レポート

2019.06.25

一宮市の衣装レンタル兼フォトスタジオ。家族の“晴れ姿”を演出する事業のあとつぎを探しています

【売主様の事業のポイント】

■事業譲渡。和装・洋装の衣装レンタルでフォトスタジオの設備あり!
■市街化調整区域の宅地である
■近隣に競合が少なく、成人式・卒業式や七五三の季節イベントで需要あり!

今回ご紹介するのは衣装レンタルとフォトスタジオを経営する「あらた屋」。1976年から、森健吾さんと奥様のお二人が愛知県一宮市で経営をされてきた老舗の貸衣装屋さんです。成人式や七五三、卒業式、留袖、モーニング、ブライダル用ドレスのレンタルに加えスタジオ撮影も行っています。

1994年に、現在の3階建て店舗兼住宅を建設。1階、2階が店舗で3階が住宅になっています。なお、こちらの不動産は市街化調整区域の宅地となっています。

創業当初はブライダルに注力し事業拡大 

衣装レンタルという新しい業界で事業を始めた当時の森さんは、仲人業、婚礼家具屋、仕出し屋など、各所に営業に出向いて得た情報をもとに家庭訪問しながら、ブライダル貸衣装の営業開拓を行いました。

「今は式場が提携しているブライダルの業者しかお客様は利用できないようになってしまいましたが、昔は式場への持ち込みが容易に可能でした」。 

2003年頃まで花嫁のブライダルを主流に事業を行ない、現在は成人式の振袖、女子大生の卒業式の袴、1011月の七五三と、季節イベントが主流です。他には、結婚する夫婦の両親が着るモーニング、留袖、結婚式参列者のパーティードレスや着物のレンタルなどです。

1階の受付の裏には衣装を広げられる試着スペースがある

衣装の状態はとても良く、高品質のものばかり

着物はイベントに合わせて様々な柄が揃えてある

1階の作業部屋の棚には、着物に使う沢山の帯紐が収納されている

強みは目利きで仕入れた豊富な在庫とその質の高さ!

貸衣装の問屋は、和装も洋装も京都に集中しています。最盛期には3ヶ月に1回は出張し、新しい衣装を問屋から仕入れていました。またモーニング、ダブルの礼服などの特殊サイズの場合は、リレンタル専門の業者を利用しています。

在庫は非常に豊富です。例えば、モーニングは夏物冬物各30サイズ揃えてあり、卒業式用の袴のサイズは120cmから170cmまで揃えてあります。 

また、あらた屋は品質の高い在庫が多数揃っているのも大きな強みです。衣装のほとんどが正絹で作られた衣装であり、商品の摩耗度も少ないため、問屋さんからは、こんなきれいなものをこんな値段で提供しているのか、と驚かれることもあるのだそうです。

京都から仕入れた着物。正絹で作られているものばかり

1階の廊下部分にも衣装棚があり、洋服の衣装が揃えてある。右側は試着スペース

2階には振袖が揃えてある

「当店では化繊の着物はほとんど仕入れていないんです。生地がシャカシャカしているので、見れば正絹との違いはすぐに分かります。お客様には、その違いをきちんと説明することで、質の良い衣装を提供できるはずです」(森さんの奥様)。

2階は衣装の試着とフォトスタジオを兼ねているため、広々としている

2階の衣装棚にはお色直し用のドレスやパーティードレスも

ウェディングドレスはこの棚のみ

長く続けるコツは、地域一番店を目指さないこと

人口約38万人の一宮市には、大型の結婚式場がないため、比較的大きな地方都市の割には同業他社が少ないのもひとつの特徴です。しかし、あらた屋は地域の一番手になる選択を敢えて選ばなかったことで、現在まで安定した経営を続けることができました。

「長く続けられたコツは、夫婦経営に徹して地域の一番店を目指さなかったことです。3番手あるいは4番手を維持していたからこそ、安定して経営できました。地域の1番手や2番手は事業を拡げるために人を雇わなければならず、人件費がかさむのでそれをカバーするために過剰サービスになっていった結果、また落ち込み、だいたいは店を畳んでいきました」と森さん。

2階の休憩スペース。クラシックな雰囲気がある

長期経営の成功要因は、なんといっても小規模でも持続的な経営を続けてこられた森さん夫妻の堅実さでしょう。着付けを教えて欲しいという人がいれば、奥様が着付けのレッスンを始め、やがて口コミが広がり生徒さんの数が増えていきました。地道にかつ誠実に事業を運営されてきたからこそ、今のあらた屋があります。

「誰かがこの仕事を継いでくれれば一番いいかなと思います」と奥様。

もしあらた屋にご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、ぜひこちらをチェックして直接お話を聞かれて見てください。