TOPM&A記事・コラム成功事例映画製作会社を買収。将来は映像製作から配信まで手掛ける総合エンターテイメント集団に

映画製作会社を買収。将来は映像製作から配信まで手掛ける総合エンターテイメント集団に

2020.11.16

大阪で映像制作や芸能事業を経営するH・M様は、東京進出に向けて映画制作会社を買収されました。映像業界の中で最も格が高いとされる映画の制作プロダクション事業に参入できたことで今後の事業の幅が広がり、ライフスタイルの変化に応える新しいエンターテイメントの形を作りたいと話されます。

東京での事業拡大を見据えアプローチ、10人いた競合相手の中から選んでもらった

――まずはM&Aを行おうと思ったきっかけを教えていただけますか?

これまで大阪でCMや番組の映像を作ってきましたが、東京で事業を拡大したいなと思っていたんです。たまたまバトンズを見ていた時、東京で大きな映画を作っている会社が掲載されているのを見つけました。ちょうど近い業種だったし、東京進出も叶うので興味を持ったんです。

基盤となるような会社になるかなと思いました。

 

――過去にもM&Aのご経験はあったのですか?

これまでは飲食店やビル管理会社などのM&A経験があります。

 

――映画製作会社の売り案件を見つけられた当初は競合となる買い手はいましたか?

そうですね。僕が見つけた頃、すでに10人くらいと交渉をしていたそうです。僕は案件を見つけてすぐにマッチングオファーしお会いさせていただきました。去年の1月にトップ面談を行いました。

 

――売り手さんの印象はいかがでしたか?

特殊な映画業界で30~40年お仕事されてきた方だったので、初めてお会いした時はちょっと気難しそうな方かなという印象を受けました。今回は新会社を作り、事業譲渡という形で売り手社長の事業を譲り受けました。そして、他にも複数ある事業をくっつけています。いうなれば複数のプロデューサーにジョインして頂いたというイメージです。

M&Aで映画制作という箔を手に入れられた。しばらくはネット配信に注力し来年に向けて準備

――今回の売り手さんの事業の一番の魅力は何でしたか? 

映画というとやっぱり映像業界でも箔があります。僕も十何年と大企業のCM制作に携わってきましたけれど、映画の箔には負ける。映画を作っているとなると取引先の印象も大きく変わると考えての決断でした。またグループ会社で芸能プロダクションもやっているため、そちらへの広がりも期待できるかなと考えました。

 

――交渉中の論点はありましたか?

一回お会いした後、コロナの影響があり約2ヶ月はメールと電話だけで交渉を進めていました。その頃にはもう後には引けない状況でしたし、交渉を中断することは考えていませんでしたね。

 

――M&A後の状況はいかがですか?

当面は映画館ではなく、インターネット配信のみでやっていくことを考えています。契約前は大手の配給会社と話がついていたのですが、現在はコロナの影響で撮影が止まっています。本当は今年の年末と来年初めに若手人気俳優を起用した映画の撮影も決まっていました。しかし、現在は映画会社はどこも撮影できていない状態です。

映画制作の場合、スタッフを含めた全員のPCR検査をすると何百万円とかかり予算が見合わないため、現在は映画撮影以外のインターネット配信の仕事を中心に行っています。会社を作ったときに約2年分の原資は持ってきているため、2年後には回収できればと考えています。

映画のプロデュースは売り手社長とその他にジョインしていただいたプロデューサーさんに任せ、私は経営管理を行っています。

エンターテイメントが変わろうとしている今、貪欲に挑戦を続けていく

――最後に来年以降の事業の展望を教えていただけますか?

早く映画館で公開できるよう時期を見逃さないようにしたいですね。リスクをできるだけ回避しつつ、早く映画館で公開できる作品を作りたいです。正直、コロナがどうなるか分からないですし、来年のオリンピックも分からない状況ですが。

しかし、そんな中だからこそ映画館の在り方も変わっていくと思うんです。我々も今までとは異なる配信の仕方やYouTubeにも注力していかないといけないと考えています。近い将来には大手の配給会社と協業して配信局を作る計画もありますし、自社で映画を作りながら他社さんの映像を買い取り放映することも考えています。

それだけでなく、当社はまだ世に出ていない芸能プロダクションの子たちを集めており、番組に出しながらレッスンも行っています。2年後には彼らが戦力になってくれることを目指しています。

 

――ありがとうございました。M&Aによって大阪から東京進出を見事果たされたH・M様。これからご事業がさらに発展し私たちに新たなエンターテイメントの形を届けて下さるのを楽しみにしております!

 

Photo by Gordon Cowie Photo by Benton Sherman Photo by lan deng  Photo by Felix Mooneeram 

 

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