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茨城県常陸太田市「田舎のおもてなし・岩倉鉱泉」が次のオーナーを募集!

2025年02月26日

*記事の内容は2025年2月27日公開時点のものです。最新情報や詳細情報は交渉内で確認してください。

◆茨城県常陸太田市「岩倉鉱泉」のストーリー

常陸太田市の鉱泉旅館「田舎のおもてなし・岩倉鉱泉」は、豊かな自然の中で中嶋さんご夫妻が営む1日2組限定のお宿です。明治の中頃から、時代の移り変わりの中で業態を変えながら、約130年間、素晴らしい効能がある鉱泉の提供を中心に商いをされていらっしゃいました。

奥様は、結婚後に子育てしながら先代と切り盛りしてきましたが、ご両親の高齢化と共にご主人もサラリーマンを退職して4代目として引き継がれました。一人っ子で生まれ育った家業だったことから、ゆくゆくは経営に携わろうと思われていたそうです。現在、Googleのクチコミで「4.6」と最高ランク評価のお宿です。

 

鉱泉の特徴

「岩倉鉱泉」のお湯には、肌の新陳代謝を促進させてセラミドを整える作用があり、美肌成分としても知られるメタケイ酸が含まれ、アルカリ性も強く、肌触り滑らかな美肌の湯です。メタケイ酸は高級な化粧水や入浴剤にも使われる成分で、一年を通してこの鉱泉の水で水仕事をされる奥様は、冬でも夏でも肌荒れしないとお話ししてくださいました。昔から、湯治(お風呂に入って病を治す)の湯として有名で、神経痛や痔・リュウマチなどに効能が大きいといわれた歴史ある良質な鉱泉です。

 

施設の概況

旅館の建物は数寄屋風造りで、中嶋さんが京都の町家や詫び寂び感に魅せられ、宿を建て替える時に「ここに小さな京都をつくろう」と細部にまでこだわって昭和61年に建築されました。その後、浴室等の増築(平成11年)や客室の増改築(平成15年)を行い、京都風の外観と、和モダンな内部がマッチした落ち着ける空間で、設えなども至るところにご夫妻のセンスが光っています。

当時の職人さんたちも、自分の仕事史に残るものを作るという熱い思いで取り組んでくれましたと中嶋さん。館内は、本物が持つ質感と建築デザインが融合しており、茶道をたしなむ作庭家が作られたお庭も、白砂と苔などで京風にアレンジされています。

建物は、木造二階建てで、4つの客室と2つのお風呂、2つの食事室があり、2組のお客様が干渉しにくい空間になっています。また、併せてオーナーの居住スペース(ダイニングと5つの部屋)が宿と一体化しています。車でお越しのお客様がほとんどで、余裕の駐車スペースも確保されています。

 

現在の営業スタイル

「美味しい・きれい・静か」をコンセプトに、一日2組限定でお客様をお迎えしています。2つのお風呂はお客様毎に貸切りでご利用いただき、お食事も個室(椅子・テーブル席)で召し上がっていただいています。また、5~7名様になると完全貸切りで利用していただくなど、他のお客様を気にすることのない上質な空間と時間を提供しています。お宿のHPに「誰にも教えたくない宿・誰かに教えたくなる宿」とキャッチコピーが載っていますが、どちらもお客様からよく言われる言葉だそうです。

 

集客

集客は、OTA(じゃらんや楽天トラベル、アゴダ等)と一切提携せず、リピーターさんと、そのクチコミのお客様、自店のホームページだけで賄っています。限られた層のお客様だけをターゲットとして営業しており、OTA検索ではヒットしませんので、知る人ぞ知るお宿です。コロナ禍以前は、グループでの貸切り懇親会などの利用が多く、今はご家族や親戚同士、ご友人同士などのお客様が多いそうです。

「PRをせず、OTAにも載せず、時代に背を向けた閉ざした商売をしていますが、このようなこだわりの宿があってもよいのではないかと矜持しています。」と中嶋さん。

『一日2組限定』を前面に、OTAの活用やメディアに載せることで、お客様を迎えるキャパシティは限りなく大きくなると思われます。秘湯でありながらPRもしないことから、逆にTV局などの取材依頼もたくさんありますが、全て断っているだけに潜在的需要の大きさを感じるお宿です。

 

お食事

お宿の楽しみは食事も大きな要素ですので、提供するお料理にもこだわっており、県内のブランド食材をはじめ高品質のものを使用し、一つひとつ丁寧に調理しています。出来合いのものは使わず、素材の味を大切にして優しい味わいに仕立てることに注力し、お味噌や梅干しなどは手作りしています。

食事は、ボリュームがありますが、食の進む方が多く、宿帳に「美味しかった」と書いてくださる方々ばかりで、リピートや新たなお客様の紹介に繋がっています。
お客様の声:https://iwakura1126.com/okyakusama.html

また、衛生管理にも注意を払い、衛生管理優良施設として地元保健所の所長表彰と茨城県食品衛生協会の会長表彰を受けています。家庭の味を提供するもよし、和懐石もよし、和風フレンチやイタリアンもよし、食事は次のオーナーさんの得意分野を提供される場にされると良いかと思います。

 

唯一無二の自然環境

お宿は、県道33号線から800mほど山あいに入ったところにある「ポツンと一軒宿」で、聞こえるのは鳥の声だけ。深い緑に囲まれており、周囲には人工的な音も光もなく、非日常の空間がひろがります。敷地沿いを流れる沢にはホタルが生息していて、庭先はもちろん湯船に浸かりながらホタルを観ることができます。

源氏ホタルと平家ホタルが棲み分けをしている珍しい環境で、6月中旬~7月中旬まで長く観ることができるのも特徴です。日本全国でも、湯船に浸かりながら天然のホタルを鑑賞できるお宿は他には無いのではと思われる大変貴重で魅力的な立地環境です。

また、野鳥の会の方が秋田や青森まで追いかける珍しい三光鳥(サンコウチョウ)や、フジバカマという花にだけに訪れるミヤギマダラという渡り蝶など、貴重な動植物を四季折々楽しむことができるのも非常に魅力的で、「ウグイスはうるさいほどです」と中嶋さん。

季節ごとに変化する自然の移ろいをはじめ、夜空は天空の奥深さまで感じられ、月夜の晴れ渡った空は夜でも深いブルーで、そこに流れる白い雲とのコントラストは見飽きることのない光景です。蚊もいなくて、ご夫妻はここ何年も蚊に刺されたことがないそうです。

 

多様な造園植栽

宿の周りは一面の大自然ですが、建物にマッチした和庭も宿の雰囲気を盛り上げています。一年中、何かの花が咲くように50種類以上の木々で植栽が計画されており、門に寄り添う白梅は100年以上の老木で、2階の屋根に並ぶ箒状のサルスベリは花の時期は打ち上げ花火が開いたかのように見事だそうです。

また、京都のお寺を模した和庭には白砂に紋様が描かれ、周囲には11月に蕾をつけて3~4月に咲き誇るミツマタが群植されており、庭先が黄色い花園になるとともに、オガタマをはじめ芳しい甘い香りが鼻をくすぐる花々もたくさん植えられており、お客様に目でも香りでも楽しんでいただく工夫がされています。

「落葉樹が多く、手間のかからない樹種を選んでいますので、労力をいとわなければ造園屋さんでなくても管理は難しくありません」と中嶋さん。毎日のお客様を迎える準備で、最後にするのは庭の白砂を掃きならすことだそうです。

※実際に庭に訪れた三光鳥

茨城県常陸太田市「田舎のおもてなし・岩倉鉱泉」のあとつぎとしてもっと詳しい話が聞きたい場合には

電話番号:0120-998-196
メールアドレス:support@batonz.co.jp
案件の詳細:https://batonz.jp/sell_cases/58676
※「詳細情報を問い合わせる」よりお問合せください。バトンズのアカウントをお持ちでない方は、アカウント登録後に決算情報を確認できます。

 

◇経営のポイント

お客様の満足度を大事にする

「岩倉鉱泉」の魅力は、素晴らしいお湯と美味しいお食事・接客、そして豊かな自然環境で、ゆったりとした時間が流れているところです。お客様にどうしたら喜んでもらえるかを常に考え、来て良かったと思える宿にしようという思いを持って経営をされてこられた中嶋さんご夫妻。その甲斐あって一度もクレームを受けたことはなく、お客様に愛され、お土産を持参してくださるリピーター様も多いそうです。

「親戚の家に来たみたい、実家に帰ってきたみたい、と言われるのが一番嬉しいです。お客様の懐かしそうな声色のそういったお話を聞くと、宿をしていてよかったなぁと思います。」と奥様。お客様毎に程よい距離感を見極める接客が心地よさを生んでいます。

 

事業譲渡への思い

お子様は専門職として活躍されており、周囲にも後継者がいないため、60代のうちに次のオーナーに託す道を選択されたご夫妻。「これまでしっかり働いてきたので…(ご主人・談)」と、現在は、シニアライフに軸足を移し、仕事と趣味のワークバランスを取りながら営業されています。

日本でも鉱泉の数は限られており、一方で、新規で掘り当てることは環境保護や投資の観点からも非常に難しいですが、岩倉鉱泉は既に長い歴史と地図帳やGoogleマップにも掲載されているブランド力があり、中嶋さんは「ここは、常陸太田市や茨城県の観光資産であるとも考えています。これを最大の価値と捉え付加価値を創造していただきたいです」と話されています。

 

経営の伸びしろ

・OTAをはじめ「一日2組限定」はお客様へのインパクトが大きい。

現在までOTA(予約サイト)に敢えて載せない戦略で営業してきたので、今後これらを活用すれば、オーナーが変わっても比較的簡単にお客様を増やしていける可能性が大きいです。現在は、主として県内からのお客様で営業が成り立っていますが、OTAの活用で新たに首都圏からのお客様を取り込む余地があります。

・敷地内に、客室(離れなど)を増築できる適地があり、客単価を上げられるだけのポテンシャルを持っている

一例として、料理に特化したオーベルジュ(フランス発祥の、郊外や地方にある宿泊設備を備えたレストラン)が日本にもありますが、深い森の中で「鉱泉付き・和風オーベルジュ」とすると、「美味しい食事+鉱泉(お風呂)」とで訴求力が高まり、客単価をさらに上げることが見込めます。客数限定の宿は、単価も粗利も高く、丁寧な接客が可能です。大規模施設よりも高い稼働率を見込めます。

お風呂からホタルを観ることができ、庭先にサンコウチョウ、ヤマセミなどの野鳥やミヤギマダラという蝶が住む唯一無二の自然環境は、癒しを求めるお客様に大きくアピールできます。広く・あまねくお客様を迎えるよりも、リッチ層に絞った営業戦略が向いていると思われます。

 

◇あとつぎの募集要件

ご夫妻から次のオーナーへ託すこと

サービス・接客・お料理などに精通された方で感性のある方にお譲りしたいと考えられていますが、お宿をどのような形で経営するか、活用するかは、次の方に委ねます。引き継がれた際には、これまでの「岩倉鉱泉」という名前を継続して使用していただいても、新しく宿名を付けていただいても大丈夫です。

自ら経営者として居住されて宿をするもできますし、オーナーとして経営することもできます。また新たな業種・業態の模索もよいと思います。新しいオーナーによって、新しい価値を創造していただけたら嬉しいです。現在のままで経営を自走したり、新しいビジネスモデルを構築したり、茨城県で宿泊業を営んでいきたいと考えられている方はぜひご検討下さい。

 

◇あとつぎになる魅力

立地が魅力的

自然に大変恵まれた環境ではありますがアクセスが良く、常磐道・那珂インターチェンジから45分という良好なアクセスなため、各所から車でお越しになりやすい場所です。首都圏から2時間といった時間距離で、「近くにある秘湯」といったPRができる場所です。都会からのアクセスが良い場所ながら、昭和の原風景を感じることができる立地です。

観光のついでではなく「岩倉鉱泉」への宿泊を目的にいらっしゃる方が多く、宿泊施設として非常に大きな魅力があります。お客様は、県内から6割、東京・千葉各1割、その他の地域から2割といった構成で、近くでのんびりというお客様を取り込んでいます。環境に恵まれているので、ハイエンド向けの宿としてリニューアルできる余地もあります。

また、車で30分程の圏内に10ヶ所以上のゴルフ場がありゴルファー需要も取り込めます。加えて、茨城空港から70分とアクセスも良く、インバウンド需要も期待できます。

 

近隣の観光

①ダム湖上に絶景のひろがる竜神大吊橋(バンジージャンプでも有名)
②日本3大瀑布といわれる袋田の滝
③ネモフィラやコキアが有名な国営ひたちなか海浜公園
④パワースポットの御岩神社
⑤那珂湊や大洗のお魚センター
⑥市内の梨・ブドウ狩りや大子町のリンゴ狩り
⑦水戸の偕楽園(梅の名所) ⑧近隣の道の駅巡り
⑨笠間や益子での陶器ギャラリー巡り
⑩天心記念五浦美術館や県陶芸美術館はじめ芸術との触れ合い …等々。

茨城県常陸太田市「田舎のおもてなし・岩倉鉱泉」のあとつぎとしてもっと詳しい話が聞きたい場合には

電話番号:0120-998-196
メールアドレス:support@batonz.co.jp
案件の詳細:https://batonz.jp/sell_cases/58676
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◇茨城県常陸太田市「岩倉鉱泉」のあとつぎとしての暮らし

常陸太田市は、茨城県の北東部に位置し南北に細長い形状をしている県内最大の面積を誇る市で、関東平野の外輪に位置しています。全国的に有名な常陸秋そばや、ぶどう、梨など、美味しい食べ物が豊富に揃っています。

2022年版の「住みたい田舎ベストランキング」で、北関東エリアの複数の世代別部門で1位を獲得しています。自動車、鉄道ともに東京都心から約2時間とアクセスも良好です。

全国の自治体に先駆けて子育て支援制度の拡充に取り組んできており、「子育て上手 常陸太田」をキャッチフレーズに、様々な子育て支援に取り組んでいます。豊かな自然に恵まれており子育て家庭にはとてもおすすめです。スーパーやドラッグストアなどはもちろん大型商業施設もありますが、宿からは交通の便がよくないため、車は必需品です。

〇常陸太田市への移住に関しては下記のホームページをご確認ください。
「ひたちおおた移住のススメ」
じょうづるライフ | 常陸太田市公式ホームページ

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