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「福祉の流れを変えたい」あとつぎ探しで経営をバトンタッチ

2021.03.12

《共に感じる》《共に分け合う》ことができる熱い想いを持った後継者に事業を継いで欲しい。障害者相談支援事業を基盤とし、特に精神障害者に特化した相談支援事業所やデイサービスセンターなどの複合施設を営む有限会社ライフ・ハウスちむぐりさを事業承継された野上様にお話を伺いました。

後継者はいない。でもこの想いを誰かに託したい。

65歳の野上さん。施設は平成11年(1999年)11月11日に始められました。《共に感じる》《共に分け合う》という意味を持つ「ちむぐりさ」と、幸福を意味する「かりゆし」という2つの施設を運営してきましたが、後継者として事業を任せられる次世代の方がいませんでした。これまで手塩に掛けて育ててきた事業と「福祉の流れを変えたい」という想いを引き継いでくれる後継者を探したい。そんなタイミングで取引のあった株式会社北陸銀行から提案を受け、具体的に事業承継を検討し始めました。

「福祉の流れを変えたい」という想いを共有できる出会い。

Image by Gerd Altmann from Pixabay

 株式会社北陸銀行からバトンズを通して紹介があったのはM&A支援実績が豊富な株式会社トマック。株式会社トマックは東京都千代田区と富山県富山市に拠点を置く会計事務所です。今回はM&A事業部の村花さんが担当になりました。「福祉に熱い人、思いのある人に引継ぎたい」という想いを野上さんが告げられ、期待に応えるべく丁寧に対応を進めてくださったそうです。

新型コロナウィルス感染症の拡大により、資金繰りも決して楽ではない中で村花さんが引き合わせてくれた方は「福祉の流れを変えたい」という想いを共有できる後継者だった、と野上さん。

福祉という業界の特性上、福祉法人や医療法人が公的機関から優先して支援されている状況にあり、民間の事業者はいくら良いサービスを提供していてもなかなかスポットライトが当たらない。そんな業界の流れに疑問を持っていた野上さんと、同じ想いを持った方だったそうです。民間だからこそできるあたたかいサービスを提供してきていて、これからもそれを続けられるという希望が見えた瞬間でした。

これから後継者と一緒に目指す福祉のあるべき姿とは。

写真左が野上様(売り手)、右側が鈴木様(買い手)

ご家族と従業員には、基本合意の段階で事業譲渡についてお伝えになりました。共に会社を支えてきた奥様とは「会社を守ってくれる人が見つかればいいね」と話していたこともあり、スムーズにご理解いただけたそうです。また、10名以上いた従業員も、野上様が残られて運営を担当されることに大変安心され、全員がそのまま在籍し続けることを選択されました。

「給料もそんなに多くないから、みんな辞めちゃうかと思ったよ」と笑われていましたが、野上様の人望と、これまで従業員の方々と積み上げられてきた信頼の深さを表す素晴らしい結果となりました。

創業から22年間、有限会社ライフ・ハウスちむぐりさを運営してきた野上さん。事業を撤退していく仲間もいた中で、なんとか今まで施設を残して頑張れたことに、とても達成感を感じているそうです。今後は施設に残り、新しい後継者オーナーを助ける立場になるので、今までとは違った意味でやりがいを感じているとおっしゃっていました。

野上様と後継者様の今後の発展を応援しております。

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