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自力での交渉決裂から一転、上場企業へのグループインでさらなる成長を目指す

2026年06月03日

「スカウト媒体に頼らない独自戦略」を強みにもつ人材紹介会社として成長してきた株式会社Youth Planetは、2026年2月、セキュリティツールの開発を主軸とする上場企業へのグループインを実現しました。

本記事では、Youth Planetの創業者・代表取締役の堀田誠人様に、自力でのM&Aの交渉決裂からM&Aプラットフォームを利用したご成約に至るまでのリアルをインタビュー。M&Aでさらなる事業拡大を目指す経営者必見の事例です。


譲渡企業
社名 株式会社Youth Planet
業種 人材紹介
拠点 東京都
譲渡理由 経営基盤の強化

 


 

譲受企業
社名 株式会社フーバーブレイン
業種 IT
拠点 東京都
譲受理由 事業拡大

 企業概要 

株式会社Youth Planet
HP:https://youthplanet.co.jp/

2014年設立。主要事業は、中途・新卒の人材紹介やRPO(採用代行)、採用コンサルティング。企業の採用課題に対し、戦略立案から実行まで一貫して支援できる点が特徴。SNSを活用した母集団形成や独自プラットフォームによる若手人材の集客にも強みを持つ。

 

一事業の切り出し検討をきっかけに、優良企業のもとスケールさせる可能性を検討し始める

——まずは、Youth Planetや事業立ち上げの流れを教えてください。

私は新卒でメガバンクに入社した後、大手人材会社への転職を経てYouth Planetを立ち上げました。創業から5年間は10人ほどの業務委託メンバーとともに人材紹介事業を行っていましたが、長期視点でのサービス開発を目指す中で、現在の組織体制へ移行しました。

当社が成長できた要因のひとつは、自社での集客・マーケティングにリソースを投資したことです。スカウト媒体に依存せず、SNSや無料就活セミナーを通じた自社集客に力を入れたことで、利益率と成長余地を確保しました。

もうひとつの理由は、独自サービスの開発を行なったことです。その代表例が、面接練習マッチングサービス「Sokumee(ソクミー)」で、就活面接練習や勉強会を通じた学生コミュニティを形成し、そこで企業とマッチングができる仕組みでユーザーを増やしていきました。

——堀田様は起業時から将来的なM&Aも選択肢として想定していたのでしょうか?

当時は今ほどM&A市場が活性化されていなかったのもあり、全くM&Aの想定はしていませんでした。私自身、小さくて強い組織を目指していたので、意識していたのは「細く長く続けられるビジネス」でした。

M&Aを考え始めたのは、成長が見込める事業が複数出てきた中で、リソースを集中させたいと思ったからです。選択と集中を目的に一事業のみの譲渡を検討し、複数企業の経営者とお話ししたのですが、その過程で優秀な経営者と組んで事業をスケールさせる可能性を考えるようになりました。

自力でのM&A実施で交渉決裂。専門家に依頼し再度挑んだM&Aで上場企業と成約

——M&Aを意識してから、具体的にはどのような手法でM&Aを進めましたか?

実は1年半ほど前、自力でのM&Aにチャレンジしましたが、デューデリジェンス(DD)実施後に交渉が決裂したという経緯がありました。そのときに自力で交渉する難しさや大変さを体感したので、今回はM&Aプラットフォームを含めた複数のM&A専門会社に連絡をとり、自分が信頼できると感じた数社にご依頼をしました。

ご紹介いただいた買い手候補企業とは、20〜30社ほどは面談したと思います。その中から魅力を感じた3社にまで絞りましたが、それぞれ異なる事業ステージであり、異なる魅力がある3社でした。

1社目は、IPOを目指して急成長中の同業他社、2社目は、非上場ながら数百億円規模の売上を持つ優良企業、そして3社目が、今回譲渡を決めたフーバーブレイン様です。

最終的にフーバーブレイン様に譲渡を決めたのは、上場企業グループになることで得られる信用力は、資金調達の面で有利になること。また社員にとっては今後のキャリアにプラスになるという、M&Aを経験したことがある経営者仲間の後押しが決め手となりました。

もちろんそれ以外にも、会社としての魅力やフーバーブレインの輿水社長のお人柄なども好印象でしたし、上場企業でありながら当社の都合に併せてDDを2カ月というスピードでご対応いただけたことも大きかったです。

M&Aの価値は、優秀な経営陣とともに事業成長を目指せること

——現在PMI(統合作業)の途中かと思いますが、すでに進めている連携などはありますか?

現在は、採用広告を強みとするグループ会社のアド・トップとの連携を模索しています。また、輿水社長からは今後もM&Aを積極的に推進していく方針だと伺っているので、グループ全体の採用領域において、当社のノウハウを横展開していければと考えています。

今回のM&Aで私自身、経営者としてのステージが一段上がった感覚を持てています。非上場のときには難しかった、市場や社会に対してインパクトのある取り組みにもチャレンジできる環境を得ることができました。

M&Aでさまざまな期待が膨らんでいますが、私がもっとも大きい価値と考えるのは、フーバーブレインの輿水社長や子会社の経営陣などの頼れる先輩や仲間が増えたことです。ただし、先輩や仲間だからといって頼るだけでなく、グループ全体の成長のために私自身も貢献していきたいと思っています。

——M&Aを経て、現在Youth Planetでどのような成長戦略を描いていますか?

Youth Planetのサービスには、まだまだ伸びしろがあります。今回のM&Aによって仲間も増えましたので、グループの力を活用しながら、事業をさらに成長させていきたいと考えています。

同時に、Youth Planetのリソースをグループ全体の成長にどう活かせるかも重要なテーマです。単体での成長だけでなく、グループ全体の価値最大化に貢献していきたいですね。

——本日は貴重なお話をありがとうございました。今後のさらなるご活躍を期待しています。

 

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