
*こちらは群馬県が「令和6年度 ミライマッチング×継業イノベーター促進事業」として実施しています。
*記事の内容は2025年2月26日公開時点のものです。最新情報や詳細情報は交渉内で確認してください。
◇群馬県多野郡神流町「ふるさと食堂」のストーリー
「ふるさと食堂」は昭和50年8月3日に新井さんが旦那様とオープンしたお店です。オープン当初は周辺に多くの子どもが住んでいたこともあり、釣り堀として営業を開始しました。営業を続けるうちに、釣り堀に訪れたお客さんから「釣った魚をその場で焼いて食べたい」という声が寄せられるようになり、「釣り堀センター ふるさと食堂」として食堂も併設。以来、長きにわたり地元の人々に愛され続けています。
「ふるさと食堂」という名前は、ふるさとの記憶として地域の方々の心に残るようにとの思いから、ご自身で名付けました。食堂で提供するすべてのメニューは、新井さんが工夫を凝らし、心を込めてレシピ開発したものです。例えば、ラーメンは一般的なものよりも太い麺を使用し、チャーシューの代わりに焼肉を乗せるなど、独自のアレンジを加えたメニューを考案してきました。
開業当初は食器を集めるところから始まった食堂ですが、少しずつオリジナリティのあるメニューを増やし、やがて地元で大変にぎわう食堂へと成長していきました。
そんな「ふるさと食堂」の名物が、フライにした鱒(ます)を卵でとじた「ます丼」です。かつ丼の提供を始めた際に、「よくフライにして出していた鱒をかつ丼のように卵でとじたら美味しいのでは」と考えたことがきっかけで誕生しました。鱒は豚肉よりも肉質が柔らかいため、「ます丼」はお子様やお年寄りまで、幅広い世代に親しまれています。
かつては仕出し弁当として提供していたこともあり、町中の人に愛されてきました。「ます丼」の他にも、これまでお店で提供してきたお料理は、地元の川の水を使って育てているものにこだわって、食材を吟味されてこられました。
写真:ます丼
地元に愛されてきた「ふるさと食堂」が建つ土地は、県道46号が整備される際、川原を埋め立てて作られました。釣り堀や食堂を始める前に新井さんご夫妻が営んでいたのは、手作業で石を掘り起こして販売する石の引き売り(原石の売却)を行う造園業。川で磨かれた石を取り扱っていました。そのため、現在もお店に残る生簀や、原石を使用した外壁の装飾などは旦那様が知識と技術を活かし手作りしたものです。
写真:生簀(現在は水を抜いています)
お店がオープンされた昭和50年頃は、造園業が盛り上がりを見せていた時代で、食堂も夜10時過ぎまで営業していました。造園業などに携わる職人をはじめとした活気のあるお客さんが多く訪れ、大変賑わいのある社交場として親しまれていました。当時は店内の大きな鉄板で旦那様がもつ焼きを提供するなど、豪快な料理が人気を集めていたそうです。
新井さん:「メインの料理はもちろん、料理に添えている小鉢を喜んでもらえるのが、お店を続けていて一番嬉しいことですかね。お客さんにお腹いっぱいになってもらいたくて、こだわっていました。季節の食材を使い、必ず3種類を用意していたんです。きんぴらや煮物、じゃこと山椒、大根の葉を使った副菜など、家庭でよく作られる料理に少しアレンジを加えたものが多かったですね。」
昭和61年に旦那様が亡くなった後、お子さんが手伝っていた時期もありましたが、長く一人で営業を続けてきました。コロナが落ち着いた頃から新井さんが体調を崩してしまい、現在は休業中です。年齢のこともあり、お店を引き継いでくれる人を探すことを決意されました。
町に愛されてきたお店の味と想いを次の世代に受け継いでほしいと考えています。神流町で伝統の味を守り、地元に長く愛される飲食店を経営したいとお考えの方は、ぜひご検討ください。
群馬県多野郡神流町「ふるさと食堂」のあとつぎとしてもっと詳しい話が聞きたい場合には
電話番号:0120-998-196
メールアドレス:support@batonz.co.jp
案件の詳細:https://batonz.jp/sell_cases/61686
※「詳細情報を問い合わせる」よりお問合せください。バトンズのアカウントをお持ちでない方は、アカウント登録後に決算情報を確認できます。
◇経営のポイント
・敷地を有効活用し、安定した収益を確保
敷地が広く、お店には10台ほどの駐車スペースがあり、中心商店街からのアクセスも良好なので、現在の飲食店だけでなく、余った土地を有効活用することで、安定した収益を見込めます。また、神流町には全国から日本の伝統建築を学びたい職人が集まる「大工志塾」が定期的に開催されており、年に4回、各20名前後が2週間ずつ滞在します。
しかし町内にはコインランドリーがなく、研修生たちは隣町の藤岡市まで洗濯に行かざるを得ない状況です。そのため、例えば敷地内でコインランドリーを開業すれば、新たな需要を獲得できるかもしれません。ただし、土地は借地(賃料:月5,000円)となっており、最終的には更地にして返却する必要がある点をご承知おきください。
・「かんな鯉のぼり祭り」に出店し、売上アップ
神流町の春の恒例行事である「かんな鯉のぼり祭り」は毎年ゴールデンウィークを中心に開催されます。実は、神流町は日本で初めて鯉のぼり祭りをイベント化した「元祖」鯉のぼり祭りの町と言われています。祭りでは、4mから10mを超える大きな鯉のぼり約800匹が河川敷を彩り、圧巻の景色を生み出します。
この期間、町には約2万人の観光客が訪れるものの、同店はイベント会場から離れており、祭りの時期に多くの車が通る動線上にないため、店内の来客数は伸びにくい状況です。そこで、祭りのメイン会場に露店を出すことで、確実に集客し、売上アップを狙うことができます。
写真:かんな鯉のぼり祭り
◇あとつぎの募集要件
・お料理の味を残していきたいので、レシピを引き継いでいただける方
これまでたくさんのお客様に親しまれてきたお店の味を、大切に引き継いでくださる方を探しています。新井さんが大事にしてきた味や手法を受け継ぎつつ、工夫を楽しみながらお料理していただけると嬉しいです。調理師免許などの資格は問いません。「この味を守りたい」「お客様に喜んで欲しい」そんな思いを持って、お店に関わってくださる方をお待ちしています。
・「ふるさと食堂」というお店の名前を残してくださる方だと嬉しい
「ふるさと食堂」という店名を大切にしてくださる方だと、とても嬉しく思います。このお店は、50年近く地域の皆さまに親しまれてきました。もし可能であれば、そのままの名前を引き継いでいただけるとありがたいですが、新しい門出に合わせて変更されることも、もちろん尊重いたします。
何よりも大切なのは、この場所がこれからも地域に愛され続けること。昔から親しまれてきた建物が残り、人々が集い、温かな時間を過ごせる場であり続けることが、何よりも地域にとっては必要なことだと思っています。長年、新井さんご夫妻が育ててこられたお店の味、そして味わい深い店内の雰囲気を受け継ぎながら、もし店名まで引き継いでいただけるなら、それは本当に喜ばしいことです。新しい担い手の方が、この場所をさらに素敵にしてくださることを、心から願っています。
◇あとつぎになる魅力
・神流町は飲食店が少なく、競争が少ないのでチャンス
神流町には飲食店が少なく新規参入の余地が大きい環境です。現在、営業している主な飲食店はうどん店が2店(1店は金・土曜の営業)、カフェ1店、道の駅の飲食スペースの4店のみです。さらに夜間営業の飲食店は皆無であり、地域にとって飲食を通じた町民交流の場が求められています。近年はIターンの方々も増加しており、「夜に食事やお酒を楽しめる場所が欲しい」というニーズが高まっています。
また、店舗の2階部分には21畳のお座敷や44㎡のベランダがあり、大人数での宴会や夏季のビアガーデンとしての営業などが可能です。さらに、清流・神流川の支川、塩沢川沿いという立地を活かし、川遊びやバーベキューといった季節限定イベントを展開することもできます。このように、競争が少なく、かつ潜在需要の大きい市場で飲食店を経営できることは、大きな魅力と捉えられます。
・地元の食材を活かした独自性のあるメニュー展開が可能
店舗の敷地内には釣り堀用の生簀があるため、川魚をメニューに取り入れることができます(養殖には適さないため仕入れが必要)。
また、生鮮食品については以下の方法で調達可能です。
•道の駅で販売される地元産の新鮮な野菜
近隣には畑を所有している方もおり、今後の関係構築次第では直接仕入れの可能性もあります。地域ならではの食材を活かしたメニュー開発を行うことで、独自性のある魅力的な飲食店を展開することができます。
群馬県多野郡神流町「ふるさと食堂」のあとつぎとしてもっと詳しい話が聞きたい場合には
電話番号:0120-998-196
メールアドレス:support@batonz.co.jp
案件の詳細:https://batonz.jp/sell_cases/61686
※「詳細情報を問い合わせる」よりお問合せください。バトンズのアカウントをお持ちでない方は、アカウント登録後に決算情報を確認できます。
◇群馬県多野郡神流町「ふるさと食堂」のあとつぎとしての暮らし
神流町は群馬県の南西部に位置し、群馬県と埼玉県の県境にある地域です。人口は約1,500人で、町の約90%を西上州の山々が占めています。平坦地が少ないため、農地は急峻な地形を活用した段々畑が多く、水田はありません。町の中央部を西から東へ神流川の清流が流れ、多くの支流が神流川へと注いでいます。神流川は鮎・岩魚・山女などの川魚に恵まれ、豊かな緑あふれるのどかな環境が自慢の町です。
現在、町では先祖から受け継いだ木材をブランド化するプロジェクト(神流杉、神流桧)が進んでいます。また豊富な木材の利活用の一環として、麻生地区にある神流川森林組合の作業場をベースに、日本の伝統木造建築文化を継承する大工志塾を誘致しています。この大工志塾では、町営住宅の骨組みや道の駅の五重塔、四阿(あずまや)などの成果品が作られており、住環境の整備や観光のシンボルとして活用されています。
また、神流町は、子育て世帯への手厚い支援が魅力です。高校生まで医療費が無料、中学生まで給食費が無料、さらに保育料も無料です。加えて独自の子育て支援金制度もあり、家計をしっかりサポートします。さらに、四季折々の美しい自然に囲まれた環境も自慢のひとつ。山と川がすぐそばにあり、子どもたちはのびのびと遊びながら成長できます。
また、「神流町恐竜博物センター」では、ワクワクする恐竜の世界を楽しめるなど、学びと遊びが両立する環境も整っています。子どもをのびのび育てたい方、安心して暮らせる町を探している方にぴったりの場所です。
神流町恐竜博物センター
〇神流町への移住に関しては下記のホームページをご確認ください。
「移住・定住/神流町」
https://www.town.kanna.gunma.jp/kurashi_tetsuduki/izyuu_teizyuu/index.html
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