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M&Aプロフェッショナルアワード(成約額部門)受賞 /ABNアドバイザーズ株式会社

2025年07月02日

株式会社バトンズが開催する「M&A Professional Award 2025」は、バトンズが提携する全国約2,000社のM&Aアドバイザーから特にご活躍された方を選出し、その功績を称える日本最大級の表彰式です。今回のインタビューは、「成約額部門」を受賞されたABNアドバイザーズより、代表して川村英斗様にお話を伺っています。

成約額部門‥年間でバトンズを活用して一番成約額の大きな案件を支援した専門家企業に贈られる賞。

<企業概要>

ABNアドバイザーズ株式会社

事業承継を中心としたM&A業務を行う、あおぞら銀行の100%出資により設立された会社。銀行系M&A専門会社として、お客様の実情に即した信頼と安心のカスタムメイドのソリューションを提供。

HP:https://www.abn-advisors.co.jp/

金融機関系の法人として、高いコンプライアンス意識を有した企業

── 貴社の特徴や強みについて教えてください。

弊社の最大の特徴は、あおぞら銀行のグループ会社であるという点です。規制のないM&A業界において、弊社は数少ない金融機関系の法人として、高いコンプライアンス意識を保持しながら活動していることが、他社にない強みであると認識しております。

取り扱う案件規模としては、譲渡金額ベースで一桁億円の案件がボリュームゾーンとなっています。

── 社内で統一されている考え方、取り組み姿勢などはありますか?

明示的に統一されているわけではないですが、従業員一人ひとりが「あおぞら銀行のグループ会社である」という点を強く意識して活動していると感じます。上場企業のグループとして、もし問題のある行動を取れば、ステークホルダーの皆さまに影響を及ぼす事態になりかねません。

上場する銀行グループとして、強いコンプライアンス意識が共通認識として根付いており、それが企業文化となっているとも言えるかもしれません。

長期フォローで案件化。よりよいお相手先様を探索するためバトンズへ登録

── 今回、成約額部門でアワードを受賞されました。この案件の受注背景やサポートの経緯について教えてください。

私は弊社設立タイミングの2017年に弊社へ入社しましたが、この案件の譲渡側オーナー様は、弊社入社以前より繋がりがあったオーナー様でした。

初めてオーナー様にお会いしたのは10年ほど前のことで、当時より事業承継の有力な選択肢の一つはM&Aであると想定しておりました。そのため、弊社に入社した後も継続し、3ヶ月〜半年に一度くらいのペースで、長期にわたって継続的にフォローを続けていました。

オーナー様とお会いした当初はご事業に対して元気で意欲的なコメントも多かったのですが、年を重ねるにつれて所々で以前は垣間見ることが無かったお疲れを目にすることもあり、私は「私に御社のご承継のお相手を探させててください!」とストレートに伝えました。これまでの関係性もあってか任せると仰っていただき、弊社で本件をサポートすることになったという経緯です。

── バトンズに掲載するまでの経緯について教えてください。

まずは自社で候補先を洗い出し、お相手を探しました。ただ、今回の対象会社様がニッチなご事業を営まれており、よりオーナー様にとって望ましいお相手先を探索することについて、お相手先探索からほどなくして課題感を感じておりました。

本件は、弊社が取り扱うボリュームゾーンを超える、二桁億円程度の譲渡金額を想定していた案件です。正直なところ、「この金額感の案件がバトンズのようなプラットフォームで決まるのか」という懐疑心がありましたが、より良いお相手先をオーナー様にご提案したいとの思いで掲載を決断しました。その結果、異業種の買い手様からお問い合わせをいただき、最終的にうまく成約まで進めることができました。

売り手様の重視するニーズを伝え、密なコミュニケーションを重ねた

── 今回のM&Aを進める上で苦労されたポイントはありますか?

事業領域がニッチであったことと、またオーナー様が求める諸条件の水準に対して、自社単独のマッチング活動ではその水準に到達する、あるいは近しい提案を引き出すことができなかったことです。

バトンズを活用し、多様な買い手様とマッチングできる機会を得られたからこそ、可能性を追求し、最終的にこのような結果に繋がったのだと感じております。

── ニッチな事業であったにもかかわらず、買い手様はどのように興味を持たれたのでしょうか?

面談を進める中で、この事業の「ニッチ性」はクリアになっていると判断できました。なぜなら、売主様の会社はニッチな業界とはいえ、その領域でトップクラスのポジションを確立していたからです。

買手様は、その領域への投資、つまり業界トップクラスのプレイヤーへの投資を通じて、その事業領域を新たな事業の柱にしていこうと考えていらっしゃいました。そのため、事業のニッチ性については、買手様からお問い合わせをいただいた初回のタイミングから問題ないと判断されておりました。後は諸条件の兼ね合いがどうなるか、というところでした。

── 交渉時に気をつけたこと、工夫された点はありますか?

売手オーナー様が本件の推進にあたり重要視されている事項を把握し、当該事項にに影響を与えそうなネガティブな情報は、なるべく早い段階で売手オーナー様と共有し買手様側へ開示するようにしておりました。

一方で、買手様に対しては初期提案段階よりオーナー様がお相手先選定にあたり重視されている内容を明確に伝え、オーナー様の状況やご発言等の機微を、買手様との密なコミュニケーションを通じ共有をいたしました。ありがたかったのは、買手の社長様が本件に非常に興味を持ってくださり、早い段階でトップ同士のやり取りができたことです。

売手オーナー様が大変重要な選択肢である本件について最終的な決断を下すまでに、当然ながら一定のお時間を要しました。その中で、買手の社長様が、何度も売手オーナー様と直接のコミュニケーションをいただいたことも、オーナー様のご決断を後押しする非常に大きなポイントであったと感じています。

「銀行系」であることを背景に、実直なサービスを追求し続ける

── 川村様の今後の意気込みについてお聞かせください。

現在のM&Aマーケットは、外部からは不安定に見えたり、ネガティブな印象を持たれたりすることもある状況かと思います。だからこそ、弊社は「銀行系」であることを背景に、お客様へ安心且つ実直なサービスを提供し続けることが、会社として継続すべき大切な事項であると考えております。

── 今回の成約額部門のご受賞を受け、一言コメントをお願いいたします。

今回の受賞は、売手様、買手様といったお客様、一緒にこの案件を進めた弊社メンバー、そして何より、売手様と買手様を結びつけていただいたバトンズ様があってこそ、成約に至ることができたと心から思っております。

今回の受賞で奢ることはなく、むしろ今回を機に、さらに襟を正しM&Aサービスの提供に実直に取り組んでいかなければならないと、改めて強く感じております。お客様の期待を裏切らないよう、今後も安心できるサービスを提供し続けたいと思います。

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