SNSのフォロワー数が2.3万人のアパレル事業！さらなる飛躍を目指してM&Aを決断

「おしゃれをしたいけどよくわからない」「どんな組み合わせがいいのか教えてほしい」そんな悩みを解消すべく本田様がスタートされたアパレル事業。潜在需要を見事に引き出すことに成功し、SNSから順調に顧客を獲得していきました。

副業から始めた本事業を、選択と集中のためにM&Aを決断された本田様に、自身初となるM&Aをどのように進めてきたのか、成約までの経緯を詳しくお伺いしてまいりました。

コロナ禍で時間に余裕ができ副業感覚で始めたアパレル事業

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　会社員として20年以上、自動車の開発業務に携わっていた本田様は、会社員として働く傍ら、今回の譲渡対象であるアパレル事業を2020年にスタート。コロナ禍でリモートワークが推奨される中、効率化に伴い時間の自由度が増したこともあり、4〜5人の仲間内で副業として始められたそうです。

アパレル事業を選んだ理由について、「洋服が好きだったというのもありますが、当時同業がいなかったビジネススタイルだったので」と話す本田様。

アパレルのEC事業というとレッドオーシャンのイメージがありますが、本田様が考案された「古着のBOX売り」というのは当時まだほとんどなく、ニッチなターゲット層の顧客獲得に繋がっていきました。

「10代後半〜20代半ばの男女で、『おしゃれはしてみたいけど、どういう服を着たらいいかわからない』、『どういう組み合わせが良いのか分からない』という方をターゲットに、『コーディネートを組み、そのまま届けます』という事業形態で販売を行っていました。

中身は、福袋のように『開けてみないと分からない』という形で販売していて、当時同じような形で販売しているアカウントは、私が調べた範囲ではほとんどありませんでした」

SNSから集客を行っていた本事業は、インスタグラムのフォロワー数が2.3万人に達するほどの人気アカウントに。SNS運用にあたってのポイントについて、本田様は
「とにかく露出しなければいけないので、投稿数を落とさないことは気をつけていました。SNS運用では、よく『1日に何度も投稿するとうざがられるので良くない』という話があるんですが、やはり投稿数に勝るものはないのかなというイメージを私は持っています。

1日3回は必ず投稿していましたし、質の良い投稿を多くしていけば、人の目に触れることができると思います」と、自身で試行錯誤した運用方法での成功体験を教えてくださいました。

バトンズの「買い手オファー機能」を使用し、問い合わせが殺到

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売上は順調な推移を辿っていた本事業ですが、うまくいきすぎてしまったことで、大手アパレルショップの目にとまり、競合が一気に激化していきました。

資金力のある大手古着ショップは、購入者に対し「ブランドものをプレゼント」「オリジナル商品をプレゼント」といった特典をつけるなどの戦略で、多くのユーザーを獲得。一年が経ったころには、寡占市場となっていきました。

しかし、元々副業ベースで本事業をスタートした本田様らは、事業にかけられる人的コストがあまりなく、その中でリモートワークも徐々に減少。限られた時間の中で、競争が激化した市場で戦っていく必要性に迫られることになります。

「同業が増えたことで、ユーザー獲得のためにコマーシャルをうったりPR活動をしていかなければいけない中で、それに手が出せない、出すマンパワーがない状況になってしまいました。このまま放っておいたら潰れていってしまうなと、なんとなく感じていました」と、時間とお金を費やさなければならなくなった当時の現状を振り返っていただきました。

そんな中で、事業戦略としてM&Aを検討し始めた本田様。バトンズは、ご自身で検索をされ、ご登録をいただいたそうです。

「他にも色々なサイトで登録はしたんですが、バトンズさんは案件掲載後にすぐ窓口からご連絡をいただいて、掲載方法や利用方法を色々レクチャーいただけたので、大変助かりました。色んなサイトに載せてもなかなか閲覧数が上がらず、ダメかなぁと思っていましたので」

今回、相手先を探す上でバトンズの「買い手オファー機能」を利用された本田様。売主様が、自分から買い手様にオファーができる本機能を使用したことで、「話を聞いてみたい」という問い合わせが多数寄せられたそうです。

多数のお問い合わせをいただいたことに驚いたと話す本田様から、「多くの方に興味をもっていただいて、一人一人と面談させていただきました。非常に大変でしたが、このシステムがなかったら売れてなかったかもしれないですね、バトンズさんに登録してよかったです」とおっしゃっていただきました。

譲渡先は、ファッション好きの”やる気に満ち溢れた方”

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問い合わせが多数寄せられたことで、10〜20人ほどとオンライン面談を行い、譲渡先を選定された本田様。

譲渡先を選ぶ上で、どういった点を重視されたのか伺ってみると
「本事業はSNSのフォロワー数が多いので、『結構簡単に売れるんじゃないの？』という感覚でこられる方も多かったのですが、実際はそんな甘いものではありません。

インフルエンサーマーケティングだとか、試行錯誤してお客さんの興味を惹かないと当然購買までに至りませんので。片手間で自走できるようなものではない、簡単に売れるものじゃないというお話をすると、引いちゃう方も多くてですね（笑）。

ただ中には、日々のSNS投稿とかをやってみたいという方もおられまして。その方に譲渡させていただいたという感じですかね」とのこと。

インスタグラムでフォロワー数が2.3万人いたことで、集客や購買動線を甘く見積もっていた方も多くいた中で、適切な方を見極めていかれたようです。

譲渡先に選んだ高橋様（仮称）とは、全てオンラインでやり取りが進み、SNS投稿のやり方や投稿に使用する画像の加工方法などのレクチャーも行ったという本田様。

本事業を運営する上で必要なことは、全て独学で身につけられていった本田様は
「私ができたのだから、正直誰にでもできると思っていたんですけど、企業様と話してみると『できない』とおっしゃる方も多くいました。やってみれば簡単なんですけどね。発生する作業に、敷居の高さを感じる方もいるのかなと思いました。

その点、高橋様は好奇心をもってノってきてくださいまして。誰にでもできますっていう言葉を、前向きに捉えてくださいました」と、ノウハウの提供をする中で感じた、高橋様の柔軟さについてお答えくださいました。

最終的に高橋様に決められた理由については、「事業に対するヤル気」だったと本田様は話します。

「この人だったら事業をより大きくしてくれるんじゃないかな、と思わせる熱意を感じました。面談した方の中には、不安点を羅列される方もいらっしゃいました。こうなったらどうしよう、ああなったらどうしよう、という感じで。

そこそこのお金が動くことなので不安になるのもわかりますし、その不安をひとつひとつ払拭していくのが私の役目でもあるのですが、あまり起こり得ないようなことまで不安視されることもあって。色んな方と話す中で、高橋様は現実的に考えられている、一番筋の通った方だったという印象です」

さらに、SNS投稿に関しても「高橋様の投稿は初めてとは思えないくらい、キレイにまとまっていました。多分、ファッションも非常に好きな方なんだと思います」と、SNS投稿の重要さを知っている本田様は、その点でも高評価な印象をもったご様子でした。

海外の新たなアイテムや価値観を日本国内へ

バトンズを使ってみての感想として、「掲載の仕方とか、『こうした方が伝わりやすいですよ』とか、オンラインでのやり取りの中で色々レクチャーいただいて、掲載までスムーズに進められました。そういったことをしてくださったサイトはバトンズさん以外にはなかったので、非常に助かりました」とお話しいただきました。

「私のようなM&Aの知識がない人間でも、事業の売買ができるというのは驚きでしたし、良い体験になりました」と今回のM&Aを振り返る本田様に、最後に今後の展望についてもお伺いしました。

「今は、新しいアイテムをずっと探し回っています。日本国内には、海外から入ってきていないアイテムや価値観などが探すと世界中にあります。そういったものを日本に普及していって、『これといったら本田だよね』といってもらえるようなものが生まれたら理想だなと思います」

「バトンズで成約するまでは、自社のサービスや商品が売り買いできるものだと思っていなかった」と話しておられた本田様。無事に譲渡を終えられ安心されたご様子の本田様は、現在は自身の事業に集中して新たな展望を描いておられました。

本田様の今後の更なるご活躍を、心より応援いたしております！