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山梨県で活躍する行政書士のM&Aアドバイザー、知的資産の適正評価でハッピーリタイアメントを推進

2025年05月09日

山梨県を拠点に「経営者の遺言・相続」と「会社・事業の引継ぎと承継」のサポートサービスを提供する合同会社笑猫来福。同社の代表を務める吉川秀香様は、これまで、バトンズを活用し複数件のM&Aを「仲介」して成約させてきました。現在は、他社との協業で、M&Aに不慣れな売り手様(セルサイド)に寄り添った「FAサービス」を試行錯誤しながら、より良いサービスの提供に向けてアップデートを続けています。

M&A業界で活躍する等身大の「女性アドバイザー」である吉川様のこれまでの歩みや、日々のM&A業務への向き合い方、そして今後の目指す方向性についてお話を伺いました。

【吉川様の略歴】

・2007年に新卒で金融機関に入社
・2014年より働きながら法律の勉強をはじめ、行政書士試験に合格
・2019年に行政書士事務所に勤務し、補助者業務を担当
・2020年に行政書士登録を行い、事務所を開業
・2021年にM&AアドバイザーとしてBATONZ登録
・2023年に合同会社笑猫来福を設立

【合同会社笑猫来福の企業概要】

≪社長(経営者)の引退ナビゲーター≫というコンセプトを掲げ、「経営(Management)&法務(Legal)」 の専門的知見で「経営者の遺言・相続」と「会社・事業の引継ぎと承継」をサポート。

 

行政書士としての可能性を広げたい
─ M&Aへの道のきっかけは「バトンズ主催のセミナー」

── これまでのご経歴や事務所設立の背景について教えてください。

私は新卒で金融機関に入社し、営業職に従事していました。結婚を機に退職し、広島県や東京都を経て、2016年より山梨県に定住しております。

その間、2014年から法律の勉強を始め、行政書士試験に合格。2019年に遺言・相続を専門とする行政書士事務所に勤務し、
そこで書類作成などの補助者業務を経験しました。

また、その事務所の業務の一環で遺言・相続業務の私塾に通わせていただき、実践的な知識を学ぶ機会を得ました。その後、2020年に行政書士登録を行い、念願だった事務所(行政書士 奏続サポートゆきまさ)を開業するに至りました。

── 行政書士事務所を開設後、M&Aアドバイザーとしてバトンズの登録に至った経緯について教えてください。

私は山梨県には血縁や地縁がなかったため、行政書士事務所を開業すると同時にお客様の開拓をゼロベースから始めました。具体的には、新聞折込みチラシなどを使って個人向けに「遺言・相続の無料相談会」を告知する集客活動を行いました。一方で、遺言・相続以外の業務にも関わりたいと考えていたため、幅広く情報収集する目的でさまざまなセミナーや研修に参加しました。

そんな中、バトンズのオンラインセミナーに参加し、「スモールM&A」の概念や「M&Aプラットフォーム」の存在を初めて知りました。それにより、自分がM&Aに関わることができるチャンスがあることを知り、M&Aアドバイザーの登録をしました。いろいろなセミナーに参加しましたが、一番興味を持てたのがバトンズのオンラインセミナーでした。

 

初めての成約から学んだ、M&Aの成功体験と課題

── バトンズに登録後、どのようにM&Aの分野で経験を積まれたのでしょうか?

バトンズに登録後、山梨県内の譲渡案件を2つ同時期にご紹介いただきました。案件に関わり始めたのが2022年の夏ごろで、成約したのが約半年後の2023年2月でした。バトンズに登録したことで貴重な経験をさせていただき、非常に感謝しています。

いずれも無事に成約できましたが、振り返ると「もっとこうすればよかったな……」という点がたくさんありました。「M&Aアドバイザーを続けていくためにはもっと私自身が成長していかなければならない」と強く感じました。

── 約半年で成約に導くに至った理由をどのように分析されていますか?

自己分析をすると、売り手様の事業が有する無形の価値を買い手様に丁寧に伝えてご納得いただけたことが大きかったと思います。売り手様は山梨周辺で強い営業地盤をお持ちでした。この点について、買い手様へ一生懸命伝えたことで、大きなシナジーを感じていただけたと感じています。

── 行政書士事務所とは別に事業承継支援を目的とした笑猫来福を設立された理由について教えてください。

オーナー経営者の中には「事業承継対策」を行ってこなかったため、加齢そして病気や健康状態の悪化により会社や事業の存続に不安を抱え、悩んでおられる方が少なくありません。 もしオーナー経営者が急逝してしまわれた場合、遺産分割により資産が分散してしまい、会社の存続が危ぶまれる事態を招きかねません。

そのような事態を避けるためには、事務的に「遺言・相続」の手続きを支援するだけでなく、「事業承継対策」という視点に立った適切なアドバイスやサポートが必要だと考え、2023年の12月に「合同会社笑猫来福」を設立しました。

これまでの経験を通じて、中小企業や小規模事業者のM&Aでは、財務諸表だけではわからない「知的資産の適正な評価」が重要だと気づきました。数値化するのが難しい「定性情報」を適正に評価し、それをバイサイド(買い手様)に丁寧に伝えることが、社長様のハッピーリタイアメントにつながると考えています。

 

笑猫来福が「クライアント・ファースト」で提供するハッピーリタイアメント

── 協業チーム「FCA(Fortune Cat Alliance)」の設立経緯についてお聞かせください。

私自身、まだまだM&Aアドバイザーとして未熟な部分を感じています。そのため、M&Aアドバイザーや経営コンサルタントとして豊富な経験を有する「スカイ・スクラッパーズ株式会社」と業務提携してもらっています。

スカイ・スクラッパーズの田村さんとは、バトンズが主催するイベントでお話する機会があり、そのときのアドバイスがとても印象深かったため、その後、暗礁に乗り上げかけていた案件で協業をお願いしました。

現在は、縁起物の招き猫を意味する「FCA(Fortune Cat Alliance)」という呼称の協業チームを結成し、主に「セルサイド(売り手様)のFA(ファイナンシャル・アドバイザー)業務」を共同で受任しています。

M&Aアドバイザー 田村徹様のインタビューはこちら

── 笑猫来福では、どのような方針を掲げてクライアントをサポートしていますか?

私たちの活動で一番大切しているのは、「クライアント・ファースト」の姿勢です。これは、スカイ・スクラッパーズ株式会社の行動指針として掲げられている考え方ですが、深く共感したため当社でも使わせていただいています。

「クライアント・ファースト」の具体的な内容は、それぞれのクライアントの状況やお悩みに寄り添って、最適なソリューション(課題解決手段)を提供していくというものです。

また、FCAのコンセプトとして<社長(経営者)の引退ナビゲーター>を掲げています。具体的には、私たちの専門的な知見を生かして、「経営者の遺言・相続」と「会社・事業の引継ぎと承継」を丸っと支援することを目指しています。

社長様は引退に際して、後継者不在、健康上の課題、経営環境の変化など、さまざまな悩みを抱えていらっしゃいます。私たちは、社長様と一緒にこれらの課題に向合い、ハッピーリタイアメントの実現をお手伝いすることに遣り甲斐を感じています。

 

社長様をリスペクトしながら、山梨県の魅力あふれる企業を未来へつないでいきたい

── 今後の対応領域は山梨県が中心となるのでしょうか?

山梨県には魅力的な企業がたくさんありますが、社長様がご高齢で、後継者がいないというケースが多いのが現状です。それに対して、M&Aアドバイザーの数は限られています。このような環境の中で、「事業承継対策」の専門家として存在感を発揮し、社長様のお悩みを解決するお手伝いができればと考えています。

私は、フットワークが軽い方ですので、伺えるエリアであれば、県内に限らず積極的に相談対応や受任をさせて頂いております。まずはお気軽にご相談ください。

── 最後に、貴社の事業展望や吉川様のビジョンについてお聞かせください。

これまで多くのオーナー社長様にお会いしてきましたが、その度にもの凄い「パッション(情熱)」が伝わってきます。パッションといってもギラギラしたものでなく、仕事と真剣に向き合い続けてきたことから生まれる自信に満ち溢れたものでした。

そんな社長様たちをリスペクトして、私自身も仕事に対するパッションを強く持ち続けたい、また、自分の仕事に誇りや遣り甲斐を持ち続け、私らしさを失わず、後悔のない人生を送っていきたい、と意を強くしております。

そして、合同会社笑猫来福は、常にお客様の声に耳を傾け「これこそが、私たちの唯一無二の知的資産なんだ」と誇れる良質なサービスを開発・提供し、中小M&Aにおける<社長(経営者)の引退ナビゲーター>の存在意義を追求し続けて参りたいと思っております。

 

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