

普通だったら従業員がいるはずですし、事務所の解約なんて論外だったと思うんですけれど、現社長にそのお話をしている中で前向きに検討していただけたので、こちらとしては大変ありがたかったです。

 

――そうなのですね。今回、M&Aアドバイザーには依頼されていたのですか?

はい。M&Aアドバイザーの今村さんに担当していただきましたが、人柄的も良い方でしたし、何よりスピード感がありました。交渉中はこっちが待たせてしまったくらいです。相手方との面談の場でも、私がどう答えたらいいのか悩むような質問に的確にフォローしてくれました。こちらが言いたいことを噛み砕いて伝えてくださったので安心できましたね。

コロナ禍にも関わらず2ヶ月で成約。今後はメイン事業の拡大のため買収を予定

 

――今年3月にマッチングされて5月にはご成約。約2ヶ月と早かったですね。

本当に早かったですね。元々は介護事業が大きな柱なので、今回譲渡した事業は、そこに如何に関連付けられるか、いい影響を与えられるかを考えていました。しかし、タイミング的にコロナが本体の事業にも大きく影響し、私たちの運営そのものも考え直さなければならなかったタイミングだったので、二足の草鞋を履くのは精神的にも辛かった。今回無事に譲渡し事業を一本にできて良かったと思います。

 

――今後の展望を教えていただけますか?

スムーズに売却することができた今、直近で考えているのは介護事業の買収です。ゼロから1はなかなか大変なので、今後はメインの訪問介護とデイサービスを行っている会社・事業を買収し事業拡大していきたいです。

また、訪問介護の運営を拡大していくと同時に、業務の効率化も進めなければいけません。運営のICT化は急務ですし、勉強しながら取り組んで従業員の皆さんにしっかり理解してもらいながら進めたいですね。介護の事業所って従業員さんの平均年齢が高くて、ICT化ってなかなかハードルが高かったりするんですが、業務効率化していくことで高齢者の方へのサービス拡充に取り組んでいきたいと思います。

 

――ありがとうございました。事業全体の展望を見据えながら、素早い判断と行動によって無事M&Aが成功した訳ですね。今後益々の事業のご発展をお祈りしています!

 

今回担当されたM&Aアドバイザー:今村さんの紹介ページ

 

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