【四万十市】地元で愛される「ちゃんこ」の味を引き継ごう!
2026年06月17日
2026年06月17日
・幡多地域で地元住民に親しまれてきた人気店舗を継業!
・門外不出の秘伝の出汁を引き継げる!
・近隣にちゃんこの競合店舗はなく、唯一無二の存在!
・一條神社のお膝元、相撲つながりで神の加護も?

商店街のそばに立つ鳥居をくぐって、石段を上る。初夏というにはあまりに暑すぎる日差しに、すぐにポロシャツは汗ばんできた。小高い丘の頂上には、「小京都」を象徴する一條神社が柔和な趣で佇んでいる。
ここは高知県四万十市の中心部、中村本町。一條神社は土佐一條氏の祖先神と一族を祭る社で、県西部・幡多地域の守り神的存在。「いちじょこさん」と呼ばれるなど地域住民に古くから親しまれている。
参拝を済ませて階段を下っていると、心地よい涼風が火照った身体を少し冷やしてくれた。ちょっとした参拝のご利益だろうか。何となく地域に迎えられているような気持ちになり、これから向かう飲食店への期待感も膨らんで来る。
お目当ての店は一條神社のすぐ近く、歩いて1分ほどの場所にあった。店の玄関には飾り瓦があしらわれ、緑の暖簾には、相撲の軍配と綱が染め抜かれている。地元住民に長年愛されてきたちゃんこ料理の名店、「ちゃんこ土居」だ。
「暑かったでしょう。でも、こんな時に熱いちゃんこを食べると、元気が出るんですよ」
女将の土居和美さん(82)が柔らかな抑揚の幡多弁で迎えてくれた。
さすが「小京都」と言われるだけあって、言葉のイントネーションは京都に近く、力強い「土佐弁」とは正反対である。
同店は、県内アマチュア相撲界で活躍した和美さんの夫、故土居陽(あきら)さんが47年前に開業した。近畿大学在学中に相撲部のちゃんこ番で培った秘伝の出汁が金看板。開店当時から地元住民を中心に大勢の客が訪れ、長年親しまれてきた。
メニューは具材の豪華さによって横綱、大関、関脇の3ランクあり、味付けはソップ(しょうゆ)、みそ、塩、水炊き(ポン酢)の4種類。値段は「開店当時から変えていない」そうで、最高ランクの横綱でも一人前が2,500円と超良心的だ。
店の味を求めて、地元を中心に県内外から常連客らが押し寄せる。ハレの日に来店する家族も数多い。県外客に正月用として「ちゃんこセット」を発送するほどの人気ぶりだという。
長年愛されてきた店なのだが、2年前に夫の陽さんが他界、和美さんも店を切り回すのが辛くなってきた。親族で継いでくれる適任者はおらず、店を畳むことを考え始めたのだそうだ。
「でも、お客さんから、辞めないで欲しいという声をたくさん頂いて。ちゃんこの味をなくさないでと言われるんです。だから、この店と味を誰かに引き継いでもらいたい」
そこで、全国の人を対象にネット上で後継者を募集することにしたそうだ。
店舗の引継ぎ条件で譲れないのは、「ちゃんこの味を残す」こと。逆に言えば、店を引き継げば、地域が愛する秘伝の味が受け継げるということだ。
地域内には、他にちゃんこ料理の競合店はなく独占状態。常連客の存在も味と共に受け継げるだけに、これから事業を始める方にとっては好条件だ。秘伝のレシピだけの売却も相談に乗るという。
相撲の起源は、神様に捧げるための舞だったという説があり、今でも神社とは深い縁がある。一條神社のお膝元で、50年近くもの間、地域に愛され続けてきたちゃんこ店は、「いちじょこさん」の加護があったのかもしれない。
この味を未来に残す承継者には、きっとその加護も受け継がれるような気がしてならない。
・事業内容: ちゃんこ鍋専門店の経営
・引継場所: 高知県四万十市中村本町1丁目「ちゃんこ土居」
・引継条件: 相談の上決定いたします
・引継詳細: 土地(約70㎡)建物(約113㎡、1階店舗、2階住居)、業務用冷蔵庫等
エアコン機器、他調理機材一式、顧客・取引先、地元での知名度など
・四万十市へUターン・Iターンを検討している方
・歴史ある古都で飲食店の開業を目指す方
・飲食業を通して、地域経済の活性化にチャレンジしたい方
・地域のコミュニティを大切にし人との繋がりを楽しめる方
・事業主の理念を理解し、事業を承継できる方

陽さんと和美さんが二人三脚で長年経営してきた店は、地元を中心に常連客はたくさんいる。陽さんが近畿大学時代に習得したちゃんこの味を進化させた秘伝の出汁が人気の秘密。この味を求めて通い続ける客は数多い!
おいしい出汁の味が人気の源泉だが、近隣に競合店舗がほぼないことも強みの一つ。オーナーは「味の承継」が必須条件だけに、唯一無二の料理を引き継ぐことは確定的だ!
店舗が立地するのは、幡多地域の守り神的存在の一條神社の直下。すぐ西に新ロイヤルホテル四万十という中核的な宿泊施設があり、そこから来店する県内外の客も多い!相撲つながりで一條神社のご加護も??
「地元のためにお店を続けたいが後継者がいない」
「高齢になってしまって事業継続が難しい」
地域の生活を支えてきた中小企業や商店では、こういった理由から、事業縮小や廃業を余儀なくされるケースが後を絶ちません。
一方で、働き方が多様化する今、県外からのUターン者や移住者が過疎地域に住まい、ゼロから起業をするより圧倒的にコストが抑えられる、”なりわい”を活かした「事業承継」や「継業」といった働き方がひそかに注目を集めています。
店舗そのものや機材設備などの初期費用一式を抑えられるほか、一定の顧客や販路、技術までもそのまま引き継げるとして、地方暮らしを目指す若者や移住者にとって新たなビジネスチャンスといえます。
「事業承継」「継業」とは、地域で生まれた”なりわい”を引き継ぎつつ、第三者の新たな感性と価値観でそのものの価値を見出し、再活性化して、地域で継続できるなりわいを営むことです。

———— 開業のきっかけは?
夫の陽が相撲の選手で、大学時代に培ったちゃんこの味で勝負しようと始めたんです。でも、開店は夫が勝手に決めてしまったんですよ。結婚もそうでしたけど、押しの一手突っ走るんですよね(笑)。若いころは、まさか相撲取りと一緒になり、ちゃんこ店をやるとは夢にも思わなかったです。
———— 常連のお客さんが多いんでしょうね?
そうなんです。皆さんに応援してもらってます。お母さんのお腹の中にいるころから来店してくれている人も複数います。多くのお客さんの家族の歴史を見ながらお付き合いさせてもらってます。主人と2人で開業し、右も左も分からない中でやってきましたが、口コミやSNS、テレビや新聞でも紹介してもらって、思いもよらない出会いもありました。本当に有難いことです。
———— 印象に残っているエピソードは?
毎年、2月14日のバレンタインデーに来店してくれる方々がいるんですが、その日がお友達の命日なんだそうです。そのお友達が当店のちゃんこが大好きだったそう。それで、もう20年ぐらい、友達を偲ぶ集まりを開いてくれています。そんなお客様に支えられて今があると思います。
———— どんな方に引き継いでもらいたいですか?
健康で思いやりのある人がいいですね。パートナーの方と二人なら十分店を回せると思います。ただ、ちゃんこの味だけは、必ず引き継いでもらいたいです。

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※この記事は、2025年07月15日時点の情報を掲載しています。
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